「自分が性病にかかっているか心配」と不安を抱いていませんか?ウイルス感染症である尖圭コンジローマは、感染経路がいくつかあり、気付きにくい感染症です。
検査を受けないと、感染の有無が明らかになりません。本記事では、感染している人が手遅れにならないように、尖圭コンジローマの症状について解説していきます。
・尖圭コンジローマの代表的な症状
・放置しておくことのリスクと対応策
尖圭コンジローマは、他人ごとではない性感染症です。あなたが大切にしている人を守るために、尖圭コンジローマの症状とリスクを知っておきましょう。
尖圭コンジローマは性行為の種類によって変わる症状
尖圭コンジローマは、一般的に性行為が感染経路になります。しかし性行為の種類によっては、症状が現れる場所が違うのです。
尖圭コンジローマに感染すると、イボやホクロが症状として現れます。イボの形は様々ですが、かゆみや痛みをあまり感じません。そのため、発症していても気付くのが遅れる可能性があります。
発症に気付かないまま性行為と類似した行為に及んだ結果、別の場所に発症することも考えられます。性行為や性行為と類似する行為によって、発症する場所が変わるのです。
主な尖圭コンジローマの症状
尖圭コンジローマの発症は、性行為が主な感染経路であることが分かっています。そのため今まで多くの患者が、同様の症状に感染してきました。
尖圭コンジローマは感染すると、1〜3mmほどの尖ったイボが性器や肛門周辺に現れます。性行為の種類によっては、口や喉に発症することもあるのです。
ここでは、代表的な症状を2つ紹介します。
尖圭コンジローマの症状①陰茎・膣周辺のイボ
性行為した場合、接触する部分である陰茎や膣にイボが発症します。イボの特徴は以下の通りです。
・大きさ:1~3mm
・色 :白・褐色、時には黒になる
・複数存在する
・表面が粗い
男性の場合、陰茎、陰部、尿道口、肛門などにイボが現れるのです。尖圭コンジローマは男性だけでなく、女性の膣周辺や肛門にも発症します。
発症部位は膣の入口付近が多いですが、膣内部にも症状が現れるため症状の把握が困難です。コンドームのような避妊具を付けていたとしても、感染する可能性があります。感染が不安な方は、安易に性行為せずに医師へ相談しましょう。
尖圭コンジローマの症状②口・喉のイボ
尖圭コンジローマは、口や喉の中に発症することもあります。性器や肛門と同様のイボが現れるのです。
先ほど性行為の種類によって、発症部位が変わることをお伝えしました。
口や喉に発症する理由として考えられるのは、オーラルセックスであると推測されます。既に感染している性器と口が触れたなら、ウイルスが口に移る可能性が高いでしょう。
尖圭コンジローマは、微小な傷からでもウイルスが侵入し感染します。尖圭コンジローマは、症状が現れていなくても感染している恐れがあるため、自覚症状がない人もいるのです。そのためキスによって、口や喉がウイルスに感染することも考えられます。
尖圭コンジローマの感染経路
尖圭コンジローマの感染経路は基本、性行為によって感染します。コンドームなどの避妊具を装着していれば、感染を防げる可能性は高まるでしょう。
しかし必ず感染しないとは言い切れません。わずかな傷であっても、ウイルスが侵入するのです。感染経路は他にもあり、母子感染が挙げられます。
妊娠中に母親の性器が尖圭コンジローマに感染している場合、産まれてくる赤ちゃんに移る可能性があるのです。尖圭コンジローマは気付きにくい感染症であるため、他人ごとではありません。不安な方は今すぐに検査を受けましょう。男性は泌尿器科、女性は婦人科で診察してもらえます。
尖圭コンジローマの症状を放置してしまうことのリスク
尖圭コンジローマの疑いが少しでもある場合、放置せずに検査しましょう。検査や治療を後回しにすると、イボが増えたり広がったりします。
尖圭コンジローマは、自覚症状が現れない可能性もあり、気付くのが遅れるかもしれません。また女性が感染していることが分からずに妊娠した場合、赤ちゃんへ感染する恐れがあります。
大切なパートナーへ感染させないためにも、検査を受けて、必要なら治療しましょう。検査を受けて結果が分かると、今抱えているモンモンとした不安が解消されます。
病院へ相談する場合、以下の場所に連絡してください。
女性:婦人科、性病科
男性:泌尿器科、性病科
病院に電話した際は、自分の正直な気持ちを伝えましょう。
尖圭コンジローマの症状のまとめ
尖圭コンジローマは、性器や肛門、口の中に尖ったイボが発症する性病でした。発症しても、痛みやかゆみをあまり感じないため、症状に気付かない可能性もあります。
感染が心配される場合は、放置せずに医師の診察を受けて適切な治療を受けましょう。早期に治療することで、症状の改善につながります。
性病に抵抗がある方は、検査や治療を受けるのが恥ずかしいと感じているでしょう。悪いところは、早々に治療しないと将来手遅れになります。病に侵されている患者を非難する医者はいませんので、気軽に連絡してください。
尖圭コンジローマの治療法にはいくつかあるため、医師に相談して理解を深めていき治療法を決めましょう。