Herpes 性器ヘルペス
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- 服用期間が短い(1日で終わる)
- 症状が本格化しないため、再発が重い方にお勧めできる
- 再発時のパートナーへの感染リスクを防げる
- バラシクロビルより体への負担が少ない
- イベントや旅行の最中でも簡便に使用することができる
- ストレスを減らす
- 風邪をひかないよう体調管理をする
- 性行為は体調が良い日に行う
- アルコールの飲み過ぎを避ける
- バランスの良い食事をとる
- 性器ヘルペス検査(視診)
- 3,980
- ヘルペス抗原検査
- 9,800
- ヘルペス治療(バラシクロビル)
- 4,980
- フルチェック
- 24,800
- パーフェクトチェック
- 39,800
- ヘルペス予防薬(ファムビル)
- 6,980

「性器ヘルペス」は水膨れやただれなどの症状を発症しますが、初期感染の場合、頭痛や発熱などの全身症状を引き起こす場合も多くあります。
当院は性器ヘルペス検査実績4,829件。性感染症学会所属の医師による視診にて診断いたします。また、病変を拭う抗原検査(デルマクイック)も可能です。
性器ヘルペス治療実績1,163件と多くの方の治療も行なってまいりました。当院では内服薬での治療を行なっております。
目次
この記事の監修ドクター
百束 全人 ペアライフクリニック横浜院
平成30年 日本医科大学医学部 卒業
▼資格
日本性感染症学会 会員
日本感染症学会 会員
直接人の役に立ちたいと医学の道を志し、泌尿器科・皮膚科での経験を経て、ペアライフクリニック院長に就任。
性器ヘルペスとは
性器ヘルペスは単純へルぺスウイルス (HSV:Herpes Simplex Virus )の感染によって性器やその周辺に水疱(水の溜まったブツブツ)や潰瘍(皮膚のえぐれ)が出来る病気です。
単純へルぺスウイルスには1型と2型がありますが、性器ヘルペスは主に性器周辺に存在する2型が性行為によって伝播することで感染します。 また、口唇ヘルペスの原因となる1型も唾液中にHSVが排出されている場合には、口唇性交によって性器への感染を起こします。
HSVの1型と2型ともに、性器に同様の症状を引き起こします。ただし、再発や重症化を引き起こしやすいのはHSVの2型です。ウイルスは体の中に終生存在することとなり、体力が落ちたり免疫力が下がった際に活発的に活動し再発を繰り返します。
性器ヘルペスの感染者数
性器ヘルペスは全国1000弱の定点医療機関で感染者数が報告、集計されており、2021年には合計 8981人、一医療機関当たり9.14人の感染者が報告されています。全体としては、性器ヘルペスの1年間の症例数は男22,000人、女52,000人の計74,000人と言われています。
感染者は20~30歳代が25%前後と最も多く、男性よりも女性に多いです。また、初感染例はHSV-1型によるものが70%と言われています。感染者数はここ数年おおむね横ばいですが、新規感染者で症状を示すのは10~30%にすぎないため、無症状での罹患者数を含めると性器ヘルペスの感染者数は計り知れません
性感染症ガイドライン(2020年度)
性器ヘルペスの潜伏期間について→ヘルペスの原因となる病原菌
ヘルペスの原因となる単純ヘルペスウイルスは、ヘルペスウイルス科アルファヘルペス亜科に属するウイルスで、核酸(DNA)とタンパク質で構成されております。ヘルペスウイルスには様々な種類があり、水痘や帯状疱疹、突発性発疹などを引き起こすものも含まれますが、性器ヘルペスや口唇ヘルペスの原因となるのは単純ヘルペスウイルスです。
性器ヘルペスの感染経路
性器ヘルペスは基本的にセックス(膣性交)やオーラルセックス(フェラチオ・クンニ)により感染する病気です。しかし、ヘルペスウイルスが付着したタオルや食器、便座経由など、性行為以外から感染することも稀にあります。 加えて、性器ヘルペスは感染していても症状が出ないケースもあります。
感染源と考えられる性交渉のパートナーの70%は症状がない状態での性器ヘルペス(HSV)排泄と言われています。症状があるときは、さらに感染力が強いので、家族内での感染にも気をつけましょう。また、分娩時に粘膜面からのHSVウイルス排泄で母子感染し、新生児に重篤な後遺症をもたらす可能性があるため、性器ヘルペスに感染していることを把握しておくことは重要です。
ヘルペスに感染する部位
ヘルペスウイルスは性器だけでなく、口やのど肛門などにも感染します。感染後は神経が潜伏部位となります。
ヘルペスに感染する行為
前述の通り、性行為以外でも感染する可能性があります。オーラルセックスなどの性行為でも予防をしましょう。
性器ヘルペスは再発する
ヘルペスウィルスは症状が治まった後も体内からいなくならず、腰仙髄神経節などに潜伏します。そのため風邪や過労、精神的ストレスなどで抵抗力が弱ったり、性器に刺激が加わった時に再発することがあります。性器ヘルペス患者の6~7割は再発例であると言われています。
性器ヘルペスの感染経路について→性器ヘルペスの症状
性器周辺に水疱ができた後に、破れて潰瘍ができるのは共通ですが、ウイルスに初感染した場合と、再活性化した場合とでは、症状の重さが異なります。
性器ヘルペスの感染で特徴的なことは、初感染の場合は症状が重く、広範囲に水ぶくれ・ただれを生じたり、発熱などの全身症状も伴います。再発の場合は症状が軽く、自覚症状に欠ける場合は感染に気づかないこともあり、他者への感染リスクが高くなります。
HIVなどの免疫抑制者は、免疫正常者よりも感染期間が長く、症状が重く、再活性化の頻度も高いことが知られています。疲れているときや生理前後の女性、高齢者も要注意です。症状としては、男女とも共通して「痛痒い」という表現がよく当てはまります。
男性器の主な症状

