アフターピルとの違いや服用方法・副作用 ヤッペ法とアフターピルの違いは?正しい服用方法や副作用を医師が解説
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- ヤッペ法とアフターピルの違いは?正しい服用方法や副作用を医師が解説
- 性交後72時間以内に1回目の分量を服用
- 1回目の服用から12時間後に2回目の分量を服用
- 排卵の抑制
- 受精の阻害
- 着床阻害

現在、アフターピルといえば「レボノルゲストレル錠」や「エラ」が広く知られていますが、これら以外にも避妊効果のある服用方法として「ヤッペ法」があります。
ヤッペ法は、以前よく使われていた緊急避妊方法で、一定の効果はありますが、他のアフターピルと比べて副作用が強く現れるという特徴があります。
そのため、ヤッペ法を行う場合は、体調や服用方法に注意する必要があります。
当院はヤッペ法による避妊方法は推奨しておりません。そのため、当院での取り扱いはございません。
目次
ヤッペ法とは
ヤッペ法は緊急避妊法のひとつであり、主に中用量ピルと呼ばれている配合剤「プラノバール」を用いておこなる避妊方法です。現在の日本では主にレボノルゲストレル錠が服用されていますが、レボノルゲストレル錠が登場する以前は広く使用されていました。
ヤッペ法とアフターピルの違いについて
| 項目 | ヤッペ法 | レボノルゲストレル錠 | エラ |
|---|---|---|---|
| 服用可能時間(性行為後) | 72時間 | 72時間 | 120時間 |
| 避妊効果(服用可能時間に服用した場合) | 31% | 85% | 95% |
| 副作用 | 吐き気・嘔吐が強い | 吐き気は少なめ | 吐き気は少なめ、副作用は比較的少ない |
| 入手方法 | 一部医療機関で対応(少ない) | 一般的に多くのクリニックで処方可 | 一部クリニック・処方医で対応 |
| 費用目安 | 数千円〜 | 7,000〜15,000円程度 | 12,000〜20,000円程度 |
| 備考 | 現在はあまり使用されない | 日本で最も一般的なアフターピル | 排卵直前でも効果がある点が特長 |
避妊率
ヤッペ法の避妊率は約70%〜85%と、アフターピルに比べて低めです。アフターピル(レボノルゲストレル錠)は、性交後72時間以内の服用で約81%〜98%の高い避妊率が期待できます。
副作用
ヤッペ法は、アフターピルに比べて高用量のホルモン剤を服用するため、副作用が出やすい傾向にあります。主な副作用は吐き気、嘔吐(特に多い)、頭痛、乳房の張り、倦怠感などの症状が現れます。
特に服用直後の嘔吐は、薬の成分が体内に吸収されず、避妊効果が大きく低下する可能性があるため注意が必要です。
服用回数
ヤッペ法は、中用量ピルまたは低用量ピルを2回に分けて服用します。
アフターピルに比べて避妊は低下しますので、確実に避妊を行いたい方はアフターピルを服用することを推奨します。
ヤッペ法の効果と仕組みについて
ヤッペ法では高容量のホルモンであるエストロゲンとプロゲスチンを短期間で服用することで妊娠の成立に必要な過程を防ぐことができます。
ヤッペ法は、排卵の抑制・受精の阻害・着床の防止といった妊娠の各段階に作用することで、避妊効果を発揮します。ただし、レボノルゲストレル錠やエラと比べると、避妊効果はやや劣ります。さらに、服用後に吐き気や頭痛などの副作用が起こりやすい点にも注意が必要です。
避妊成功したか確認する方法
避妊が成功したかどうかは、「消退出血の有無」「妊娠検査」により確認します。1番、確実に確認する方法は、妊娠検査を行うことです。ヤッペ法を実施後、産婦人科で妊娠検査することを推奨します。
ヤッペ法の服用方法について
ヤッペ法は、エストロゲン・プロゲスチン配合の避妊薬を、決められた量と決められた時間に服用する緊急避妊方法です。まず、まず1回目にエストロゲンとプロゲスチンを含む錠剤を服用し、その12時間後にもう一度、同じ量を服用します。この2回の服用によって避妊効果が得られます。ヤッペ法は1回の性行為に対して有効ですが、性行為から72時間を過ぎると効果が低下ため、できるだけ早く服用することが大切です。
