性病検査ってなにするの?検査項目7つと症状がなくても受けるべき6つの理由を解説

「もしかして性病かもしれない…」と不安を感じていても、「具体的にどんな検査をするのか分からない」「痛そうで怖い」といった理由から、検査をためらってしまう方は少なくありません。


結論から言うと、性病検査のほとんどは数分で終わり、強い痛みを伴うものはほぼありません。 また、性病は「自覚症状がなくても、裏で静かに進行している」ケースが非常に多いのが特徴です。


この記事では、性病検査で具体的に何をするのか、検査方法や痛みの有無、そして症状がなくても今すぐ検査を受けるべき理由について、わかりやすく徹底解説します。

性病検査ってなにするの?4つの具体的な方法

性病検査は、疑われる病気や性別に応じて、主に以下の4つの方法で行われます。どれも大掛かりなものではなく、短時間で終わるものがほとんどです。

尿検査(主に男性のクラミジア・淋菌など)

男性の性病(クラミジア淋菌など)を調べる際の一般的な方法です。

  • 具体的な内容:病院や検査キットで指定されたカップに尿を採取します。
  • 痛みの有無:ほとんどありません。
  • 注意点:出始めの尿(初尿)に病原体が含まれやすいため、出始めの尿を採る必要があります。また、直前の排尿から1時間以上あける必要があります。

膣分泌物(おりもの)検査(女性のクラミジア・淋菌など)

女性の性病を調べるための検査です。

  • 具体的な内容:綿棒のような専用の器具を使って、膣の入り口や奥の分泌物を優しく擦り取ります。
  • 痛みの有無: タンポンを出し入れするような感覚で、痛みはほとんどありません。
  • ポイント: 医療機関だけでなく、郵送検査キットなどを使って自宅で自分自身で採取することも可能です。

血液検査(男女共通の梅毒・HIV・肝炎など)

ウイルス性の感染症や、全身に症状が出る病気を調べるための検査です。

  • 具体的な内容: 健康診断の採血と同様に、腕の静脈から少量の血液を採取します。対象となるのは、梅毒、HIV(エイズ)、B型・C型肝炎などです。
  • 痛みの有無: 針が刺さる瞬間に「チクッ」とする程度です。

うがい液・拭い液検査(のど・肛門の感染)

近年増えている「のどの性病(咽頭クラミジア咽頭淋病)」や、肛門への感染を調べる検査です。

  • 具体的な内容: のどの検査の場合は、うがい薬(または水)で数十秒間クチュクチュとうがいをし、その液を容器に入れます。肛門の場合は、専用の綿棒で軽く擦ります。
  • 痛みの有無: 完全にゼロ、または違和感がある程度です。

受診前に知りたいリアルな疑問

「検査の場で見苦しい姿を見せたくない」「痛いのが苦手」という方のために、リアルな疑問にお答えします

検査は痛い?

前述の通り、痛みを伴うのは「血液検査の注射のチクッとする痛み」だけです。尿やおりもの、のどの検査で強い痛みを感じることは基本的にありません。また、当院では採血時に痛みを抑える取り組み(Tasso等)も行っておりますので、当院をご利用の際に不安を感じておりましたらスタッフにお申し下さい。

どんな格好で検査する?服は全部脱ぐの?

服をすべて脱ぐ必要はありません。

  • 女性の場合: 婦人科での内診(膣の検査)の際は、下半身だけ下着を脱いで内診台に上がります。バスタオル等で隠してくれるため、医師と目が合うようなことはありません。また、当院では視診以外の検査では基本的に服を脱ぐ必要はありませんのでご安心してお越しください。
  • 男性の場合: 尿検査だけで済むことが多く、ズボンを下げる必要があるのは「ブブツがある」「膿が出ている」といった目視の確認(視診)が必要な場合のみです。
他にも不安・疑問がある方へ

症状がなくても性病検査を受けるべき6つの理由

「今は特にかゆみもないし、痛くもないから大丈夫」と思っていませんか? 実は、性病の最も恐ろしいところは「無症状のまま進行する」点にあります。症状がなくても今すぐ検査すべき6つの理由を解説します。

理由1:クラミジアなど「約8割の女性・5割の男性」が無症状だから

国内の感染者数が最も多い「クラミジア」は、感染しても女性の約80%、男性の約50%に自覚症状が出ません。感染していることに全く気づかないまま数ヶ月、数年が経過してしまうケースが非常に多いのです。

理由2:放置すると「不妊症」や子宮外妊娠の原因になるから

症状がないからと放置していると、病原体は体の奥へと侵入します。女性の場合は卵管がつまって「不妊症」や「子宮外妊娠」の原因になり、男性の場合も「男性不妊」を引き起こすリスクがあり出産・妊娠に悪影響を及ぼします。「将来子どもが欲しい」と思った時には手遅れになっているケースもあるため、早期発見が命です。

