男性の尖圭コンジローマの症状と治療方法について
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尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染によって性器や肛門周囲にイボができる性感染症です。イボは鶏冠やカリフラワーのような形をとり、痛みや痒みが少ないため気づかず進行することがあります。
男性では亀頭や包皮、肛門に多く、オーラルセックスで口腔や咽頭にできる場合もあります。主な感染経路は性行為で、コンドームを使用しても完全に防げるわけではありません。ここでは男性に多い症状や検査、治療、予防について解説します。
目次
男性の尖圭コンジローマの症状
尖圭コンジローマは、主に性器や肛門の周囲にイボが出現するのが特徴です。イボは鶏冠(とさか)やカリフラワーに似た形状をとることが多く、先端が尖っているのが典型的な所見です。
色は淡い赤色や褐色のほか、灰色・ピンク・白色・黒色などさまざまなバリエーションを示す場合があります。表面はざらついており、触れるとブツブツした感触があります。
尖圭コンジローマが発生しやすい部位
男性では、亀頭、冠状溝、包皮の内側・外側、陰嚢に好発します。さらに、肛門周囲や肛門内、尿道口に出現する場合もあります。また、オーラルセックス(フェラチオやクンニリングス)を介して、口腔や咽頭に感染することもあります。
尖圭コンジローマは多くの場合、イボが現れるだけで痛みやかゆみといった自覚症状が乏しいのが特徴です。そのため、口腔内に生じた場合には口内炎などと誤認されることも少なくありません。
尖圭コンジローマの原因となる
HPVウイルスと感染経路
HPVは、皮膚や粘膜に感染するウイルスです。主に性行為を通じて、皮膚や粘膜のごく小さな傷から体内に侵入し感染します。コンドームの使用によって感染リスクを低減することは可能ですが、HPVはコンドームで覆われない部位の皮膚からも感染することがあるため、コンドームだけでは感染を完全に防ぐことはできません。
尖圭コンジローマの感染経路について→男性の主な感染経路は性行為
男性が尖圭コンジローマに感染する主な経路は性行為です。具体的には以下の行為が挙げられます。
特に、肛門周辺に発症する場合は、ゲイによるアナルセックスが原因となることが多く、痛みや痒みなどの症状がないため、ほとんど気づかないことが多いです。そのため、感染リスクの高い方は定期的な検査を受けることが推奨されます。
性行為以外の感染経路
尖圭コンジローマ(HPV)は、性行為以外でも感染する可能性があります。例えば、出産時に母体から赤ちゃんへ感染する母子感染があります。また、HPVが付着した手や器具が皮膚や粘膜の小さな傷に触れることで感染する場合もあります。ただし、器具などを介した感染は比較的まれです。
男性のHPV6型、11型の
無症状感染について
尖圭コンジローマの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)6型および11型に感染しても、多くの場合は無症状で自然に消滅します。性行為の経験がある男女の80%以上が、一度はこれらの型に感染したことがあると言われています。
パートナーにうつす可能性
HPV6型および11型に感染している場合、たとえ症状がなくても、性行為によってパートナーに感染させる可能性があります。感染経路は主に性行為であり、感染者の皮膚や粘膜にウイルスが存在する限り、感染リスクは残ります。
男性の尖圭コンジローマの検査方法
尖圭コンジローマの検査方法は、主に性器やその周辺に発症した病変部のぬぐい検査で行われます。病変から採取した細胞や分泌物を用いて、HPV感染の有無や型を確認します。
男性の尖圭コンジローマの治療方法
尖圭コンジローマの治療には、外用薬治療、凍結療法(液体窒素)、外科的切除があります。当院では外用薬治療のみを行っています。
その理由は、凍結療法や外科的切除は治療時に痛みを伴うことがあり、またウイルス自体を完全に消滅させることができない場合があるためです。外用薬治療は、痛みが少なく、病変の改善に効果的であることから、当院ではこちらの方法を採用しています。
再発の可能性
尖圭コンジローマは再発しやすい疾患です。再発率はおおよそ20〜30%で、特に治療終了後3か月以内の再発率は約25%と高くなっています。
治療によって病変が消失しても、ウイルス自体は体内に残っている場合があり、そのため症状がなくなった後でも再発する可能性があります。再発リスクを減らすためには、治療後も定期的な観察や、性行為時の感染予防が推奨されます。
男性の尖圭コンジローマの予防法
尖圭コンジローマに感染しないためには、HPVワクチンの接種やコンドームの使用が有効です。これらの方法は、感染リスクを大幅に減らすことができますが、完全に感染を防げるわけではない点に注意が必要です。また、感染リスクを減らすためには、複数の予防策を組み合わせることが推奨されます。
HPVワクチン
HPV6型と11型を予防するワクチンは4価ワクチン(ガーダシル)です。4価ワクチン(ガーダシル)はコHPV6型と11型以外にも、子宮頸がんの原因となるHPV16型と18型も予防することができます。男性は4価ワクチン(ガーダシル)のみ接種することが可能です。
コンドームの使用
性行為時にコンドームを使用することで、HPVの感染リスクは低下します。しかし、コンドームで覆われていない部分の皮膚や粘膜から感染する可能性もあるため、コンドームだけではHPVの感染を完全に防ぐことはできません。
その他の予防法
HPVワクチンの接種やコンドームの使用以外の感染予防法としては、不特定多数との性行為を避けることや、定期的に性感染症の検査を受けることが効果的です。
近年はSNSの普及により、見知らぬ相手と容易に出会える機会が増えたことから、性感染症の患者数は増加傾向にあります。そのため、感染を防ぐための予防策を実践することが非常に重要です。
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「感染行為を行いすぐにでも検査を受けたい方
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また、性感染症・感染症学会に所属している医師が常駐しております。ご不安なことがありましたらお気軽にご相談くださいませ。
男性の尖圭コンジローマの症状と治療について よくあるご質問
A.
性器や肛門周囲にイボが現れるのが特徴です。形は鶏冠状やカリフラワー状で、先端が尖っている場合があります。色は赤、褐色、灰色、白など様々で、表面はざらつき、触るとブツブツした感触があります。痛みやかゆみを伴わないことが多いのも特徴です。
A.
男性では亀頭、冠状溝、包皮の内側・外側、陰嚢に好発します。また肛門周囲や尿道口、口腔や咽頭に感染する場合もあります。
A.
HPV(ヒトパピローマウイルス)の6型・11型が原因です。主に性行為を通じて感染しますが、コンドームで覆われない皮膚や粘膜からも感染することがあります。
A.
はい、多くの場合は無症状で自然に消滅します。しかし、感染している場合はパートナーにうつす可能性があります。
A.
再発率は20〜30%で、特に治療後3か月以内は約25%と高くなります。ウイルスは体内に残ることがあるため、症状が消えた後も再発の可能性があります。
A.
男性が接種できる4価ワクチン(ガーダシル)は、HPV6型・11型の他、子宮頸がんの原因となるHPV16型・18型にも効果があります。