梅毒
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- 血液(非常に稀)
- 陰部の硬いしこり・えぐれ
- 脚の付け根のリンパが腫れる
- 全身に赤〜褐色の発疹
- 発熱や倦怠感、筋肉痛、脱毛
- よくならない扁桃炎
- 口腔内や外陰部の白斑
- 陰部や浸潤部の隆起病変
- 筋肉注射1回:ステルイズ水性懸濁筋注
- 内服1日6錠(朝:2,昼:2,夕:2)14日間:アモキシシリン250mg
- 筋肉注射3回:ステルイズ水性懸濁筋注
- 内服1日6錠(朝:2,昼:2,夕:2)28日間:アモキシシリン250mg
- 薬剤の承認がなかった
- 飲み薬が中心となっていた
- 筋注製剤が普及していなかった
- 溶連菌(A群β溶血性レンサ球菌)
- ブドウ球菌
- 親知らずの炎症
- 抜歯後の感染予防
- 注射部位の痛み(ステルイズの場合)
- 下痢・胃の不快感(内服薬)
- 軽い発疹
- 倦怠感
- 発熱
- 寒気
- 筋肉痛
- 関節の痛み
- 発疹が濃くなる
- だるさ
- 予防薬を使用する
- コンドームを使用する
- 不特定多数との性行為を避ける
- 定期的な性病検査
- 感染時パートナーに受診を促す
- 梅毒検査
- 3,980
- 梅毒治療
- 19,800
- 血液チェック
- 6,980
- ベーシックチェック
- 9,800
- スタンダードチェック
- 19,800
- フルチェック
- 24,800
- パーフェクトチェック
- 39,800

日本全国で流行している「梅毒」は、正しい治療をすることで完治することができる性病です。性病の中でも症状が出づらいことが大きな特徴となっているため、気づかないうちに感染している方も多くいらっしゃいます。
当院は梅毒検査実績28,091件。最短15分で検査結果をご報告いたします。
梅毒治療実績539件と多くの方の治療も行なってまいりました。梅毒は第1期〜第4期まであり後期梅毒の場合は複数回治療を継続しなければなりません。当院では性感染症ガイドラインに則り、定量的な数値をもとに完治までサポートいたします。
目次
この記事の監修ドクター
百束 全人 ペアライフクリニック横浜院
平成30年 日本医科大学医学部 卒業
▼資格
日本性感染症学会 会員
日本感染症学会 会員
日本エイズ学会 会員
直接人の役に立ちたいと医学の道を志し、泌尿器科・皮膚科での経験を経て、ペアライフクリニック院長に就任。
梅毒とは

東京都保健医療局
梅毒トレポネーマというらせん状の形をした細菌により引き起こされる感染症です。主に性行為によって、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)などでも感染を起こします。
初期には潰瘍や皮疹を起こしながら慢性に経過し、長期間では大血管や神経などの命に関わるに重大な合併症を起こすことがあります。
また、妊娠している人が梅毒にかかると、早産、死産となったり、子どもが梅毒にかかって先天異常で生まれる先天性梅毒となることがあります。
梅毒の原因となる病原体
梅毒の原因となる病原体は「梅毒トレポネーマ」と呼ばれる細菌です。この細菌の唯一の自然宿主は人間であり、低酸素の環境でしか長く生きられません。そのため、便座やドアノブなど、感染者が触れた物から梅毒がうつることはありません。
梅毒は適切な治療で完治できます。
近年、梅毒の流行により多くの患者様が検査にご来院いただいておりますが、適切な治療を行うことで完治することができる性感染症です。症状がおさまっても病気は進行しておりますので、必ず医療機関に受診ください。
梅毒の感染者数
戦国時代より国内でも流行していたとされており、江戸時代にも遊郭と呼ばれる売春宿ではそこで働く女性から、患者が急増していったとされています。当時は梅毒がどのような病気なのか分かっておらず、治療法も確立しておらず、症状が治まれば治ったとすまされ、その場しのぎの対症療法しかありませんでした。
