症例概要
1週間前から亀頭にしこりのようなイボ状の症状を自覚したため受診。セックス、オーラルセックス、キスなどの性的接触はあったものの、明確な感染機会の特定は困難であった。しこりやイボの症状がみられる性感染症として尖圭コンジローマが疑われたため、視診による確認を実施。その結果、尖圭コンジローマ特有の病変が認められたため、尖圭コンジローマと診断した。治療は外用薬のベセルナクリーム5%を用いて行った。
STD CASE LIST
この写真には性器の撮影が含まれております。
18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
1週間前から亀頭にしこりのようなイボ状の症状を自覚したため受診。セックス、オーラルセックス、キスなどの性的接触はあったものの、明確な感染機会の特定は困難であった。しこりやイボの症状がみられる性感染症として尖圭コンジローマが疑われたため、視診による確認を実施。その結果、尖圭コンジローマ特有の病変が認められたため、尖圭コンジローマと診断した。治療は外用薬のベセルナクリーム5%を用いて行った。
セックス、オーラルセックス、キスによる感染が考えられるが、具体的な感染機会は不明。
問診:症状の出現時期、症状の内容、既往歴について問診を実施。検査:今回の患者様は、問診の段階で尖圭コンジローマ特有の症状がみられたため、視診による検査を実施。治療:ベセルナクリーム5%(外用薬)を隔日で計3回塗布し、自覚症状の消失をもって治療を完了。指導:尖圭コンジローマは再発する可能性が高いことを通達。
尖圭コンジローマの原因となる ヒトパピローマウイルス(HPV)6型・11型 は、性的接触によって感染する性感染症です。感染すると、性器や肛門周辺にイボ状、または鶏冠(とさか)のような突起が現れます。ただし、痛みやかゆみなどの自覚症状がない場合が多く、見えにくい部位に発症すると感染に気づくのが遅れることがあります。また、尖圭コンジローマは感染から およそ2〜3か月後 に症状が現れることが多いため、今回の患者様のように感染機会を特定するのが難しいケースも少なくありません。このように、自覚のないまま感染し、知らずに相手へ感染させてしまうリスクが高い点が特徴です。尖圭コンジローマの原因ウイルスである HPV6型・11型 は、ワクチン接種によって予防が可能 です。男性がHPVワクチンを接種することで、パートナーへの感染を防ぐ効果も期待できます。さらに、女性が HPV11型・16型などの高リスク型 に感染すると、子宮頸がん の原因となることがあります。子宮頸がんは不妊の一因になることもあるため、将来的に子どもを望む男女ともに、HPVワクチンの接種を強く推奨します。
べセルナクリーム5%(外用薬)は、安全に使用することができる治療薬です。塗布部に赤み・腫れ・かゆみなどの症状が現れることがありますが、これらは薬の効果による反応である場合もあります。ただし、症状が強い場合や不安がある場合には、速やかに当院までご連絡ください。また、尿道付近に塗布すると排尿困難をきたすことがあるため、使用部位には十分な注意が必要です。
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