クロトリマゾール(エンぺシド)とは|カンジダへの効果、副作用、併用禁忌について解説
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- 熱感やヒリヒリ感
- 挿入した直後に刺激感や痛みを感じる
- かゆみや赤みが一時的に出現する
- 使用直後にしみるような刺激感(局所の刺激感)
- 皮膚炎やかぶれとして、赤み(紅斑)や小さく盛り上がった発疹(丘疹)が出現する
- 皮膚のただれ(びらん)が生じ、皮膚がむけたり場合がある
- クロトリマゾール膣錠 6日分
- 2,980

クロトリマゾール(商品名:エンペシド)は、真菌(カビ)による感染症に対して広く使用される抗真菌薬であり、膣カンジダ症やカンジダ性亀頭包皮炎などの治療に用いられています。
真菌の細胞膜形成に関わる物質の合成を阻害することで増殖を抑え、最終的には殺菌的に作用することが特徴です。
婦人科・皮膚科・性感染症内科など幅広い診療領域で使用されており、症状や部位に応じて膣錠や外用クリームなど複数の剤形が使い分けられています。
目次
クロトリマゾール(エンぺシド)の
効果
クロトリマゾール(商品名:エンペシド)は、真菌(カビ)の細胞膜の構成に関わる物質の合成を阻害することで、真菌の増殖を抑え、最終的に殺菌的に作用する抗真菌薬です。
主に、女性では膣カンジダに対して使用され、外陰部のかゆみやおりものの異常などの症状改善に効果が期待されます。また男性では、カンジダ性亀頭包皮炎に対して用いられ、亀頭や包皮の赤み・かゆみ・白色の付着物などの症状改善に使用されます。
クロトリマゾール(エンぺシド)の種類
クロトリマゾール(Clotrimazole)は、真菌(カビ)の増殖を抑制する抗真菌薬で、イミダゾール系に分類されます。市販薬(OTC)から処方薬まで幅広く使用されており、症状や部位に応じてさまざまな剤形が用意されています。クロトリマゾールクリームは、主に皮膚の真菌感染症(水虫・たむしなど)の治療に使用されます。
クロトリマゾール膣錠は膣内に直接挿入して使用し、1日1回数日間使用するタイプや、1回の使用で効果が持続するタイプがあります。さらに、外陰部のかゆみや炎症がある場合には膣外用クリームを併用することもあり、症状に応じて適切に使い分けられます。
クロトリマゾール(エンぺシド)の
適応疾患
クロトリマゾールは、真菌(カビ)による感染症の治療に加えて、皮膚に関連するさまざまな疾患にも使用される抗真菌薬です。そのため、性感染症内科だけでなく、皮膚科や婦人科など幅広い診療科で処方される薬剤です。下記に、クロトリマゾールが使用される主な疾患をまとめました。
| 疾患名 | |
|---|---|
| 婦人科 | 膣カンジダ症 |
| 性感染症内科・泌尿器科 | カンジダ性亀頭包皮炎 |
| 皮膚科 | 足白癬、皮膚カンジダ症、体部白癬 |
クロトリマゾール(エンぺシド)の
使用方法
クロトリマゾールには、クロトリマゾール膣錠とクロトリマゾールクリームがあります。それぞれ使用方法が異なります。症状の部位や目的に応じて適切に使い分けることが重要です。
クロトリマゾール膣錠
就寝前に行うのが最も適しており、横になることで溶けた薬が外に流れ出にくくなり、効果を十分に発揮しやすくなります。
使用方法としては、まず石鹸で手を清潔に洗い、膝を立てて仰向けになるか、しゃがんだ姿勢をとります。その後、指先で錠剤を膣の奥へやさしく挿入します。
使用にあたっては、途中で症状が改善したように感じても自己判断で中止せず、医師から指示された期間(通常6日間程度)は必ず最後まで使用してください。
また、生理中は薬剤が流れ出てしまい十分な効果が得られないため、一般的には使用を避けることが推奨されています。
クロトリマゾールクリーム
クリーム(外用薬)は、主に外陰部のかゆみや赤みなど、皮膚表面の症状を抑える目的で使用します。
使用するタイミングは、入浴後や患部を清潔にした後が最も適しており、通常は1日2〜3回を目安に塗布します。
使用方法としては、まず石鹸で手を清潔に洗い、患部をぬるま湯などでやさしく洗浄したうえで、しっかりと水分を拭き取り乾燥させます。その後、適量のクリームを指に取り、かゆみや発赤など症状のある部分に対して薄く均一に広げるように塗布します。
使用上の注意点として、クリームは膣の内部には使用せず、あくまで外陰部など外側の皮膚にのみ使用します。膣内の治療が必要な場合は膣錠を用います。また、必要以上に広範囲へ塗布するのではなく、症状が出ている部位を中心に適量を使用することが重要です。
クロトリマゾール(エンぺシド)の
副作用
クロトリマゾール(商品名:エンペシドなど)は非常に安全性の高い薬ですが、体質や状態によって局所的な副作用が現れることがあります。
クロトリマゾール膣錠の副作用
クロトリマゾール膣錠の副作用についてまとめました。一時的におりものの増加や外陰部の赤みが出る場合もあります。これらの症状は多くの場合、一過性の反応とされています。
クロトリマゾールクリーム副作用