ヤッペ法による緊急避妊について
ヤッペ法は、かつて日本で主流だった緊急避妊法ですが、現在は避妊率が高く、副作用が少ない緊急避妊薬(アフターピル)が開発され、主流となっています。ヤッペ法は、アフターピルと比較して避妊率が劣り、吐き気・嘔吐などの副作用が多く、服用管理も2回に分かれるため煩雑です。
緊急避妊の目的は「避妊を成功させること」であるため、緊急避妊を希望する場合は、最善の選択肢であるアフターピル(レボノルゲストレル錠など)を服用しましょう。
ヤッペ法の副作用について
ヤッペ法は、他のアフターピルと比較して副作用の症状が強く現れやすいです。主な副作用には、頭痛、めまい、悪心(吐き気)、不正性器出血などがあり、症状の強さには個人差があります。これらの副作用を軽減するためには、服用前に軽食を摂取する、服用後は安静に過ごすなどの対応が推奨されます。症状が強く出た場合や長引く場合には、医療機関への相談しましょう。
アフターピルの副作用について→ヤッペ法の避妊率について
ヤッペ法の避妊率を、アフターピルとして使われている「レボノルゲストレル錠」や「エラ」と比較した表を作成しました。現在、日本ではレボノルゲストレル錠が登場する以前は広く使用されていました
ヤッペ法は、これら2つのアフターピルと比べて避妊率が低く、副作用も出やすいため、現在はあまり推奨されていません。確実に避妊したい場合は、「レボノルゲストレル錠」または「エラ」の服用をおすすめします。
| 服用時間 | ヤッペ法 | レボノルゲストレル錠 | エラ |
|---|---|---|---|
| 24時間以内 | 77% | 95% | 98% |
| 48時間以内 | 36% | 90% | 98% |
| 72時間以内 | 31% | 85% | 98% |
ヤッペ法の費用目安
ヤッペ法は、緊急避妊薬として認可された薬を使用するのではなく、中用量ピルまたは低用量ピルを組み合わせて使用します。ヤッペ法の費用目は、中用量ピルまたは低用量ピル(緊急避妊に必要な錠数)の代金となります。保険適用外の自由診療となるため、費用はクリニックによって異なりますが、5,000円〜15,000円程度が目安となることが多いです。
ペアライフクリニックは予約不要で
すぐにアフターピルの処方が可能です

「低用量ピルの飲み忘れ」
「避妊せずに性行為を行ってしまった場合」
「排卵時期に避妊が不完全だった場合」など、
アフターピルは、服用するタイミングが早いほど避妊効果が高まります。そのため、妊娠のリスクがある場合は、できるだけ早くアフターピルを服用することが大切です。
当院では、すぐにアフターピルを処方する体制を整えております。保険証の提示や予約は不要です。事前来院受付にご回答いただくことで最短5分で処方いたします。
また、プライバシーに十分配慮し、周囲を気にせず安心してご相談いただける環境をご用意しておりますので、どうぞお気軽にお越しください。
ヤッペ法について よくあるご質問
A.
ヤッペ法は、緊急避妊のためにホルモン剤(エストロゲンとプロゲスチン)を決められた量と決められたタイミングで服用する緊急避妊方法です。
A.
ヤッペ法は、性行為後24時間以内に服用することで、約77%の確率で妊娠を避けることできます。性行為から72時間経過するとヤッペ法での避妊率は31%です。
A.
吐き気・めまい・頭痛・嘔吐・不正出血などの症状が強く現れます。
A.
はい、現在でもヤッペ法は使用されることはありますが、避妊効果や副作用の観点から、「レボノルゲストレル錠」や「エラ」といったアフターピルの方が効果的で安全なため、現在では「レボのゲストレル錠」と「エラ」が主流となっております。
ヤッペ法についてのまとめ
ヤッペ法は、以前の緊急避妊法ですが、避妊率(約70〜85%)や副作用のリスクの面で、現在主流となっているアフターピル(レボノルゲストレル錠など、避妊率約81〜98%)に劣ります。避妊効果を最大限に高め、身体への負担を軽減するためにも、緊急避妊を希望する場合はアフターピルを服用しましょう。