理由3:気づかないうちに大切なパートナーへ移してしまうから

自分が無症状であるということは、悪気がないまま「大切なパートナーに感染を広げ続けてしまう」ということです。性病はピンポン感染(お互いに移し合うこと)が多いため、自分が治ってもパートナーが感染していれば、また自分に返ってきます。

理由4:梅毒など、初期症状が「自然に消えても」重症化するから

近年急増している「梅毒」は、初期に性器に小さなしこりや潰瘍ができますが、痛みがなく、放置すると数週間で自然に消えてしまいます。 「治った!」と勘違いしやすいのですが、ウイルスは消えていません。数年かけて脳や心臓、血管を破壊し、最悪の場合は命に関わる重大な障害をもたらします。

理由5:妊娠中に赤ちゃんへ感染(母子感染)するリスクを防ぐため

梅毒HIVB型肝炎などに感染したまま妊娠・出産を迎えると、お腹の赤ちゃんに感染し、流産や死産、あるいは生まれつきの障害(先天性梅毒など)を引き起こす原因になります。未来の赤ちゃんの健康を守るためにも、検査は必須です。

理由6:早期発見すれば、多くは「飲み薬や注射」で簡単に完治するから

「性病=不治の病」ではありません。クラミジアや淋病、梅毒などの多くの性病は、早期に発見できれば、抗生物質の飲み薬やたった1回の注射で完全に治すことができます。 怖がって放置する方が、圧倒的にリスクが高くなります。

代表的な7種類の性病の特徴・検査方法・時期

性病は、「不安な行為(感染機会)の翌日に検査しても正確な結果が出ない」ものがあります。体内で病原体や抗体が増え、検査に反応するようになるまでの期間(潜伏期間など)を考慮する必要があります。当院では下記7項目の性病をまとめて検査できるベーシックチェックプランを用意しているので、ご不安な方は料金表からご確認の後、検査していただくことを推奨いたします。

病名主な検査方法検査ができるようになる時期の目安特徴・主な症状
クラミジア(性器/喉)尿 / おりもの / うがい液行為の翌日(24時間後)から可能男女ともに無症状が多い。不妊の原因。
淋菌(性器/喉)尿 / おりもの / うがい液行為の翌日(24時間後)から可能男性は激しい排尿痛と膿。女性は無症状。
梅毒血液検査行為から4週間〜3ヶ月以降(推奨)近年急増中。初期のしこりは自然に消える。
HIV血液検査行為から4週間〜3ヶ月以降長期間無症状が続く。早期発見で発症予防可能。
B型肝炎血液検査行為から4週間〜6週間以降倦怠感や黄疸。慢性化すると無症状。

クラミジア感染症

クラミジア・トラコマティスという細菌によって引き起こされる、日本で最も感染者数が多い性病です。これには性器クラミジア」と「咽頭(のど)クラミジア」の2種類がございます。

  • 主な症状: 【男性】排尿時の軽い痛み、サラサラした透明・白濁の分泌物。【女性】おりものの増加、不正出血。ただし男女ともに自覚症状がないケースが半数以上を占めます。
  • 検査方法: 【男性】尿検査【女性】膣分泌物(おりもの)検査【のど】うがい液検査
  • 検査可能な時期: 感染機会から24時間以降
  • 注意点: 淋菌と同時に感染している割合が約4割と非常に高いため、セットでの検査が推奨されます。
クラミジアについて詳しく知る

淋菌(淋病)

淋菌という細菌によって引き起こされる感染症で、クラミジアに次いで多い病気です。これには「性器淋菌」と「咽頭(のど)淋菌」の2種類がございます。

  • 主な症状: 【男性】排尿時に激痛が走り、黄色くドロッとした膿(うみ)が大量に出るため気づきやすい。【女性】おりものが増える程度で無症状のことが多く、放置すると骨盤内炎症性疾患のリスクが高まります。
  • 検査方法: 【男性】尿検査【女性】膣分泌物(おりもの)検査【のど】うがい液検査
  • 検査可能な時期: 感染機会から24時間以降
淋菌について詳しく知る

梅毒

梅毒トレポネーマという細菌による感染症です。近年、20代女性を中心に国内の感染者が爆発的に急増しており、社会問題となっています。

  • 主な症状: 初期には性器や口の周りに痛みのないしこりや潰瘍ができ、その後全身に赤い発疹(バラ疹)が広がります。初期症状は自然に消えますが、裏で数年〜数十年かけて進行し、脳や心臓に深刻な障害をもたらします。
  • 検査方法: 血液検査
  • 検査可能な時期: 感染機会から4週間以降(より確実にするには8〜12週間後を推奨)
梅毒について詳しく知る

HIV感染症(エイズ)