昭和の時代にはペニシリンという抗菌薬が作られたことで、患者数は減少し、2000年代には年間800人未満の患者数でしたが、2011年頃から患者数が増え始め、2018年には7,000例近くまで報告数が増加しました。
2022年には症例報告数は13,528例であり、感染症法が施行された1999年以来初めて10,000例を上回っております。
近年でも梅毒は、性風俗をはじめとして、アプリなどを利用した出会い方の多様性から、一般の方にまで当たり前のように蔓延しています。梅毒は、全数届け出対象疾患ですが、無症状や症状が消えたことを理由に検査されていない患者数を考えると、感染者数は計り知れません。
梅毒の感染経路
梅毒に感染する部位
梅毒に感染する行為
梅毒は通常、性的接触により感染します。膣だけではなく口や肛門の粘膜からも、菌は体内に侵入します。感染しやすさは、梅毒にかかってからの期間にも影響されますが、感染力の強い早期梅毒の相手と性交を1回行うことで感染する確率は約3分の1とされています。
細菌は体内に侵入した後、付近のリンパ節に達し、血液によって全身に運ばれ、最終的には全身の臓器に浸潤してに症状を起こします。また、梅毒に感染している女性が妊娠することで胎盤経由で胎児が感染する、先天性梅毒も起こります。梅毒トレポネーマはヒトの体外では長く生き延びることができないため、梅毒の人が触れた物体(ドアやコップなど)に触れただけで梅毒へ感染することはありません。性行為以外の経路での感染は非常にまれです。
梅毒の母子感染
妊活や妊娠初期には必ず梅毒検査をしましょう。妊娠中の女性が梅毒に感染することで、母子感染すると子どもが「先天梅毒」になり、早産・死産につながったり、難聴などの奇形をもたらす可能性があります。
梅毒の症状

梅毒は、性行為の接触により侵入した部分がしこり・えぐれなどの症状にでることがあり、その後に全身に播種し臓器に浸潤し、皮疹などの全身性の様々な症状をもたらします。
梅毒の病気の進行は3段階で分けられ、段階ごとに症状が変わります。梅毒は自然に症状が消えたりしますので少しでも身体に違和感があれば検査をしましょう
Ⅰ期顕症梅毒

感染してから3~4週間で、陰茎、外陰部、腟などに、痛みのないしこり(初期硬結といいます)ができ、その中心に下疳と呼ばれる潰瘍(皮膚のえぐれ)ができます。
性行為で使用した部位(梅毒の侵入口)として、咽頭や陰部・直腸などに初期硬結・下疳が出現します。感染部位付近のリンパ節が腫れることもありますが、これらの症状は痛みを伴わないことが多いです。
また治療を行わなくても症状は自然に軽快へ向かうため、ひそかに病気が進行するケースがあります。感染から1年未満の活動性梅毒は、性的接触での感染力が高いとされ他者への感染リスクが高まります。
Ⅱ期顕症梅毒

Ⅰ期梅毒の症状は2~5週で消失することもありますが、病気が治ったわけではありません。感染後無治療のまま、2週から6か月ほど経過すると、Ⅱ期では手掌・足底も含めた全身の発疹が出現し、口の中などに粘膜病変が見られることもあります。
発熱、頭痛、腹痛、全身倦怠感、目の充血・疼痛、難聴・耳鳴り・めまいなどの全身症状が見られるのも特徴です。髪の毛が抜けたり、腎臓や肝臓の炎症を起こすこともあります。この時期にはもう梅毒は全身に散布された状態です。
潜伏梅毒
症状を伴わない梅毒を潜伏梅毒といいます。潜伏梅毒は、感染機会から経過した時間を問いません。
無症状の潜伏梅毒でも、血液検査により梅毒に感染していることを診断し、治療することができます。
潜伏梅毒でも性行為・母子感染のリスクがあります。また、感染からの期間が1年未満を早期梅毒、1年以上経過したものを後期梅毒と区別します。早期梅毒は感染力があり、後期梅毒は通常感染力はありません。早期梅毒と後期梅毒の区別は、治療において薬剤の投与量が異なるために重要です。