初回の感染は症状が重くなります。痛みにより動けないこともあります。
女性の主な症状

女性も男性同様に初期感染では強い痛みを感じる場合が多くあります。
性器ヘルペスの症状は、局部症状は梅毒やカンジダ性亀頭包皮炎などとの鑑別が難しいことがあります。全身症状が伴えば、HIV・B型肝炎・C型肝炎などのウイルス性疾患も否定できません。性器ヘルペスの検査に加えて、血液検査も行うとより安心できます。
性器ヘルペスの症状→性器ヘルペスの検査方法

性器ヘルペスの検査は、主に医師が診て判断する「視診」となります。性器ヘルペスの特徴である水疱などの症状を見て、判断いたします。
当院では、ヘルペスウイルスの抗原検査キットを用いて症状が出ている箇所を拭い、ヘルペスウイルスの検出をすることも可能です。
水疱などの症状が現れた場合、検査することが可能です。抗体検査も受けられますが、過去の感染か現在の感染かを区別することは難しいため、症状がある場合は視診や病変部のぬぐい検査を行うことを推奨しています。
性器ヘルペスの治療について
性器ヘルペスは、一度感染すると完全に治ることはありません。性器ヘルペスの原因である単純ヘルペスウイルスは感染後、腰仙髄神経節などの神経の集まる場所に潜伏し続けます。
そのため一度性器ヘルペスの治療をして症状が治っても、その後長年にわたり再発を繰り返します。しかし、完治はしなくても上手に向き合うことでコントロールすることができます。
性器ヘルペスの治療方法
当院では、用途が異なる2種類の薬を用いて治療いたします。

バラシクロビル500mg:1回1錠 1日 2回 3〜5日間(経口)