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が免疫細胞を破壊していく病気です。

  • 主な症状: 感染初期(数週間後)に風邪やインフルエンザに似た発熱、のどの痛み、発疹などが出る場合がありますが、その後は数年〜10年以上にわたり完全に無症状の期間が続きます。進行して免疫が著しく低下すると「エイズ」を発症します。
  • 検査方法: 血液検査
  • 検査可能な時期: 感染機会から4週間〜3ヶ月以降
  • 注意点: 現在は優れた医療の進歩により、早期に発見して治療を始めれば、エイズの発症を防ぎ、感染前と変わらない寿命を全うできるようになっています。
HIVについて詳しく知る

B型肝炎

B型肝炎ウイルス(HBV)が血液や体液を介して肝臓に感染し、炎症を起こす病気です。

  • 検査可能な時期: 感染機会から4週間〜6週間以降
  • 主な症状: 感染すると倦怠感、悪心、嘔吐、食欲不振、肌や白目が黄色くなる「黄疸(おうだん)」が現れることがありますが、大人になってからの感染では一時的な急性肝炎で終わるか、あるいは無症状のまま慢性化することがあります。
  • 検査方法: 血液検査
B型肝炎について詳しく知る

ペアライフクリニックでの性病検査

「性病かもしれないけれど、どこを受診すればいいかわからない」「プライバシーが守られているか不安」という方には、ペアライフクリニックでの検査がおすすめです。


ペアライフクリニックでは、患者様の心理的な負担や通いやすさに徹底的に配慮した、以下のような安心の検査環境を整えています。

  • プライバシーへの配慮と通いやすさ: 「性病科に行くのを見られたくない」という方でも安心の環境作りを行っています。また、お仕事帰りや休日でも無理なく通院できるよう、事前のWeb予約システムを導入しており、長時間の待ち時間によるストレスもありません。
  • パートナーとの同時受診も安心: 性病は、お互いに移し合う「ピンポン感染」を防ぐため、パートナー同士の同時検査・同時治療が極めて重要です。ペアライフクリニックでは男女を問わず安心して相談できる体制を整えているため、お二人で一緒に健康管理に取り組めます。
  • 的確なアドバイスとスムーズな加療: 「これって本当に性病?」という小さな違和感や不安でも、親身になって診療を行います。万が一検査で陽性となった場合も、病名や症状に応じた最適な治療(抗菌薬の処方など)までをスムーズに一気通貫で行える点が大きなメリットです。

少しでも「おかしいな」と感じたら、一人で悩まずにまずは気軽に相談してみることをおすすめします。

まとめ

性病検査は、決して「怖くて痛いもの」ではありません。数分で終わり、あなたの健康と、大切なパートナーの未来を守るためのとても大切なステップです。


性病の多くは自覚症状がありません。「あのとき、もしかしたら…」という不安な行為や、パートナーが変わったタイミングがあれば、まずは気軽に受けられる「郵送検査キット」や、お近くの「保健所」「クリニック」で検査を受けてみてください。


早期発見できれば、多くの病気はお薬でスッキリ完治させることができます。

よくある質問

A.

血液検査や尿検査は可能ですが、おりもの(膣)の検査は避けた方が無難です。
経血が混ざることで、正しい検査結果(判定)が出にくくなってしまうため、生理が終わってからの受診、または採取をおすすめします。

A.

通常は数日〜1週間程度です。
一部のクリニックでは、その場で15分〜30分程度で結果がわかる「迅速検査」を行っている場合もありますが、通常検査に比べて精度がやや落ちることがあります。

A.

医療機関には厳格な守秘義務があるため、会社や家族に勝手に通知されることは絶対にありません。
ただし、病院で保険証を使って受診した場合、後日自宅に届く「医療費のお知らせ(健康保険組合からの明細)」に病名や受診した科が記載されるケースがあります。完全に隠したい場合は、自費診療(10割負担)にするか、郵送検査キット・保健所を利用しましょう。

A.

病気の種類に応じた「抗菌薬(抗生物質)」や「抗ウイルス薬」の服用・注射で治療します。
例えば、クラミジアや淋菌、初期の梅毒であれば、指定された抗菌薬を数日間飲むか、あるいは1回の点滴・筋肉注射を行うだけで、高確率で完治させることができます。ウイルス性の病気(HIVなど)の場合は、ウイルスの増殖を抑える薬を継続して服用します。大切なのは、自己判断で市販薬などを使わず、必ず医療機関で正しい処方を受けることです。

A.

強くおすすめします。性病の治療は「2人同時に行うこと」が絶対原則です。
性病は一度治っても免疫がつかないため、あなただけが治療して完治しても、パートナーが感染したままだと、次の性行為で再び感染してしまいます(これをピンポン感染と呼びます)。お互いの健康を守り、何度も再発を繰り返さないためにも、ぜひ同じタイミングで一緒に検査を受けてください。

全国の
クリニック
事前来院受付