Ⅲ期顕症梅毒

Ⅲ期梅毒(感染から3年経過~)は、後期梅毒に含まれます。梅毒が全身に浸潤した最終形態で、無治療なら14~40%が治療不可能な梅毒に1~46年で到達します。
ゴム腫と呼ばれる非特異的肉芽腫や心血管梅毒、脊髄への障害も引き起こし、治療抵抗性となります。認知症のような症状の原因であることもあります。
先天性梅毒
性行為による梅毒の性的接触感染を後天性梅毒といいます。一方で、母体の梅毒が経胎盤性に母子感染して胎児に梅毒が感染することを、先天性梅毒といいます。
梅毒の症状について→梅毒の検査方法

当院では「TP法」と「RPR法」により、梅毒の検査を行います。梅毒の検査は血液中の抗体を測っているため、感染の機会から1ヶ月以降に検査を行うことができます。
TPは梅毒に対する特異的抗体で、梅毒に感染したことがあれば一生陽性となります。RPRは梅毒によって感染細胞が破壊されたものに対する抗体で、梅毒の活動性を反映します。
RPRは梅毒への治療によって抗体の値が低下してくるため、治療の効果を確認できますが、妊娠や自己免疫疾患など様々なことで上昇することがあり、これを生物学的偽陽性と呼びます。
当院では、TPとRPRを定量的に「数値」として、検査結果で反映します。TPとRPRを数値化することにより、感染ステージの特定・治療効果の確認・再感染の検出・偽陽性の判定などが具体的に可能となります。
| RPR法 | TP法 | 解釈 |
|---|---|---|
| ( ー ) | ( ー ) | 非梅毒 梅毒の初期感染 |
| ( ー ) | ( + ) | 治療後 TP偽陽性 梅毒の初期感染 未治療の長期感染梅毒 |
| ( + ) | ( ー ) | 梅毒初期 生物学的偽陽性 |
| ( + ) | ( + ) | 梅毒 治療後 |
検査可能な時期
感染後4~6週程度で陽性になるとされます。感染から検査までの期間が短い場合は、感染があっても検査では陰性になる可能性が高いため、2~3週間後に再度検査をすることが推奨されています。感染が疑われる時期から3か月の間は、繰り返し血液検査することが大切です。
梅毒の潜伏期間について→プロゾーン現象
プロゾーン現象とは、RPR検査などで抗体が高濃度に存在する場合に、検査結果が偽陰性となってしまう現象のことを指します。梅毒トレポネーマに対する抗体が過剰に産生されることで、抗原と抗体の結合が適切に起こらず、本来の測定値より低い反応(陰性)として検出されることがあります。ただし、このプロゾーン現象は梅毒感染者の0.85%未満と報告されており、非常に稀な現象です。
参照:NIH
梅毒の治療方法
梅毒は早期に治療することで完治する感染症です。現在、梅毒に対してはペニシリン(ベンザジンペニシリン)系の治療薬が第一選択となっております。梅毒は、トレポネーマという細胞壁をもつ細菌(ばい菌)が原因となっております。
ペニシリンとは、細菌をやっつける「抗菌薬(抗生物質)」の仲間で、世界で最も有名で基本となる薬です。ペニシリンは梅毒の原因となるトレポーマの細胞壁合成を阻害し、最も確実に死滅させることができます。
そのため、梅毒に対しての治療はペニシリンが世界的に見ても標準となっております。梅毒は、淋菌のようにペニシリン系の治療薬に対して耐性化することが確認されていないため、治療すれば治るという根拠に繋がってます。


梅毒に感染した場合、下記の方法で治療します。どちらも前述したペニシリン系の薬となっております。ペアライフクリニックでは筋肉注射、内服薬どちらもご用意しております。効果に関してはどちらも同様となっております。梅毒は早期梅毒と後期梅毒により、治療期間が異なります。
早期梅毒の治療
筋肉注射の場合、一度の治療で完了いたします。
