症例概要
彼女と性行為(セックス・オーラルセックス)を行い、1週間後に排尿時の痛みを自覚し、性感染症を疑い来院。排尿時の痛みが現れる性感染症に淋菌・クラミジア、マイコプラズマ・ウレアプラズマがあるため、男性器チェックで検査を実施した結果、淋菌・クラミジア・ウレアプラズマは陰性でマイコプラズマのみが陽性と診断。治療はシタフロキサソン(内服薬)で治療を行った。治療から3週間後に治癒確認検査を実施しマイコプラズマが検出されなかったため治療完了と診断。
STD CASE LIST
彼女と性行為(セックス・オーラルセックス)を行い、1週間後に排尿時の痛みを自覚し、性感染症を疑い来院。排尿時の痛みが現れる性感染症に淋菌・クラミジア、マイコプラズマ・ウレアプラズマがあるため、男性器チェックで検査を実施した結果、淋菌・クラミジア・ウレアプラズマは陰性でマイコプラズマのみが陽性と診断。治療はシタフロキサソン(内服薬)で治療を行った。治療から3週間後に治癒確認検査を実施しマイコプラズマが検出されなかったため治療完了と診断。
膣性交またはフェラによる感染。彼女は検査未実施のため、性器・咽頭のどちらに感染していたか不明。
問診:感染の機会や症状の経過、受診に至った背景を確認。検査:尿によるSTDマイコプラズマ核酸同定(PCR法)でマイコプラズマを検出。治療:シタフロキサソン(内服薬)の服用を1回2錠、1日2回の服用を7日間継続。指導:陰性が確認できるまで性行為を控えるよう指導し、ピンポン感染を防ぐためパートナーにも検査を実施するように通達。
マイコプラズマは知名度が低い性感染症だが検査を行うと淋菌・クラミジアと同じように高い確率で感染が確認されます。マイコプラズマに感染すると男性の場合、排尿時の痛みや分泌物が出るなどの症状が現れ、女性の場合は、排尿に痛み、痒み、おりものの増加、異臭などが現れます。これらの症状は淋菌・クラミジア、ウレアプラズマ、トリコモナス、カンジダと症状が似ているため検査を実施するまでは原因菌を特定することが困難です。そのため、疑いのある性感染症をまとめて検査することを推奨します。
シタフロキサシンは比較的安全に服用できる薬ですが、副作用として発疹、めまい、頭痛、下痢、軟便、腹部の不快感や膨満感、腹痛、便秘、消化不良、吐き気、口内炎などが現れることがあります。また、まれにアナフィラキシー、血圧低下、呼吸困難、皮疹、血管性浮腫などの重大な副作用が起こる場合があります。これらの症状が見られた際には、直ちに服用を中止し、当院までご連絡ください。