症例概要
症状はないが、パートナーが梅毒に感染していたため受診。 梅毒の治療を希望したため検査を実施した結果、TP抗体値が基準値の53倍、RPR抗体値が5.3倍を超える高値を示したこと、症状がないことから、後期潜伏梅毒陽性と診断。 治療はステルイズ(筋肉注射)を臀部へ投与し、治療を開始。
症状はないが、パートナーが梅毒に感染していたため受診。 梅毒の治療を希望したため検査を実施した結果、TP抗体値が基準値の53倍、RPR抗体値が5.3倍を超える高値を示したこと、症状がないことから、後期潜伏梅毒陽性と診断。 治療はステルイズ(筋肉注射)を臀部へ投与し、治療を開始。
性行為
◾️問診:現在の症状、感染機会や既往歴について問診を実施。 ◾️検査:梅毒の検査を希望。検査の結果、TP抗体値が基準値の53倍、RPR抗体値が基準値の5.3倍を検出したこと、症状がないことから後期潜伏梅毒と診断。 ◾️治療:ステルイズ(筋肉注射)を臀部に1週間ごとに1回、合計3回投与し治療を開始した。 ◾️指導:ステルイズ(筋肉注射)投与終了後、3か月後に再検査を行い、抗体値が低下していることを確認するように通達。また、治癒までは性行為を控える旨を説明。
梅毒は日本で感染者数が多い性感染症のひとつです。近年では、感染者の増加を受け、厚生労働省からも注意喚起がされています。感染者が増えた背景には、SNSの普及により知らない人と出会いやすくなったことが一因と考えられています。 梅毒に感染すると、性器のしこり・いぼ、手や体の発疹(バラ疹)、発熱などの症状が現れます。これらは「早期梅毒」と呼ばれ、1週間ほどで自然に消失することがあります。しかし、症状が消えたとしても治療を行わなければ完治しません。無症状の潜伏期間を経て感染から1年以上経過すると「後期梅毒」と呼ばれ、後期梅毒ではゴム腫の出現により歩行困難などの重篤な症状が生じることがあります。 そのため、梅毒に感染しないよう予防することが非常に重要です。予防法の一つとして、性行為後72時間以内に内服するドキシペップという薬があります。これにより、梅毒の感染リスクを約70%予防できるとされています。さらに、コンドームなどの予防策と併用することで、より高い感染予防効果が期待できます。
ステルイズ(筋肉注射)の副作用として、接種部位の疼痛、腫脹、掻痒感、発熱などが生じる場合がありますが、これらの症状は一過性であり、通常は投与後24時間以内に軽快します。また、重大な副作用として、ショックやアナフィラキシー(めまい、便意、耳鳴り、発汗、全身の潮紅、呼吸困難など)がまれに生じることがあります。上記のような症状が認められた場合には、速やかに当院までご連絡ください。
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