内服薬の場合、合計84錠2週間継続して服用しなければなりません。
後期梅毒の治療
筋肉注射の場合、1週間ごとに1回ずつ治療いたします。
内服薬の場合、合計168錠4週間継続して服用しなければなりません。
飲み忘れた場合の対処方法
アモキシシリンを飲み忘れた場合、気づいた時点ですぐに服用してください。2回分4錠を一度に飲まないでください。1日3回服用の場合は次の服用まで最低4時間、間隔を空けてください。
飲み忘れた日数に対しての明確な期限はございません。梅毒の治療は薬の血球濃度を一定に保つことが重要です。
筋肉注射の間隔が空いた場合の対処方法
予定が合わず1週間以上間隔が空いてしまう場合は、前回の投与から2週間以内で問題ございません。2週間以上間隔が空いてしまう場合は投与し直しとなります。投与の間隔に関しては十分お気をつけください。
ペニシリンアレルギーの方へ
当院ではペニシリンアレルギーの方にはドキシサイクリンを処方しております。ドキシサイクリンは、妊婦の方には処方できません。ご不明点等ございましたらお申し付けください。
そもそもペニシリンって何?

ペニシリンとは、細菌のカラを壊して細菌そのものを死滅させる力があります。ペニシリンは世界的にも有名な薬で初めて本格的に作られた抗生物質と言われており、のちに多くの命を救い医療を変えた薬と呼ばれております。
ペニシリンには、筋肉注射・点滴・内服薬など様々な種類があります。ペニシリンとは一つの薬ではなくいくつかのタイプがあるグループの名前です。
梅毒の治療薬について
現在日本では、2種類の治療方法が主流となっております。それぞれ説明いたします。
ステルイズ水性懸濁筋注
2021年9月に日本でも承認され、2022年1月26日にファイザー株式会社が発売を開始しました。WHOやCDCガイドラインでは昔から筋肉注射による治療が主流でした。一方日本では、内服薬の治療が中心でした。日本に導入が遅れた理由として下記3点が考えられます。
ステルイズは早期梅毒の場合、筋肉注射1回で治療が完了するため患者様にとって負担が少ないのが大きな強みです。しかし、臀部(お尻)に針を刺すため痛みが伴うため、筋肉注射が苦手な方は内服薬での治療をご案内いたします。
※ステルイズは肩に投与することはできません。
筋肉注射の針は18G

筋肉注射(ステルイズ)による治療の場合、18Gの針を使用します。直径1.2mmとなっており、当院での採血は23Gを使用しているため、一般的な針と比べてやや太めといえます。ちなみにインフルエンザの針の太さは25~27Gが一般的です。
ステルイズという梅毒治療の薬は、液がどろっとしていて固まりやすいため、少し太めの針で確実に体内に届ける必要があります。当院では、500件以上の梅毒治療実績があります。専門のスタッフがゆっくりと丁寧に投与いたしますのでご安心ください。
アモキシシリン
アモキシシリンは、細菌による感染症を治すための ペニシリン系の内服薬(抗生物質) です。のど・耳・肺・歯科領域など幅広い感染症で使用される、扱いやすく効果の確立した薬剤です。梅毒以外にもアモキシシリンは下記のような病気の際に使用される場合があります。
そのため、知らない間に梅毒の治療が行われていた可能性が「0」ではありません。
早期梅毒と後期梅毒
梅毒は感染してからの経過時間と症状によって「早期梅毒」と「後期梅毒」に分けられます。梅毒を早期梅毒か後期梅毒か正しく判断しなければ完治することが難しくなります。
早期梅毒と後期梅毒の見分け方
感染機会による見分け
まずは感染機会が1年未満かそれ以上かで判断します。
感染機会が1年未満である場合=早期梅毒
感染機会が1年以上である場合=後期梅毒
と診断いたします。
症状による見分け
感染機会が不明な場合は症状で判断いたします。
「いぼ」「しこり」「リンパ腺の腫れ」「バラ疹」などの症状がある場合=早期梅毒
