HIVの潜伏期間について
HIVの潜伏期間
HIVの潜伏期間は、個人差が大きく、数ヶ月から10年以上と幅広いことが特徴です。一般的には、無治療の場合、平均して10年前後と言われています。
また、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染しても、すぐに自覚症状が現れるとは限りません。感染初期には症状がない、あるいは風邪のような軽い症状で終わることもあり、自身が感染に気づかずに過ごしてしまうケースも少なくありません。この「自覚症状のない期間」を「潜伏期間」と呼びます。
目次
HIV潜伏期間の長さ
HIVの潜伏期間は非常に長く、数年から10年以上に及ぶことがあります。この間、本人に自覚症状がなくても、体の中では徐々に免疫力が低下していきます。
下記のような要因によって潜伏期間が異なります。
- 感染したHIVのウイルスの種類や量
- 感染者の免疫力の強さ
- 栄養状態やストレスなどの生活環境
- 治療の有無
HIVの潜伏期間でも感染するリスクはあります。
HIVは、潜伏期間中であっても他人に感染させるリスクがあります。とくに感染初期(急性期)はウイルス量が非常に高いため、感染力も強くなります。自覚症状がないからといって、感染していないとは限りません。リスク行為があった際はまずは検査することをおすすめいたします。
HIVの潜伏期間から発症まで
HIVの潜伏期間とはHIVの初期症状の潜伏期とエイズ発症までの潜伏期間に分けられます。HIVに感染してもすぐにエイズを発症することはまれで、主に3つの時期に分けられます。
急性期(感染後2〜4週間)
一時的に発熱・のどの痛み・発疹・リンパ節の腫れなど、風邪に似た症状が出ることがありますが、数日〜数週間で自然におさまります。
無症候期(数年〜10年以上)
この期間は見た目にまったく変化がなく、日常生活に支障がないため、感染に気づかない人が多くいます。しかし、ウイルスは体内で着実に免疫細胞(CD4陽性T細胞)を破壊し続けています。
AIDS発症期
免疫力が大きく低下し、日和見感染(健康な人では起こらない感染症)や特定のがんなどが現れる状態です。HIV感染が治療されずに長期間放置されると、この段階に至ります。
- HIV検査(第4世代)
- 3,980
- HIV RNA定量検査
- 9,800
- 血液チェック
- 6,980
- フルチェック
- 24,800
- パーフェクトチェック
- 39,800
HIV潜伏期間について よくあるご質問
A.
HIVに感染してからエイズを発症するまでの潜伏期間は、個人差が非常に大きいです。数ヶ月の人もいれば、10年以上と非常に長い人もいます。
A.
潜伏期間の多くは自覚症状がない「無症状期」です。そのため、感染に気づかないまま過ごしてしまうケースが少なくありません。
A.
はい、あります。 潜伏期間中で自覚症状がなくても、体内にはHIVウイルスが存在しているため感染する可能性があります。
A.
HIVのRNA定量検査であれば、感染リスクのある行為から13日後に検査することが可能です。
A.
血液検査を行います。リスク行為から13日以降の検査で調べることができます。直近の性行為による感染は検査できませんので時間をおいて再来院してください。