尖圭コンジローマの症状について
目次
尖圭コンジローマに感染すると、性器にイボやブツブツできものなどの症状が発症します。初期段階では無症状である場合が多く、感染に気づかず放置してしまうケースが多くあります。
痒みや痛みを伴わず、気づかないまま放置してしまうケースも少なくありません。潜伏期間も数週間から8カ月と長期間に及ぶため、いつ感染したのか、誰に感染させてしまった可能性があるのかを特定することが難しい場合も多くあります。
尖圭コンジローマの症状に気づかず放置してしまうと、イボやできものが大きくなり完治するまでに時間がかかる場合があります。定期的にご自身のデリケートゾーンに症状が出ていないけチェックをしましょう。
尖圭コンジローマは性行為の
種類によって症状が異なる
尖圭コンジローマは一般的なセックス(膣性行)によってのみ感染すると思われがちです。尖圭コンジローマはHPV(ヒトパピローマウイルス)によって引き起こされる性病です。
通常のセックス(膣性行)だけでなく、アナルセックスやフェラチオ・クンニなどのオーラルセックスでもコンジローマの症状が発症する場合もあります。
一般的に性器や肛門周囲にイボ状の病変が現れます。しかし、まれに舌にコンジローマに感染し、症状が発症します。
尖圭コンジローマは性行為以外でも感染する?
尖圭コンジローマは、病変部に接触するようなことがない限り、基本的に感染リスクは低いと考えられます。 そのため。性行為以外で感染する可能性は低いです。サウナ、トイレ、公衆浴場、タオルなどの間接的な接触が感染経路となることはほぼ考えられません。
セックス(膣性行)による
尖圭コンジローマの症状
尖圭コンジローマは潜伏期間が3週間〜8ヶ月と言われております。そのため、症状に気づきにくくいつの間にか発症していたというケースが多くあります。
男性尖圭コンジローマの症状
男性が尖圭コンジローマに感染すると下記のような症状が現れます。
- カリフラワーのようなできもの
- トサカのように尖ったイボ
- 密集したイボが数箇所に存在する
- 性行痛・排尿痛
無症状のまま尖圭コンジローマが大きくなっていく場合があります。定期的にチェックをする必要があります。仮性包茎の方は、症状に気づかない場合があります。
フォアダイスと呼ばれる尖圭コンジローマによく似た生理的な現象が男性器に現れる場合があります。この症状は良性のため、治療の必要がありません。尖圭コンジローマの症状に不安がある方はお気軽に当院にご来院ください。
フォアダイスの見分け方
尖圭コンジローマの外見は、イボの先端がニワトリのトサカ状で、表面がなめらかでなく、大きさはまちまちです。フォアダイスの外見は、表面がなめらかで大きさは小さく、粒がそろっています。
女性尖圭コンジローマの症状
女性が尖圭コンジローマに感染すると下記のような症状が現れます。
- カリフラワーのようなできもの
- トサカのように尖ったイボ
- 密集したイボが数箇所に存在する
- 性行痛・排尿痛
基本的には男性・女性ともに同じような症状を発症します。尖圭コンジローマが膣内や子宮頸部まで発症してしまうと体内にイボができます。尖圭コンジローマに感染したまま出産した場合、母子感染する可能性があります。
フェラチオ・クンニによる
尖圭コンジローマの症状
尖圭コンジローマは主に粘膜の接触や傷口から感染するので、口の中に小さな傷などがあった場合は、オーラルセックスによって感染し、唇や口腔内、舌、喉にイボができます。
口の中にイボができても、口内炎など他の原因によるものだと勘違いする人も多く、他の部位と同様に症状が出ても放置されがちです。口内で尖圭コンジローマが発症している人と性交すると、直接的な性交だけではなく接吻だけでも感染する可能性があります。
アナルセックスによる
尖圭コンジローマの症状
肛門性交によって尖圭コンジローマに感染した場合、イボができる部位は肛門とその周辺です。男性が既に肛門に尖圭コンジローマが発症している女性と肛門性交した場合は、亀頭や亀頭溝、亀頭を覆う皮や陰囊、尿道にイボができる場合もあります。
肛門に尖圭コンジローマが発症し、症状が進んでイボが大きくなると、排便時に痛みや違和感を感じるかもしれません。
肛門部は通常自分では見ることができない場所なので、感染しても気づきにくく、無自覚に感染を広げてしまう可能性があるので注意が必要です。
尖圭コンジローマの症状まとめ
尖圭コンジローマの症状について、男女別・感染経路別にイボができる場所などを中心に解説しました。尖圭コンジローマの主な症状は、粘膜に覆われた部位やその周辺に突起状のイボができ、徐々にその数や範囲が広がっていくものです。
感染してから発症までに時間がかかり、感染経路が分かりにくいこと、またデリケートな部位に出る症状であることから、症状が悪化しても他人に相談しづらいことでしょう。
しかし、適切な治療を受けなければ症状は快方に向かいにくく、一度イボがなくなったとしてもすぐにまた発症することが少なからずあります。
妊娠している人が感染したら、出産時に母子感染して、新生児に呼吸器疾患のリスクを負わせてしまうこともあります。かゆみや痛みなどがないからと放置せず、尖圭コンジローマかもしれないと感じる症状が出たら、できるだけ早めにご受診ください。