「ゴム種」「大動脈の異常」「脳や脊髄の障害」などの症状がある場合=後期梅毒
と診断いたします。
当院にご来院いただいた多くの患者様は、早期梅毒の段階で治療を開始することができております。後期梅毒のような症状がありご来院する方は稀です。早期梅毒の症状が消失し、無症状感染期間に梅毒の感染が判明するケースが多いです。その場合、後期梅毒扱いとし治療を開始いたします。
梅毒治療の副作用について
梅毒の治療後の副作用に関しては主に
「ペニシリンによる副作用」
「梅毒菌が死滅することによる反応(ヤーリッシュ反応)」
の2種類に分けられます。
どちらも軽度で自然に治るケースが多いです。少しでもご不安な方は治療後でもいつでも当院にご相談ください。
ペニシリンによる副作用
ステルイズの投与やアモキシシリンの内服による下記のような副作用が現れます。
ペニシリンによる副作用に関しては軽度で自然に治るケースがほとんどです。
ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応
ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応とは治療後、数時間で一時的に症状が悪化したように見える反応のことを言います。梅毒菌が一気に死ぬことで炎症反応が強く出る仕組みです。
通常は数時間〜1日以内に自然に改善するケースがほとんどです。これらの症状は薬が効いて菌が死滅している証拠であるため、治癒効果と大きく関連しております。
梅毒の完治まで
梅毒の治療開始からどのように完治を判定するかをご説明いたします。梅毒の治癒判定はRPRの低下速度で判断します。結論から言うと、RPRの数値が1/4まで低下すれば治癒したと診断いたします。
例
治療前 64 → 治療後 16 (1/4) 良好な治癒と判断
梅毒のRPRとは
梅毒のRPRとは簡単にいうと「どれくらい活発に体の中で動いているか」を判断する血液検査です。RPRの正式名称は(Rapid Plasma Reagin)です。RPRは、前述したトレポネーマ(梅毒菌)そのものを見るのではなく体が作る「抗体」を測る検査です。
RPRの数値が高いほど、体の中で梅毒が活発であり症状が出やすい状態といえます。感染して間もないもしくは治療が必要と判断できます。
梅毒のTPとは
梅毒は、RPRの他にTP(Treponema Pallidum)抗体検査も実施いたします。簡単に説明すると「梅毒に感染したことがあるか」がわかる検査となっています。そのため、一度梅毒に感染した方は、治療後でも陰性に戻らないことが一般的です。
一度梅毒に感染したことがある方を「キャリア」と呼び、そのような方はTP抗体検査飲みでは現在梅毒に感染しているかどうか判断できません。そのため、RPRと組み合わせて現在の感染有無を正確に判断する必要があります。
梅毒のTP・RPRについて よくあるご質問
A.
TPは「梅毒にかかったことがあるか」RPRは「今どれくらい活動しているか」を調べる検査です。TP=感染の“履歴・記録”RPR=感染の“活動度・いまの勢い”という役割の違いがあります。
A.
いいえ。TPは一度陽性になると長く残るため、過去の感染でも陽性のままです。現在の感染の有無は RPRの値とセットで判断 します。
A.
TPは“記憶の抗体”のようなもので、一度感染すると抗体が体に長く残るため治療して治った後でも陽性のままになります。これは異常ではなく、梅毒ではよくある現象です。ただ、死ぬまで陽性というわけではなく、緩やかに時間をかけて基準値以下に数値は下がっていきます。
A.
RPRの数値は、梅毒の活動度の強さを表します。数値が高い → 活動が強い、数値が低い → 落ち着いている治療効果は 「何分の1に下がったか」 で判断します。
例)64 → 16(=1/4) → 良好な反応
A.