クロトリマゾールクリームは比較的安全性の高い外用抗真菌薬ですが、塗布後に局所的な副作用がみられることがあります。下記にクロトリマゾールクリームの副作用についてまとめました。
クロトリマゾール(エンぺシド)の
併用注意
クロトリマゾールには、併用に注意が必要な薬剤があります。特定の薬剤と併用することで、薬の作用に影響を与えたり、まれに重篤な副作用が生じる可能性があります。そのため、カンジダ治療薬としてクロトリマゾールを処方される際には、現在使用している内服薬や外用薬を必ず医師へお伝えください。また、クロトリマーゾール膣錠による治療は、生理に使用することができません。そのため、クロトリマゾール膣錠による治療を行う際には、生理の期間を避ける必要があります。
| 薬剤名 | 理由 |
|---|---|
| タクロリムス (免疫抑制剤) | クロトリマゾールがタクロリムスの血中濃度を上昇させ、副作用(腎機能への影響など)が出やすくなる可能性がある |
| 他の外用薬 (ステロイド剤など) | 同じ場所に他の塗り薬を重ねて塗ると、皮膚への刺激が強まる。 |
クロトリマゾール(エンぺシド)の
臨床研究
クロトリマゾールは、カンジダをはじめとする真菌に対して広く使用されている抗真菌薬であり、世界各国の医療機関や臨床文献においてその有効性と安全性が報告されています。
NIH
外陰膣カンジダ症に対するプランゴス・フェルラセア膣クリームとクロトリマゾール膣クリームの比較試験では、両群ともかゆみや灼熱感、分泌物などの症状が有意に改善し、培養陰性率も向上しました。群間差に有意差は認められず、両治療は同等の有効性を示す結果となりました。プランゴス・フェルラセアはハーブ由来で、代替治療としての可能性も示唆されています。
Cochrane Library
本研究では、外陰膣カンジダ症に対するクロトリマゾール膣クリームと新規ハーブ製剤を比較した。いずれの群でも症状(かゆみ・灼熱感・帯下)は有意に改善し、培養陰性率も高かった。クロトリマゾール群での治癒率は89.1%と良好であり、統計的有意差はないものの、標準治療として高い有効性が確認された。
ペアライフクリニックにおける
クロトリマゾール(エンぺシド)の処方

ペアライフクリニックでは、カンジダの治療薬としてクロトリマゾール膣錠を処方しております。
膣カンジダに対して高い有効性が確認されている抗真菌薬であり、膣内の真菌を直接抑えることで、かゆみやおりものの異常などの症状改善が期待されます。
症状や重症度に応じて適切な用量・使用期間を判断し、再発予防も含めた治療を行っております。また、患者様のご都合に合わせてオンライン診療にも対応しており、ご自宅からでも診察・処方が可能です。
よくあるご質問
A.
クロトリマゾール(商品名:エンペシド)は、真菌(カビ)の増殖を抑える抗真菌薬です。イミダゾール系に分類され、真菌の細胞膜形成を阻害することで菌の増殖を抑え、最終的には殺菌的に作用します。膣カンジダ症や皮膚の真菌感染症に広く使用されています。
A.
女性では膣カンジダ症に伴う外陰部のかゆみやおりものの異常、男性ではカンジダ性亀頭包皮炎による亀頭の赤み・かゆみ・白色の付着物などの改善に効果が期待されます。
A.
基本的には就寝前に使用します。手を清潔にしたうえで、膝を立てた仰向けまたはしゃがんだ姿勢で、膣の奥へ挿入します。薬剤が体内にとどまりやすくなり、効果が高まります。途中で症状が改善しても、指示された期間は必ず使い切ることが重要です。
A.
比較的安全性の高い薬ですが、局所的な副作用がみられることがあります。膣錠では熱感やヒリヒリ感、刺激感、かゆみなどが一時的に出ることがあります。クリームでは刺激感や赤み、かぶれ、まれに皮膚のただれが起こる場合があります。