ファムビル250mg:6時間以内に1000mg 12時間後に1000mg
性器ヘルペスでは外陰部のみならず、腟部・⼦宮頸部にもウイルス再活性化部位があるため、外用薬のみでの治療は推奨されていません。性器ヘルペスの治療は、内服薬による治療が一般的となっております。
バラシクロビル:性器ヘルペス初感染の治療
当院では、性器ヘルペスに初めて感染した方にはバラシクロビルを第一選択薬として処方しております。
性器ヘルペスに感染しても症状そのものは自然に治りますが、初感染時は早期に抗ヘルペスウイルス薬を服用することで、すぐに症状が治るだけでなく再発リスクも減らすことができます。
初発時で症状が強い方は、最大10日間連続で服用することができます。
なぜ初感染は症状が強い?
初めて性器ヘルペスに感染すると強い症状が出ます。理由はヘルペスウイルス(HSV)に対して免疫を持っておらず、ウイルス量が一気に増えるためです。
ヘルペスウイルスは、感染後すぐに神経を伝って腰仙髄神経節に到達しようとします。性器ヘルペスらしい症状が出たらすぐに当院にご来院ください。
バラシクロビルの副作用について
バラシクロビルの一般的な副作用として下記が挙げられます。
・頭痛、吐き気
・腹痛、下痢
・倦怠感
バラシクロビルはHIVの予防方法である、PrEP(プレップ)のツルバダ/デシコビとPEP(ペップ)のビクタルビとの併用は禁忌となっております。基本的に安全性の高い治療薬ですが、腎臓が弱い方、透析療法中の方、高齢者、免疫力が低下している方は用量の調整が必要です。
ファムビル(PIT):性器ヘルペス再発を抑える予防内服療法
前述の通り性器ヘルペスに初めて感染するとウイルス量が一気に増えることで強い症状が出ます。反対に2回目以降の再発はウイルス量が少ないため短期間で治療することができます。
ファムビルは性器ヘルペスのような症状が現れた際に服用することで症状の発症を抑えることができます。初期症状出現後6時間以内の服用で、60~80%程度の抑制率があります。
なぜバラシクロビルの治療よりファムビル(PIT)が良いのか
再発防止のため当院がファムビルを推奨している理由として下記の理由があります。
これらの理由からヘルペスの再発を繰り返す方や最初の症状が重い方には、ファムビル(PIT)の服用をご案内しております。
PITって何?
PIT = Patient-Initiated Therapy(患者主導治療)の略称です。性器ヘルペスの再発の初期症状(チクチク・違和感・軽い痛み)を自分で気づいた時点で、患者本人がすぐに抗ウイルス薬の内服を開始する治療方法を指します。
わかりやすく簡潔にいうと「再発の前兆を感じた際に、患者様の判断で薬を飲む治療方法」です。
バラシクロビルの副作用について
バラシクロビルの一般的な副作用として下記が挙げられます。
・頭痛、吐き気
・腹痛、下痢
・倦怠感
性器ヘルペスはなぜ完治しない
前述の通り、性器ヘルペスに一度感染すると完全に治ることはありません。性器ヘルペスの原因 HSV(単純ヘルペスウイルス)は、皮膚に感染したあと 知覚神経をさかのぼって神経節まで移動し潜伏します。
薬の性質上、神経の中にいるウイルスには薬を届けることができません。そのため、見えている症状は消失しても根本のウイルスには効果が発揮されません。
性器ヘルペスの症状が治るまで
性器ヘルペスは初感染か再感染かで症状の重さ・治るまでが大きく異なります。また個人差があるため、正確なことは断言できませんがあくまで一例として初感染の患者様を例にご紹介いたします。
数時間〜半日
すでに水ぶくれ・潰瘍があり痛みが強い時期です。バラシクロビルを服用することで痛みの勢いが弱まり始めることが多い傾向にあります。
1日〜3日
ヒリヒリした痛みが徐々に軽くなり、新しい水ぶくれはできにくくなります。また、全身症状である発熱や倦怠感が改善します。
3日〜7日
水脹れがやぶれ浅い潰瘍が少しずつ乾燥してきます。排尿痛や歩行時の痛みが軽減してきます。大半の患者様は悪化のピークは過ぎます。
7日〜14日
触れた時の痛みも徐々になくなり治り具合の実感も強くなってきます。皮膚の次第に再生し始め多くの方が1週間〜2週間で完治いたします。
日常生活で性器ヘルペスの再発を防ぐ方法
性器ヘルペスの再発を完全に防ぐことはできませんが、生活習慣を改善することで再発しにくくすることは可能です。性器ヘルペスの再発に悩む方は下記の項目を意識してみてはいかがでしょうか。
項目として出してみるとごくごく一般的なことですが、性器ヘルペスの再発は疲れが溜まっている時などに発症しやすいです。一度感染した方はヘルペスと上手に向き合っていくことが大切です。
性器ヘルペスと帯状疱疹
性器ヘルペスと診断されて内服薬を処方されてもなかなか治らないことがあります。このように症状が強いときは、帯状疱疹のことがあります。帯状疱疹は、子供の頃に水痘(水ぼうそう)を引き起こすウイルスで、同じヘルペスウイルス科に属しますが、HSVの1型や2型とは別のウイルスです。治療は同じ内服薬ですが、投与量や投与期間が異なります。
性器ヘルペスの検査と治療について→性器ヘルペスの予防方法
性器ヘルペスは性交時の口腔や性器同士の接触で感染するため、コンドームを使用し感染予防することをおすすめいたします。明らかな水疱や痛みなどの症状がなくても、ウイルスは性器の表面に存在していることがあり、他人へ感染する可能性があります。
また、ウイルス病変が肛門・臀部・大腿部などにも起こるため、感染をゼロにすることは難しいと言われています。少しでも不安な症状がある方は、大切なパートナーの方と一緒に早期検査を実施されることをおすすめいたします。
さらに、ウイルスや体液がついた物品との接触により感染する場合もあり(性行為と比較すると感染確率は低め)、便座やタオルなど身体に触れるものを共有しないことも予防法として推奨されます。
ファムビル(PIT)|単純ヘルペス治療薬