必ずしも0になりません。0にならなくても治っているケースは多くあります。治療後に低い数値のまま残る状態をセロファスト(抗体残存)と呼び、30%ほどの確率で発生しますが異常ではありません。
A.
これは 「過去に梅毒にかかったが治っている状態」 を意味します。追加治療は必要ありません。
A.
現在も梅毒が活動している状態です。治療が必要になります。
A.
治療後にRPRが大きく上昇した場合、再感染を強く疑います。ただし、ヤーリッシュ反応一時的な測定誤差などの可能性もあるため、医師の再検査が必要です。
A.
問題ありません。TPは“過去の足跡”を示すだけで、治癒とは関係しません。治療後の評価は RPRの低下具合で行います。
A.
妊娠中にTP陽性の場合は、過去感染か現在感染かの判定を急ぐ必要があります。
RPR陽性 → 治療が必要
RPR陰性 → 過去の感染の記憶で治癒している可能性
胎児への感染リスクがあるため、必ず医師の評価が必要です。
A.
あります。神経梅毒は RPRが高くないケースも多いため、症状や既往、リスクを総合的に判断します。
A.
治療後は一般的に、3ヶ月後、6ヶ月後、12ヶ月後のフォローが推奨されます。特にRPRは治療効果の確認に欠かせません。
梅毒の症状が無くなるまで
梅毒は様々な症状を発症する疾患のため個人差がありますが、あくまで目安として参考にしてください。
梅毒の治療当日〜翌日
治療開始から数時間後一時的に発熱や発疹が赤く浮き上がったりすることがあります。前述したヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応と呼ばれるものです。これは副作用や悪化ではなく治療が効いて梅毒の菌が大量に死滅している証拠です。通常は24時間以内に治るため慌てずに安静にお過ごしください。
梅毒の治療1週間〜2週間
梅毒の治療から、1週間〜2週間後に第一期の症状である「しこり」や「潰瘍」が比較的小さくなり、消失していきます。梅毒は治療しなくても自然に症状が消失する場合があります。消えた=治ったではないため、注意が必要です。
梅毒の治療2週間〜1ヶ月
治療から2週間〜1ヶ月後には第二期の症状「発疹」や「バラ疹」が徐々に薄くなり消失していきます。梅毒の感染により濃い発疹で出ていた場合は色素沈着がしばらく残る場合がございます。こちらも時間の経過とともに徐々に消失していくためご安心ください。
梅毒治療の経過を見る上での注意点
梅毒治療の経過は見た目で判断してはいけません。梅毒に感染すると様々な症状が現れます。そのため、症状が消失したからといって治療が成功しているわけではありません。
またそれ以前に梅毒らしい症状が出たが放っておいたら無くなったから感染していなかったと思ってしまう方も少なからずいるのではないでしょうか。
梅毒の治癒確認検査
梅毒が治ったかどうかは、前述したRPRの数値を元に判断いたします。これを血清学的治癒と呼びます。当院では、治療から3ヶ月ごとに1年間血液検査により経過観察することを推奨しております。
基本的には、RPRの数値が1/4まで低下すれば治癒完了といたします。しかし、RPR自動化法の数値が下がらないケースが一部あります。その場合、倍数希釈法の数値が下がっている場合は倍数希釈法が1/4まで下がっていれば治癒完了と判断いたします。
梅毒の治療後いつから性行為ができるか
症状が消えたからといって性行為をすると、残っていた菌をパートナーに移し、また自分に戻ってくるピンポン感染を繰り返し完治することができます。 医師から「数値が下がったので完治です」という言葉を聞いてから再開してください。
梅毒の予防方法
梅毒を100%予防することは難しいですが、しっかりと予防することで感染確率を下げることができます。
オーラルセックス(フェラチオ、クンニ)やアナルセックスなどでも感染する可能性がありますので、通常のセックス(膣性交)以外にも男性はコンドームを着用しましょう。
梅毒は誰もが感染リスクのある性病です
