HPVワクチン(子宮頸がん/コンジローマワクチン)
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- HPVワクチン(子宮頸がん/コンジローマワクチン)
- 性交渉前の接種が最も効果的
- 一度感染した型には効果がない
- 接種後も定期的な子宮頸がん検診は必要
- 4価ガーダシル 1回分
- 19,800
- 9価シルガード 1回分
- 29,800

ペアライフクリニックでは、4価ワクチン「ガーダシル®」と9価ワクチン「シルガード®」を取り扱っております。女性はもちろん、男性のHPVワクチン接種も対応しております。
HPVワクチンは、子宮頸がんや尖圭コンジローマの予防につながる大切な一歩です。ペアライフクリニックでは、初めての方でも安心して接種いただけるよう、丁寧な説明と明確な料金設定でサポートいたしますので、お気軽にご来院くださいませ。
目次
子宮頸がん予防のHPVワクチンとは
HPVワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)は、子宮頸がんの主な原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐためのワクチンです。HPVは性行為を通じて感染するウイルスで、特に持続的な感染が子宮頸部などの細胞に異常(異形成)を引き起こし、やがてがんへと進行する可能性があります。
このワクチンは、HPV感染を未然に防ぎ、将来的な子宮頸がんの発症を約70〜90%予防する効果が期待されています。日本では、小学6年生から高校1年生相当の女子を対象に、定期接種が行われています。現在、日本で使用されているHPVワクチンには、2価、4価、9価の3種類があり、特に9価ワクチンは、子宮頸がんの原因となるHPVのほぼすべてをカバーするとされています。
HPVワクチンの接種率
HPVワクチンは、子宮頸がんを予防するための重要な手段として国内外で注目されています。日本では一時的に接種率が低下したものの、安全性が再確認され積極的勧奨が再開されたことで、接種率は回復傾向にあります。一方、海外では高い接種率を維持する国が多く、子宮頸がんの発症抑制に大きな成果を上げています。世界的な目標としても、2030年までに高い接種率と検診率を達成することが掲げられています。
日本
日本国内におけるHPVワクチンの接種率は、2013年の積極的勧奨差し控えにより一時的に1%未満まで低下しました。しかし、その後の科学的知見により安全性と有効性が確認され、2022年4月から積極的勧奨が再開されました。これにより、キャッチアップ接種も含めた接種率は徐々に回復傾向にあります。
海外
世界的にHPVワクチンは子宮頸がん対策の重要な手段とされ、多くの国で高い接種率を維持しています。WHOによると、オーストラリアや英国では接種率が80%を超え、子宮頸がん前段階の病変が大幅に減少しました。WHOは2030年までに「90-70-90目標」を掲げ、90%の女子がワクチン接種を完了し、70%が検診を受けるなど、世界各国で接種推進を呼びかけています。
HPVワクチンの効果
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、性交渉などにより感染するウイルスで、子宮頸がんや尖圭コンジローマの主な原因です。多くは自然に排出されますが、一部ががんに進展する可能性があります。
HPVには100種類以上の型があり、16型・18型は子宮頸がんの約7割に関与しています。ワクチン接種により、がんや感染症の予防が可能であり、特に性交渉前の接種が効果的です。男女ともに予防の意識が大切です。
HPVワクチンを接種することで下記のようなメリットがあります。
| ワクチン名 | 対象HPV型 | 主な予防効果 |
|---|---|---|
| 4価ワクチン(ガーダシル®) | 6, 11, 16, 18 | 子宮頸がん、尖圭コンジローマ |
| 9価ワクチン(シルガード®9) | 6, 11, 16, 18, 31, 33, 45, 52, 58 | 4価の効果に加え、より広範囲の子宮頸がん予防 |
16型・18型とは(子宮頸がんの主な原因ウイルス)
HPV16型と18型は、子宮頸がんの約70%に関与するとされる「高リスク型」のウイルスです。感染しても自覚症状がなく、長期間持続感染することで前がん病変や子宮頸がんを引き起こすことがあります。HPVワクチンはこの2つの型に対して高い予防効果があり、がんのリスクを大幅に減らすことが可能です。性交渉前の接種がもっとも有効とされています。
6型・11型とは(尖圭コンジローマの原因ウイルス)
HPV6型と11型は、尖圭コンジローマの原因の約90%を占める「低リスク型」のウイルスです。がんとの関連性は低いものの、性器や肛門まわりにイボができるなど、見た目や精神的ダメージが大きい感染症です。HPVワクチンはこれらの型もカバーしており、コンジローマの発症を予防する効果が確認されています。見た目や再発のリスクを防ぐためにも、ワクチン接種が推奨されます。
HPVについて→HPVワクチンの接種期間とスケジュール
接種部位:肩
接種方法:筋肉注射
接種回数:3回(初回・2ヶ月後・6か月後)
※15歳未満で2回、15歳以上で3回接種
免疫効果:8年以上
免疫獲得:最後の接種から1ヶ月後に免疫獲得
HPVワクチン接種前に確認すること
HPVワクチンを安心して接種するために、事前に確認しておきたいポイントをまとめました。まず、定期接種の対象年齢や、キャッチアップ接種の対象者かどうかを確認します。過去の接種歴がある場合は、これまで接種したワクチンの種類や回数を把握し、続きの接種について医師と相談しましょう。
