尖圭コンジローマの検査と治療

尖圭コンジローマとは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発症し、性器や肛門周辺にイボができる性病です。性行為などで皮膚や粘膜の小さな傷から侵入して細胞に感染します。その後、乳頭状腫瘍が症状として現れます。
性病の中では、潜伏期間がが長く数週間〜8ヶ月程度といわれており、感染機会を特定するのが難しい性病です。
特徴的な病状から、周囲の人にも気づかれる可能性があり、さらに再発率も高い病気となっています。近年では、日本でも感染者が増加傾向にあるため注意が必要です。
目次
尖圭コンジローマの検査方法について
当院では医師による「視診」で尖圭コンジローマの検査を行います。特徴的なイボができるため、その場で判断できる場合がほとんどです。診断の結果、コンジローマと判断できれば、すぐに治療を再開いたします。
HPV(低リスク型)
尖圭コンジローマの原因となる、低リスク型のヒトパピローマウイルス(HPV)を病変や膣を拭うことで検査することも可能です。しかし、必ず検出された場合も尖圭コンジローマの原因とは断言できません。
検査の結果、低リスク型HPVの感染が認められたとしても症状がない場合、HPVそのものを治療する薬はありません。また、男性の場合は陰性であっても擦った場所以外にHPVが存在している可能性があります。
- 視診
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- HPV(低リスク)
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尖圭コンジローマの治療方法について
尖圭コンジローマの治療は、「外用薬による治療」「凍結療法(液体窒素)」「外科的切除」3種類あります。当院では、イミキモドクリーム(ベセルナクリーム)による治療を行っております。免疫を活性化させ病原菌を排除する方法です。
自宅で簡単に病変に塗布することで治療できますので、外科的手術よりリスクは少ないといわれております。またイミキモドクリームを使用した場合の再発率は約10~30%と報告されています。
再発の要因としては、ウイルスが完全に排除されていないこと、免疫力の低下、治療後の新たな感染 などが挙げられます。他の治療法(凍結療法・電気焼灼・外科的切除など)と比べると、イミキモドクリームは再発率が低いとされることもありますが、完全な予防は難しく、定期的な経過観察が推奨されます。
再発を防ぐためには、治療後も医師の指示に従いながら定期的な検診を受けること、HPVワクチンの接種、コンドームの使用などの予防策を取ること が重要です。
イミキモドクリームの使用方法
イミキモドクリームは、免疫を活性化させウイルスに感染した細胞を排除する働きがあります。使用する際は、まず患部を水や優しい洗浄剤で洗浄し、よく乾かしてください。
その後、適量のクリームを患部に薄く塗布し、擦り込まずに広げます。塗布後は患部を包帯などで覆わず、そのままの状態で過ごします。
使用頻度は週3回(例:月・水・金 または 火・木・土)で、就寝前に塗布し、6~10時間後にぬるま湯と石鹸でやさしく洗い流します。治療期間は最大16週間とされており、医師の指示に従って使用を続けることが重要です。
使用中は、赤み・かゆみ・腫れ・ただれなどの副作用が現れることがあります。症状が強い場合は当院の医師に相談してください。また、粘膜(膣内・肛門内)には使用せず、塗りすぎに注意が必要してください。
治療中は性行為を控え、感染拡大や再発を防ぐためにコンドームを使用しましょう。また、HPVワクチンの接種を検討することで、将来的な感染予防につながります。イミキモドクリームはウイルスを完全に排除する治療ではないため、定期的な検診を受けながら再感染を防ぎましょう。
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尖圭コンジローマの検査・治療 よくあるご質問
A.
主に「視診」による検査になります。原因となる低リスク型HPVの検査も可能です。
A.
症状がない場合が基本的に必要はありません。しかし、ご自身で確認しにくい部分にイボやできものが出ている場合もありますのでご不安でしたら検査をご希望ください。
A.
通常2〜3日ほどで結果をお伝えいたします。検体エラーが出る場合がございますので、その際は改めて検体をご提出いただく場合があります。
A.
尖圭コンジローマの治療は4,980円〜可能です。一度の治療では完治しない場合がありますので、追加でクリームを処方する場合は改めてご来院ください。
A.
当院では、クリームによる治療を行っております。電子メスなどの治療をご希望の方は提携の病院をご紹介いたします。