アモキシシリンとは|梅毒の治療における服用方法・効果・副作用・注意点を解説
- 性病検査・治療のペアライフ
- >
- 性病の治療について
- >
- アモキシシリンとは|梅毒の治療における服用方法・効果・副作用・注意点を解説
- 体調の変化
- アレルギー反応
- 消化器症状
- ペニシリン系薬剤に対する過敏症(アレルギー)の既往歴がある方
- 伝染性単核球症(Mononucleosis)の疑いがある方
- アモキシシリン 14日分(早期梅毒)
- 19,800
- アモキシシリン 28日分(後期梅毒)
- 59,400

アモキシシリンは、ペニシリン系に分類される抗菌薬であり、梅毒をはじめとするさまざまな細菌感染症の治療に広く使用されています。
特に梅毒の治療においては、ステルイズ(筋肉注射)が標準とされる一方で、内服による代替治療として選択されるケースもあります。
近年では薬剤供給の影響により、アモキシシリンによる治療の重要性が高まっています。
しかし、適切な効果を得るためには、正しい用法・用量を守ることが不可欠です。
目次
アモキシシリンとは

アモキシシリン(商品名:アモキシシリンカプセル)は、ペニシリン系に分類される抗菌薬(抗生物質)です。細菌の細胞壁合成を阻害することで殺菌作用を発揮します。
性感染症領域では、主に梅毒の治療に使用されることがありますが、日本においてはペニシリン系注射薬が第一選択薬とされることが多く、アモキシシリンは内服による代替治療として用いられる場合が多いです。
また、ステルイズの副作用としてみられるヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応は、アモキシシリンでは比較的発症しにくいとされています。
アモキシシリンの効果
細菌は「細胞壁」と呼ばれる外側の構造によって形を保っていますが、アモキシシリンはこの細胞壁を作るために必要な酵素(ペニシリン結合タンパク:PBP)に結合します。その結果、細胞壁が正常に作られなくなり、細菌は内部の圧力に耐えられず破裂して死滅します。
ステルイズと比較
下記に、梅毒の第一選択薬として使用されるステルイズと、アモキシシリンの違いについて比較しました。
| アモキシシリン(内服薬) | ステルイズ(筋肉注射) | |
|---|---|---|
| 投与方法 | 錠剤の服用 | 筋肉注射 |
| 服用投与回数 | 1日3回 | 1回(早期)/週1回✖️3回(後期) |
| 治療期間 | 14日間(早期)/28日間(後期) | 1日(早期)/3週間(後期) |
| メリット | 通院がない | 飲み忘れなどがない |
| デメリット | 治療期間中は、毎日お薬の服用が必要 | 注射部位の痛み、通院が必要 |
| 治療効果 | ステルイズと同等 | アモキシシリンと同等 |
アモキシシリンの適応疾患
アモキシシリンは、梅毒の治療以外にも様々な細菌性の治療においても使用されます。下の表にアモキシシリンを使用し、治療を行う病名をまとめました。
| 病名 | |
|---|---|
| 内科・ 消化器内科 | ヘリコバクター・ピロリ感染症・急性気管支炎、肺炎 |
| 耳鼻咽喉科 | 咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎 |
| 皮膚科 | 浅在性皮膚感染症 |
| 歯科・ 口腔外科 | 歯周炎、抜歯後の感染予防 |
| 性感染症内科 | 梅毒 |
そのため、よくある誤解として、梅毒に感染していた場合に「歯医者で歯周炎の治療としてペニシリン系の抗生物質を使用したから、梅毒も同時に治療できているのではないか」と考える方がいます。
しかし、歯周炎の治療で使用されるアモキシシリンの投与方法や用量と、梅毒治療における使用方法は大きく異なります。そのため、歯周炎の治療だけでは梅毒を十分に治療できていない可能性があります。
梅毒の適切な治療を行うためには、歯科ではなく性感染症内科などの医療機関を受診し、現在の感染状況を正確に伝えたうえで、医師の判断に基づいた治療方針を選択することが重要です。
アモキシシリンの服用方法
梅毒の治療においてアモキシシリンを使用する場合、早期梅毒と後期梅毒では服用期間が異なります。下記に、それぞれの病期におけるアモキシシリンの服用方法についてまとめました。
早期梅毒
早期梅毒の場合、アモキシシリンは1回2錠(500mg)を1日3回、14日間継続して服用することで治療を行います。
後期梅毒
後期梅毒の治療においてアモキシシリン(250mg錠)を使用する場合、1回2錠(500mg)を1日3回(朝・昼・夕)、28日間継続して服用します。
ステルイズと異なり、継続した通院が難しい場合には、アモキシシリンによる内服治療が選択されることがあります。患者の状況に応じて、医師の判断のもと適切な治療法が決定されます。
アモキシシリンの副作用
体調の変化
【症状】
発熱、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛、皮疹の増悪。
【発症タイミング】
治療開始後数時間〜24時間以内に発生。
【対応】
アレルギーではないため、通常は1日以内に自然に治まります。
アレルギー反応
【症状】
薬疹(赤いブツブツ)、かゆみ、じんましん。
【重篤な場合】
アナフィラキシー(呼吸困難、血圧低下)が稀に起こる可能性があります。ペニシリン系アレルギーの既往がある場合は絶対に使用できません。
消化器症状
【症状】
下痢、軟便、吐き気、腹痛。
【原因】
抗生物質によって腸内細菌のバランスが変化するためです。<
重篤な副作用
アモキシシリンの副作用として、まれに重篤な症状が現れることがあります。そのなかでもアナフィラキシーは最も緊急性の高い副作用であり、服用後数分から1時間以内に発現することが多いとされています。主な症状としては、呼吸困難、全身の潮紅、顔や喉の腫れ(血管浮腫)、じんましん、血圧低下などが挙げられます。
また、重篤な皮膚障害として、中毒性表皮壊死融解症(TEN)や皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)が報告されており、高熱や目の充血、唇のただれ、広範囲にわたる皮膚の紅斑や水ぶくれなどの症状が現れます。さらに、薬剤性過敏症症候群では、初期の発疹に加えて発熱やリンパ節の腫れ、肝機能障害などを伴うことがあります。
そのほか、血液障害として顆粒球減少、血小板減少、溶血性貧血などが生じることがあり、発熱や喉の痛み、出血しやすくなる(歯ぐきや鼻血)、青あざができやすい、立ちくらみといった症状が現れることがあります。
アモキシシリンの注意事項
アモキシシリンは高い治療効果が期待できる一方で、服用にあたってはいくつかの注意点があります。安全に使用するためにも、事前に確認しておくことが重要です。
服用することができない方
以下のいずれかに該当する方は、アモキシシリンを含むペニシリン系薬剤を使用できません。
併用に注意が必要な薬
下記に、併用時に注意が必要な薬剤をまとめました。これらの薬剤を服用中の方は、事前に医師へお伝えください。アモキシシリンと同時に服用することでアレルギー反応や治療効果が半減する可能性があります。
| 薬剤 | 影響 |
|---|---|
| 経口避妊薬(ピル) | 避妊効果が減弱する可能性がある |
| ワルファリン | 出血傾向が増強する可能性がある |
| プロベネシド | アモキシシリンの血中濃度が上昇・持続する |
| メトトレキサート | メトトレキサートの毒性が強まる可能性がある |
服用を忘れた場合
飲み忘れに気づいた場合は、次の服用までに十分な間隔(目安として4〜5時間以上)があれば、すぐに1回分を服用してください。しかし、飲み忘れた分を補うために2回分をまとめて服用することは絶対に避けてください。副作用のリスクが高まります。
アモキシシリンの臨床研究
アモキシシリンは、国内外の臨床研究において、梅毒治療に対する高い有効性が示されています。
国立国際医療研究センター
早期梅毒(第1期・第2期)および後期梅毒の患者に対して、アモキシシリンを1日1,500mg投与した際のRPR値の低下が評価されています。その結果、特に早期梅毒においては95%以上と高い血清学的成功率が示されており、日本の現行ガイドラインにおいて内服治療が推奨される根拠の一つとされています。
参照:Journal of Infection and Chemotherapy (2022)
NIH
梅毒患者9例を対象に、抗梅毒薬としてアモキシシリンの有効性について研究しました。投与は4週間の経口投与を1コースとし、1例には2コース投与を実施した結果、9例中6例(66.7%)に有効性が認められました。
ペアライフクリニックにおける
アモキシシリンの処方

