クラミジアの症状について
目次
クラミジアの症状は男性・女性により異なります。また、性器に感染した場合と、のどや肛門に感染した場合とでも症状が異なります。クラミジアの症状を理解することで早期発見に繋げることができます。
また、クラミジアは無症状で感染しているケースも多くあります。自分は症状がないからクラミジアに感染していないと決めつけるのではなく、違和感を感じた際やクラミジア感染のリスク行為をした後などは定期的に検査するようにしましょう。
今回はクラミジアの症状について詳しく解説していきます。
クラミジアは性行為の種類によって異なる
クラミジアは一般的なセックス(膣性行)によってのみ感染すると思われがちです。クラミジアは「クラミジアトラコマティス」という細菌が体の粘膜に付着することで感染するため、オーラルセックス(フェラチオ・クンニ)、アナルセックスによっても感染します。
クラミジアは性行為以外でも感染する?
クラミジアは理論上、性行為以外での感染率が0%とは断言できませんが、性行為以外で感染する可能性は低いです。サウナ、トイレ、公衆浴場、タオルなどの間接的な接触が感染経路となることはほぼ考えられません。
セックス(膣性行)による
クラミジアの症状
クラミジアは男女共に半数以上は無症状といわれております。無症状が出にくい感染症だからこそ少しでも下記のような症状に当てはまる方は、クラミジアに感染している疑いがあります。
クラミジアの症状①尿道炎
クラミジア尿道炎の潜伏期間は、1週間~3週間後に発症するといわれております。主に以下のような症状が現れます。
- 排尿時の痛み
- 排尿時の違和感
- トイレが近くなる
- 尿意切迫
また、尿道炎により尿が白濁します。これらの症状がある方はクラミジアの可能性が高いです。
クラミジアの症状②精巣上体炎(男性)
精巣上体炎は起因菌が精管を逆行して起こす炎症です。主に以下のような症状が現れます。
- 発熱、悪寒
- 血尿や排尿時の痛み
- トイレが近くなる
- 片側で強い陰囊痛や陰囊腫脹
尿道炎の症状が少なくとも精巣上体炎は起こることがあります。
クラミジアの症状③子宮頸管炎(女性)
クラミジアに感染した際に女性の症状の中で最もよくみられる疾患は子宮頸管炎です。潜伏期間は基本的に10日前後といわれております。主に以下のような症状が現れます。
- オリモノの異常
- 下腹部の痛み
- 不正性器出血
- 性器周辺の痒み
一般的に無症状感染の場合が多く、感染に気づかずパートナーの感染源となってしまうケースが多いのが特徴です。放置してしまうと、子宮内膜炎や骨盤内感染症などに悪化する可能性があります。
クラミジアの症状④骨盤内炎症性疾患(女性)
上記で紹介した、子宮頸管炎の約8%程度が骨盤内炎症性疾患となる可能性があります。主に以下のような症状が現れます。
- 下腹部の痛み
- オリモノの増加
- 月経異常
- 高熱
クラミジアは自然治癒しません。放置してしまうとどんどん症状が悪化していき不妊の原因や重篤な病気まで進行する可能性があります。無症状であることが多いため、少しでも記載の症状が当てはまる方は性病検査をしましょう。
フェラチオ・クンニによる
クラミジアの症状
相手がクラミジアに感染している場合、オーラルセックス(フェラチオ・クンニ)を行うと病原菌が喉にうつりクラミジアに感染する可能性があります。主に以下のような症状が現れます。
- 喉の痛み
- 鼻づまり
- 発熱
- 風邪のような症状
咽頭クラミジアに関しても、無症状や症状が軽いため気づきにくいです。ご自身が喉にクラミジアの病原菌を持っている際に咽頭性交(オーラルセックス)を行ってしまうとパートナーに感染させてしまう可能性があります。
風邪のような症状なため、見逃してしまうことが多いですが、思い当たりがある際はクラミジアの感染を疑いましょう。
アナルセックスによる
クラミジアの症状
男性・女性共に肛門性交の経験がある方はクラミジアに感染している可能性がないとは言えません。主に以下のような症状が現れます。
- 肛門の痛み
- 排便時の痛み
- 粘血便
肛門性交によるクラミジア感染も無症状である場合や症状が軽いため放置されている場合も多くあります。基本的にクラミジアの症状がある場合は、肛門性交経験がある方は同時に検査することをおすすめします。
キスでも咽頭クラミジアに感染する
咽頭クラミジアはディープキスでも感染する可能性があります。心当たりがないのに、クラミジアの症状がある方は、キスなどの行為で感染している可能性があります。
クラミジアは無症状のケースがかなり多く、感染していても気づかない場合が多いです。
またパートナーが完治していると思っていても、違う箇所にクラミジアの病原菌が残っていた可能性もあります。
クラミジアを放置してしまうと不妊だけでなく子宮外妊娠、流早産の誘因となります。少しでも気になる方は一度性病検査をしてみてはいかがでしょうか。