ワクチン成分へのアレルギーの有無、当日の発熱や急性疾患の有無も重要なチェックポイントです。また、どのタイプのワクチン(2価・4価・9価)を選ぶかも医師と相談して決めます。現在は、より広い型に対応できる9価ワクチンが推奨されています。
HPVワクチン接種の注意点
HPVワクチンを接種する上での注意点をまとめました。
HPVワクチンは、感染前に接種することで最も高い予防効果が得られるワクチンです。特に、性行為を経験する前の10代での接種が推奨されていますが、たとえ20代以降でも、まだ感染していないHPV型に対しては効果が期待できます。
ただし、一度感染した型に対してはワクチンの効果は及ばないため、早期の接種がより重要です。また、HPVワクチンは複数のウイルス型に対応していますが、すべての子宮頸がんの原因となる型をカバーしているわけではありません。
そのため、ワクチンを接種した後も、20歳以降は定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。ワクチンと検診の両輪で、将来のリスクにしっかり備えることができます。
HPVワクチンの接種の流れ
HPVワクチンを安心して接種いただくために、当院では受付から接種後の安静まで、わかりやすく丁寧にサポートしています。予約や保険証は不要で、初めての方でもスムーズにご案内可能です。カウンセリングで最適なワクチンを選び、接種後も安全に過ごせるよう注意点をご案内します。
①受付
当院は、予約・保険証不要でHPVワクチンを接種することができます。また、「事前来院受付」にご回答いただくことでスムーズなご案内が可能です。受付を済ませましたら、個室の待合室にてお待ちください。


②カウセリング
HPVワクチンを接種する際、患者様の身体の状況をご確認させていただきます。その中で、HPVワクチンを接種する種類などを選定させていただきます。カウンセリングの際に、お支払いの価格が若いますので安心してワクチンを接種することが可能です。
③接種
カウンセリングで決めたワクチンを接種いたします。当院では、4価(ガーダシル)と9価(シルガード)のどちらかを接種することが可能です。子宮頸がんを引き起こす、HPV16型、18型などの高いリスク型の多くを予防することが可能な9価(シルガード)の接種を推奨しております。
④接種後は安静に
接種後は、約30分間、背もたれのある椅子などで安静にしてください。接種部位は清潔に保ち、強くこすったりもんだりしないよう注意しましょう。次回の接種日もあらかじめ確認しておくと安心です。接種当日は入浴は可能ですが、激しい運動は避け、体調に異変を感じた場合はすぐに病院へ連絡してください。
HPVの予防ワクチン|料金・プラン
当院は、初診・再診料などの検査や治療、予防以外の余分な費用はかかりません。相談料もいただいておりませんので、HPVの予防ワクチンについてご不明点等ございましたらお気軽にお申し付けください。
※視診などの医師の診察が必要となる場合は、視診代が発生する場合がございます。
性病検査ならペアライフクリニック
当院では、HPVワクチンの接種に加え、性病検査も行っております。迅速検査に対応しており、最短15分で結果をご確認いただけます。万が一陽性と診断された場合でも、その日に治療を開始できるため、重症化を防ぐことが可能です。また、性病の治療や予防にも対応しておりますので、性感染症に関するご相談はお気軽に当院までお越しください。
HPVワクチンのまとめ
ペアライフクリニックでは、4価ワクチン「ガーダシル®」と9価ワクチン「シルガード®」を用いたHPVワクチン接種を男女問わず行っています。子宮頸がんや尖圭コンジローマの予防に効果的で、性交渉前の接種が特に推奨されます。接種は安全で短時間で完了し、接種後の安静や体調管理に注意することで安心して受けられます。また、性病検査・治療も当日対応可能で、早期発見・予防にもつながります。
HPVワクチンに関して よくあるご質問
A.
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、尖圭コンジローマや子宮頸がん、肛門がん、咽頭がんなどの原因となります。HPVワクチンは、これらの疾患の予防に有効です
A.
現在、日本で承認されているガーダシル®(4価ワクチン)は0日・2か月後・6か月後の3回接種となります。
A.
日本では女性が定期接種の対象ですが、本来は男性も接種することが望ましいとされています。特に肛門がんや尖圭コンジローマのリスクがある方(MSMなど)にはメリットが高いと考えられています。
A.
HPVワクチンは感染前に接種することで効果を最大限に発揮します。しかし、すでに感染している場合でもワクチン接種の効果はありますので詳細に関しては当院の医師までご相談ください。
A.
はい、自然感染では抗体が十分に上昇しにくいことがわかっています。ワクチンによる免疫のほうが感染予防効果は高いです。
A.
主に性行為によって感染します。オーラルセックスやアナルセックスなどでも感染のリスクがあるため、性行為の種類にかかわらず注意が必要です。
A.
発熱や注射部位の痛み・腫れなどの軽微な副反応が出ることがあります。ただし、重篤な副反応はまれであり、ワクチンの有効性を考えると接種のメリットが上回ると考えられています。
A.
16~26歳の女性にはキャッチアップ接種が推奨されていますが、27~45歳では予防効果が部分的で、46歳以降は効果が証明されていないため原則推奨されません。