性器やその周辺の腫れ

性器やその周辺の腫れは、性病に感染している可能性があります。しかし、その他の感染症で場合もあるため、専門家による診察や検査が必要となります。

男性の腫れの原因としては淋病やクラミジアなどの感染症が尿道に留まらず、陰嚢まで波及した場合が考えられます。発熱や陰嚢の痛みとともに、陰嚢の腫れを起こします。

性病以外の原因としては、鼠径ヘルニア(脱腸)、精巣捻転、陰嚢水腫、精巣腫瘍・血液腫瘍などがあります。いずれにせよ、陰嚢の腫れに痛みを伴う場合は緊急の疾患が多く、医療機関への受診が必要です。

また太ももの付け根の腫れとしては梅毒、鼠径ヘルニア、血液腫瘍、癌のリンパ節転移などが考えられます。

女性の外陰部の腫れとしては、バルトリン腺のう胞などの可能性があります。

バルトリン腺と呼ばれる丸い器官が、外陰部の腟口の両側に存在し、性交時に必要な潤滑液を分泌していますが、液の流れが悪くなったり、細菌が入って感染を起こすと、腫れたりすることがあります。これは性病ではありません。

カンジダ感染では軽度の外陰部の赤み、腫れを起こすことがあります。この場合は、強いかゆみやおりものの増加を伴います。

性器やその周辺の腫れで考えられる性病

性器やその周辺が腫れている方は、下記のような性病に感染している可能性があります。

淋病

精巣上体炎となり性器周辺が腫れる場合があります。

クラミジア

淋病同様に精巣上体炎となり性器周辺が腫れる場合があります。

梅毒

感染部位に硬いしこりやリンパ節が硬く腫れる場合があります。

性器ヘルペス

足の付け根などのリンパ節が腫れたり発熱が出る場合があります。

カンジダ

外陰部や膣が赤く腫れて強いかゆみがでます。

性器やその周辺に腫れを感じる方は、性病に感染している可能性があります。少しでも症状がある方はすぐに性病検査をしましょう。