当院ではヘルペスの再発を繰り返す方に「ファムビル」の処方を行なっております。初期症状が出てきた際に服用することで単純ヘルペスの発症を抑えることができます。
長期間の旅行などですぐに医療機関へ受診できる状況にない方など、上手に活用していただけます。処方をご希望の方はお気軽に当院までご相談くださいませ。
性器ヘルペスの料金・プラン
性器ヘルペスに感染している方は、淋菌・クラミジア・梅毒など他の性感染症も発症している可能性が高いため、セットプランもご用意しております。症状や既往歴などをもとに検査プランをご提案いたしますので、お困りの方は一度当院にご来院ください。
性病検査なら
ペアライフクリニック
当院では、HPVワクチンの接種に加え、性病検査も行っております。迅速検査に対応しており、最短15分で結果をご確認いただけます。万が一陽性と診断された場合でも、その日に治療を開始できるため、重症化を防ぐことが可能です。また、性病の治療や予防にも対応しておりますので、性感染症に関するご相談はお気軽に当院までお越しください。
性器ヘルペスについてのまとめ
性器ヘルペスはHSVウイルスによる感染症で、性器や周辺に水疱やただれを生じ、初感染では発熱や頭痛など全身症状を伴うこともあります。当院では視診や抗原検査で診断し、内服薬で治療を行います。再発予防には「ファムビル」の使用も可能です。感染予防にはコンドームの使用や物品の共有を避けることが重要で、早期検査・治療をおすすめします。
性器ヘルペス よくあるご質問
A.
初めて感染する患者さまは2〜4週間で自然に治るケースが多いです。ただし、性器ヘルペスは一度でも感染が成立すれば生涯に渡って感染が定着し、免疫状態に応じて再発を繰り返します。
A.
ご本人にも感染の可能性があります。特に有症状のときは感染力が強いです。性器ヘルペスは症状が出てからの検査〜治療となりますのでパートナーが治療を完了するまで性行為はお控えください。
A.
治療中の性行為はお控えください。治療が完了し、症状がなくなったタイミングで改めて治癒確認のためご来院ください。
A.
いいえ。性器ヘルペスは再発リスクが高い感染症です。現在、ウイルスを完全に排除する治療法は確立されておりません。
A.
主な副作用として、腹痛、下痢、腹部不快感、吐き気、頭痛、腎障害などが報告されています。特に腎障害に関しては重要なので投与量に応じて腎機能を検査します。少しでも違和感がありましたら当院にご相談ください。
A.
性器ヘルペスは遺伝する感染症ではありません。ですが、妊娠後期から出産時にはヘルペスウイルスの存在する産道を胎児が通るため、新生児ヘルペスになるリスクがもっとも高くなります。
A.
視診もしくは病変ぬぐいにより検査可能です。
医師による視診のもとヘルペスと特定できた場合、そのままお薬を処方いたします。また病変ぬぐいの場合、症状が強い時期であれば水ぶくれや潰瘍から分泌物を採取し、単純ヘルペスウイルス1型と2型の有無を検査します。病変ぬぐいで陽性を得れば、確定診断となります。
A.
感染する可能性があります。基本的に性行為、オーラルセックスによって感染しますが、とくに有症状時は感染力がとても強いため、お風呂やトイレ、コップや箸の共用などでの感染にも気を付けましょう。