ペアライフクリニックでは、梅毒の第二選択薬としてアモキシシリンを処方しております。
しかし、2026年4月現在、ファイザー株式会社(ステルイズを供給している会社)による出荷調整の影響により、国内の医療機関ではステルイズの入手が困難な状況が続いています。
そのため現在、ペアライフクリニックではアモキシシリンを処方し、梅毒の治療を行っております。
アモキシシリンは
オンライン診療で処方可能

ペアライフクリニックでは、オンライン診療を受診いただいた方に対し、アモキシシリンを郵送にて処方しております。
初診の方でも、オンライン診療時に診断書をご提示いただくことで処方が可能です。
診察料・送料は無料ですので、お気軽にオンライン診療をご活用ください。
よくあるご質問
A.
早期梅毒では14日間、後期梅毒では28日間の継続服用が基本となります。治療期間中は毎日欠かさず服用する必要があります。
A.
比較的安全性の高い薬ですが、下痢や吐き気などの消化器症状、発疹などのアレルギー反応がみられることがあります。また、まれにアナフィラキシーなどの重篤な副作用が起こる可能性もあるため、異常を感じた場合は速やかに当院までご連絡ください。
A.
はい、可能です。ペアライフクリニックでは、オンライン診療にてアモキシシリンの処方を行っており、薬剤は郵送でお届けします。初診の方でも診断書をご提示いただくことで処方が可能です。