症例概要
20代男性。1か月前に性的接触歴がある。3日前より性器の痒み、痛み、紅斑を自覚し受診。診察時に性器病変部をぬぐい検査を実施したところ、性器ヘルペス(HSV)陽性と診断された。治療はバラシクロビル内服により行った。
STD CASE LIST
この写真には性器の撮影が含まれております。
18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
20代男性。1か月前に性的接触歴がある。3日前より性器の痒み、痛み、紅斑を自覚し受診。診察時に性器病変部をぬぐい検査を実施したところ、性器ヘルペス(HSV)陽性と診断された。治療はバラシクロビル内服により行った。
1ヶ月前のセックス。
問診:性器ヘルペスの既往歴、現在の症状、感染機会、アレルギーの有無について確認。診察:性器に潰瘍を認め、病変部をぬぐい検査(Derma Quick HSV)を実施したところ、陽性反応が確認されたため、性器ヘルペスと診断。診断:性器ヘルペスは完治せず、免疫が低下した際に再発する可能性があることを説明。
性器ヘルペスに初めて感染した場合、症状は強く出ることが多く、発熱や排尿時の痛み、性器周辺に潰瘍などが現れることがあります。一方、再発時は症状が軽い場合が多いです。妊婦が性器ヘルペスに感染している状態で出産すると、新生児ヘルペスを発症する可能性があり、最悪の場合、命に関わることがあります。また、性器に潰瘍などの症状が現れる性感染症として梅毒があります。梅毒と性器ヘルペスの違いは、性器ヘルペスでは潰瘍やイボなどの症状が増えることが多い点です。自己判断で病名を決めるのは危険なため、性器に潰瘍やイボが現れた場合は、梅毒・性器ヘルペスの両方の検査を受けることが推奨しております。性器ヘルペスの治療にはバラシクロビル(内服薬)が用いられます。性器ヘルペスは完治せず、免疫が低下したタイミングで再発することがあります。重症化を防ぐ目的として、ファムビル(内服薬)を常備する方法があります。ファムビルは、性器ヘルペスの疑い症状が出現してから6時間以内に1000mgを服用し、その12時間後に再度1000mgを服用することで症状を抑えることができます。性器ヘルペスの感染を避けるためにも、日頃から予防を徹底する必要があります。
バラシクロビル(内服薬)は安全性の高い薬ですが、副作用が現れることがあります。主な副作用として、頭痛、吐き気・嘔吐、腹痛などがみられますが、いずれも一時的なものです。しかし、まれに重い副作用として、アレルギー反応(発疹、かゆみ、顔や手足の腫れ、呼吸困難)や肝機能障害などが現れることがあります。これらの症状がみられた場合には、速やかに当院までご連絡ください。
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