梅毒は性行為の経験がある方は全員感染のリスクがある感染症です。検査に行くのが怖い・恥ずかしいと思わず、定期的な検査を行いましょう。早期発見・早期治療を行うことでほとんどの方が完治することができます。
ドキシペップ|梅毒予防薬
当院では梅毒の予防薬である、ドキシペップを処方しております。ドキシペップは梅毒などの感染リスク行為後72時間以内に服用することで感染リスクを下げることができる予防方法です。服用する上で注意点がございますので必ず医師の診察を受けてください。
梅毒は自然治癒しない
梅毒の症状は、発症して1週間くらいすると症状が消滅します。それにより治癒したと思われますが、梅毒が自然治癒することはありません。そのため、梅毒の疑いのある方は早急に検査、治療する必要があります。
梅毒の検査・治療価格
梅毒に感染している場合は、その他の性感染症にも同時に感染している場合があります。「性感染症ガイドライン」においても梅毒に感染の疑いがある患者様は同時にHIVにも感染している場合もございますので、複数項目の性病検査をご案内いたします。
ペアライフクリニックは予約不要
でご来院いただけます

「感染行為を行いすぐにでも検査を受けたい方」
「先の予定がたてにくく予約を取ることが難し方」
「予約を取ることがめんどくさい方」など
性感染症は誰にも感染するリスクがあるのにも関わらず受診しずらい感染症だからこそ予約不要で手軽にご来院いただける体制を整えています。検査を受けたその日に検査結果がわかり、陽性だった場合には当日に治療を開始することができます。
また、性感染症・感染症学会に所属している医師が常駐しております。ご不安なことがありましたらお気軽にご相談くださいませ。

梅毒についてのまとめ
梅毒は性行為で感染する細菌性の性感染症で、症状が出にくく気づかないうちに進行します。放置すると全身に広がり重症化しますが、適切な治療で完治が可能です。
当院では28,091件の検査実績と539件の治療実績があり、最短15分で結果を報告。TP・RPRの数値を用いて感染ステージを特定し、筋肉注射を中心に完治までサポートします。妊婦の治療にも対応し、母子感染予防も可能です。定期的な検査と予防が重要です。
梅毒について よくあるご質問
A.
自然治癒することはありません。梅毒は無症状である場合や症状が出てもしばらく経つとおさまる場合があります。少しでも感染の疑いがある方は梅毒検査をしましょう
A.
梅毒の感染力は強く一度の性行為で15〜30%の確率で感染するといわれております。コンドームを使用していても感染する可能性がありますのですぐに医療機関に受診してください。
A.
治療中の性行為はお控えください。
梅毒の治療後、RPRの数値が1/4になってから治癒とみなしております。治療には個人差がありますので治療後の治癒確認で医師から説明させていただきます。
A.
いいえ、何度も感染します。梅毒は感染しても免疫ができません。一度感染した場合、TP抗体の検査だけでは判断できないため、RPRの検査を行います。
A.
当院では「筋肉注射」と「内服薬」の2種類をご用意しております。「筋肉注射」の場合、当日に治療が完了しますので、当院では筋肉注射を第一選択としております。
A.
梅毒はすぐに治る性感染症ではありません。また、梅毒の進行状況により完治まで時間がかかりますのでRPRの数値をもとにしっかりと治療ができているか確認いたします。そのため、定期的に血液検査を行う必要があります。
A.
主に粘膜や皮膚が接触することで感染します。飛沫感染や空気感染はありませんので、日常生活で感染することはほとんど考えられません。梅毒は性的パートナー間で容易に感染するため、感染が確認された場合は過去の性的接触者に通知し、検査・治療を勧めることが重要です。
A.
血液検査を行います。血液中の抗体を見るため、感染の機会から1ヶ月以降の検査で調べることができます。直近の性行為による感染は検査できませんので時間をおいて再来院してください。





