調査レポート

<第3弾>性感染症に関する意識調査

SNSなどの普及により多くの方とコミュニケーションすることが可能になりました。それに伴い「不特定多数の人と性的関係を持つ」ことも比較的安易となり、性病の感染者数が年々増加しております。今回、当院にご来院いただいた患者様の同意のもと、性病に関する意識調査を行いました。

調査目的性感染症に関する意識調査
有効回答数313人
(男性212人/女性101人)
回答数の年代10代 2.2%/20代 44.9%/30代 26.8%/40代 13.4%/50代以上 12.7%
調査方法ご来院者様へのアンケート(任意)
調査場所ペアライフクリニック
調査期間2025年2月〜2025年3月

性感染症予防のためにしていることはありますか。

現在おこなている性感染症の予防方法を教えてください

「性感染症予防のために、現在行っていることがあれば教えてください」という質問に対し、72%の方が「コンドームを使用している」と回答しました。一方で、7人に1人は性感染症の予防を行なっていないと回答しました。

コンドームを使用しない人は”約4人に1人”

以上の結果から、多くの方が性感染症予防に関して誤った認識を持っていることが明らかになりました。有効な予防策である「定期検査」や「予防薬」を実践している方は313人中わずか82人にとどまっています。これらの結果から、性感染症検査を提供するクリニックや予防薬の存在を十分に認知している方が少ないことが推察されます。

性感染症の予防について

どのくらい症状が続けば、
医療機関に行きますか?

性感染症の疑いのある症状が現れた際にどのくらい症状が続けば医療機関にいきますか?

「性感染症の感染を疑った際、どのくらい症状が続けば、医療機関に行きますか?」という質問に対し、「すぐに」と答えた人は全体のわずか33.5%。また、「2日、3日」と答えた人は23.9%。「1週間以上」と答えた方は、42.7%となりました。

性感染症が疑われる場合でも
放置する傾向にある

性感染症は、症状が出てもすぐに軽快することがあり、見逃されやすい感染症です。アンケートでは「性感染症かも」と疑った際に、すぐに医療機関を受診すると回答した人は33.5%にとどまりました。残りの66.5%の方は、「症状が続くようであれば医療機関に行く」と回答しており、その間に症状が軽快してしまうと、潜伏期間を経て重症化するケースも少なくありません。

性感染症の症状について

性感染症は無症状のことが
多いと知っていましたか?

性感染症は無症状のケースが多いと知っていますか?

性感染症に感染していても無症状であるケースが多いことを知っていましたか?」という質問に対し、77%の方が「はい」回答しました。一方で23%の方が「無症状でも感染するリスクがある」という事実をしらないという結果となりました。

無症状で感染する事実。
約4人に1人が知らない

性感染症は無症状のケースが多く、自覚がないまま感染が進行してしまうことも少なくありません。その結果、本人が気づかないうちに悪化し、放置すると深刻な健康被害を引き起こすおそれがあります。例えば、不妊や歩行障害といった症状を引き起こすこともあります。こうした重症化を防ぐためにも、早期発見と適切な治療が重要です。

性感染症が不妊の原因になると
知っていましたか?

性感染症と不妊の関係があると知っていましたか?

「性感染症を放置すると不妊の原因になることを知っていましたか?」という質問に対し、「はい」と答えた人は全体の73.6%でした。一方で、26.4%(約4人に1人)は知らなかったという結果になりました。

見過ごせない性感染症と不妊の関係

性感染症は、初期には自覚症状がほとんどないことも多く、気づかないうちに進行してしまうケースが少なくありません。しかし、治療を受けずに悪化すると体内で炎症が広がり、男女ともに不妊の原因となる可能性があります。特にクラミジアや淋菌感染症は、女性では卵管が詰まる原因となり、男性では精管に影響を及ぼすことがあります。

なお、不妊の原因は男性側にも約50%の割合であるとされており、性別にかかわらず早期発見と治療が重要です。将来、子どもを望む方にとっては、性感染症への正しい理解と早めの対策が大切です。

性感染症と不妊の関係について
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