HIVの検査方法・相談先について
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HIV検査では、「感染の有無」と「ウイルス量」を確認することができます。ただし、検査の種類によって検査可能な時期が異なるため、受診のタイミングには注意が必要です。
保健所では無料のHIV検査を実施しており、当院でもオンライン診療を無料でご利用いただけます。HIVだけでなく、その他の性感染症に関しても専門知識を持つ医師が対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
目次
HIVの検査方法について
HIVには抗体検査(第3世代)と第4世代検査とHIV-1RNA定量検査(HIV-NAT検査)があります。大きく分けてHIVの感染の有無を調べる検査とHIVのウイルス量を調べる検査です。2つの検査方法を併用することでより正確にHIV感染の状況について調べることができます。
抗体検査について
HIVの抗体検査はHIVが体内に侵入した際に、体がそれに対抗するために作り出すHIV抗体を検出する検査です。この抗体があるかどうかを調べることでHIVに感染しているか判断することができます。保健所で無料で検査することが可能ですが、感染初期に正確な検査を行うことができないため、HIV感染の有無を確認したい場合は第4世代(抗原・抗体検査)を選ぶことを推奨します。
HIV-1RNA定量検査(HIV-NAT検査)
HIV-1RNA定量検査は、体内に存在するHIVウイルスの量を直接測定する検査です。感染している場合、血液中のウイルス量を数値として確認することができ、感染の有無だけではなく、ウイルスの活動状況や治療の効果を把握するうえでも重要な指票となります。
この検査は、感染機会から13日後には検査が可能とされており、従来の抗体検査よりも早期のHIV感染を検出することができます。そのため、初期感染の段階でもHIV-RNAが血中に存在していたら検出可能です。また、HIV陽性と診断された後の治療経過のモニタにングとしても広く利用されております。抗ウイルス治療によりウイルス量がどの程度抑えられているかを定期的に確認することで治療方針の調整や感染管理に役立ちます。
第4世代検査について
第4世代検査では、HIV抗体に加えて「p24抗原」も調べることができます。このp24抗原は、HIVに感染した際に抗体よりも早く血液中に現れるため、第3世代の抗体検査よりも早期に感染を発見できるのが特徴です。そのため、感染の有無を早めに知りたい方には、第4世代検査がおすすめです。さらに、より正確な診断を希望される場合は、ウイルスの量を直接測定する「HIV-1 RNA定量検査」との併用が効果的です。
HIV抗原抗体即日検査(第4世代)
当院ではHIVの第4世代の検査を20分で検査結果がわかります。当院では、HIVの治療は行なっていないため、HIVが陽性の患者様に対してはHIV治療が豊富な病院をご紹介させていただきます。完全の感染の否定をするために初心日から1ヶ月、3ヶ月の期間で検査していただくと正確な診断を行うことが可能です。
HIVの治療方法
現在の医療では、HIVウイルスを体内から完全に排除することは困難とされています。なぜなら、HIVは一度感染すると、一部の免疫細胞の中に「潜伏ウイルス」として存続するため現在の治療薬では潜伏ウイルスに直接アプローチすることができないからです。しかし、抗HIV療法(ART)を継続的に行うことで、体内のHIVの増殖を抑えることができます。
抗HIV療法(ART)は複数の薬を合わせる治療法で、HIVが免疫細胞を攻撃・破壊するのを防ぎ、AIDSの発症を未然に防ぐ効果があります。この治療を継続することで、ウイルス量は「検出限界値未満」の状態に保たれ、日常生活への影響はほとんどなくなります。つまり、抗HIV療法(ART)はHIV感染者にとって健康な人生を実現するための管理治療として重要な役割を担っています。
PEPについて
PEPはHIVに感染する可能性がある行為からの後、できるだけ早く服用を開始することで感染のリスクを下げることができます。服用は感染機会から72時間以内に開始し、28日間にわたり1日1錠を服用することで効果を発揮します。
PEPについて→PrEPについて
PrEP(プレップ)は、HIVの感染を予防するための薬で、毎日服用することで効果を発揮します。ただし、HIVのみを対象とした予防薬であり、梅毒・淋菌・クラミジアなど他の性感染症には効果がありません。そのため、PrEPを使用していても、性行為の際にはコンドームを併用することが大切です。また、PrEPを服用している間も、定期的にHIV検査を受けることで、より安全かつ確実に感染を予防することができます。
HIVの相談先や窓口
HIVの感染が不安な方や、感染の可能性がある行為のあとに心配を感じている方は、以下の窓口へご相談いただけます。当院では、初診・再診ともに無料で診察を行っており、オンライン診療にも対応していますので、遠方にお住まいの方でも受診が可能です。HIVに感染した可能性がありご不安な方は、どうぞお気軽にご相談ください。
相談場所 | 相談可能な内容 |
---|---|
各都道府県・市区町村保健所 | 匿名・無料でのHIV検査、性感染症相談など |
エイズ予防財団(エイズ予防週間等) | 検査・啓発イベントの全国展開 |
地方自治体の「エイズ相談電話」 | HIV・エイズに関する不安や疑問の電話相談 |
ペアライフクリニック | 匿名でオンライン診察可能(無料) |
ペアライフクリニックは予約不要で
ご来院いただけます

「感染行為を行いすぐにでも検査を受けたい方」
「先の予定がたてにくく予約を取ることが難しい方」
「性感染症に該当する症状を発症しているが誰にも相談できない方」など
性感染症は誰にも感染するリスクがあるのにも関わらず受診しずらい感染症だからこそ予約不要で手軽にご来院いただける体制を整えています。検査を受けたその日に検査結果がわかり、陽性だった場合には当日に治療を開始することができます。
また、性感染症・感染症学会に所属している医師が常駐しております。ご不安なことがありましたらお気軽にご相談くださいませ。
HIVの検査方法・相談先について よくあるご質問
A.
「感染の有無」と「ウイルス量」の2つを調べることができます。検査の種類により、検査可能なタイミングが異なるため、受診のタイミングに注意が必要です。
A.
抗体検査(第3世代)・第4世代・HIV-1 RNA定量検査があります。抗体検査と第4世代が感染の有無を調べることができ、HIV-1 RNA定量検査でウイルスの量を調べることができます。
A.
はい、保健所では、無料・匿名でHIV検査を受けることができます。当院でも、無料のオンライン診療を実施しております。HIVや他の性感染症の知識が豊富な医師が対応いたします。
A.
はい、当院では第4世代検査による即日検査(約20分で結果)が可能です。