症例概要
1週間前から両側前腕に赤い斑点、ぶつぶつを自覚し受診。 梅毒の治療を希望したため検査を実施した結果、基準値の60倍を上回る数値が検出されたため早期梅毒第2期と診断。 治療はステルイズ(筋肉注射)1回にて行った。
STD CASE LIST
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1週間前から両側前腕に赤い斑点、ぶつぶつを自覚し受診。 梅毒の治療を希望したため検査を実施した結果、基準値の60倍を上回る数値が検出されたため早期梅毒第2期と診断。 治療はステルイズ(筋肉注射)1回にて行った。
セックス
◾️問診:現在の症状、感染機会や既往歴について問診を実施。 ◾️検査:採血による検査を実施。検査の結果、数値が基準値の60倍上回り、陽性反応が見られたため早期梅毒第2期と診断。 ◾️治療:ステルイズ(筋肉注射)1回を実施した。 ◾️指導:ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応などの副作用を説明。半年間の経過観察と3ヶ月後の再検査を指導。
早期梅毒第2期は、梅毒トレポネーマが血液を通じて全身に運ばれることで、手のひらや足の裏、体幹などに「バラ疹」と呼ばれる淡い赤色の発疹や、口の中に「粘膜斑」が現れる状態です。 これらの症状は治療をしなくても数週間から数ヶ月以内に自然に軽快しますが、治ったわけではなく、放置すると潜伏梅毒や深刻な後期梅毒へと進行してしまう特徴があります。治療は、アモキシシリン(内服薬)500mgを1日3回、28日間(4週間)継続して服用するか、ステルイズを1回筋肉注射することで治療を行います。 性的パートナーが多く、性病に感染するリスクが高い方は、Doxy PEP(ドキシペップ)を性行為から72時間以内の服用で70%以上確率を減少させることが期待できます。 梅毒にならないためにも、コンドームの適切な使用や定期的な検査、予防が重要となります。
ステルイズ(筋肉注射)は、早期梅毒に対する世界的な標準治療薬として広く使用されています。 投与後、ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応として、発熱、頭痛、筋肉痛、悪寒などの症状が現れることがあります。これらの反応は、抗菌薬によって破壊された梅毒トレポネーマの菌体から放出される物質による生体反応であり、薬剤アレルギーではありません。 これらの副作用は一時的なもので、投与後数時間以内に出現し、通常は24時間以内には治まります。 まれに、ペニシリン系薬剤によるアナフィラキシー・ショックや呼吸困難、あるいは注射部位周辺の血管障害による組織壊死を発症することがあります。
黒田 隆弘
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