トリコモナスの潜伏期間について
トリコモナスは、日本ではあまり聞き馴染みが無い性病ですが世界的に見ると多くの感染者がいる性病です。生活習慣や生活環境により大きく異なりますが、3~4%の女性がトリコモナスに感染している可能性があります。
トリコモナスの潜伏期間を知り、適切なタイミングで検査・治療を行うことで完治することができます。感染に気付かずに放置してしまと、重症化のリスクが高まるため注意が必要です。トリコモナスの潜伏期間や潜伏期間中の検査・治療・自然治癒などについて解説します。
トリコモナスの潜伏期間
トリコモナスの潜伏期間は、男性の場合は約10日、女性の場合は5~14日前後とされています。
潜伏期間とは感染機会から発症するまでの期間をいいます。潜伏期間は、免疫力や菌の量などにより人それぞれです。トリコモナスに感染リスクがある行為を行なっても、症状が出ていないから感染していないというわけではありません。潜伏期間は発症するまでの期間であり、症状が出るまでの期間ではありません。
トリコモナスに感染してから、6ヵ月後に症状が現れる人もいるなど、発症のタイミングは人によって大きく異なります。これは、感染した膣トリコモナス原虫の数や繁殖力が必ずしも一定ではないからです。また、感染者の免疫反応強弱によっても症状が出る時期に違いがあります。
無症状での感染
トリコモナスに感染している方の2割〜5割の方が無症状であるといわれており、感染していても気づかずパートナーにうつしている可能性があります。
特に、男性は症状が現れない方が多い傾向にあります。つまりは、潜伏期間なのか無症状感染なのか、はたまた感染していないのかがハッキリしないということです。
トリコモナスの感染が心配なときは、潜伏期間や症状の有無に囚われすぎず、積極的に検査を受ける必要があります。
トリコモナスは放置しても自然治癒しない
トリコモナスは人間の免疫力では自然治癒することができません。治療せずに放置してしまうとトリコモナス原虫は感染部位に存在し続けます。
治療するためには、専用の内服薬や膣錠が必要です。もし感染を放置してしまうと、男性の場合は前立腺炎や尿道炎に、女性は宮内膜炎や卵管炎などに進行するリスクがあります。また、女性は不妊や早産を引き起こす可能性もあるため注意してください。
潜伏期間中でも
トリコモナスに感染する?
潜伏期間中でもトリコモナスに感染します。潜伏期間中でも体内にトリコモナス原虫は存在するため、その状態で性行為をするとパートナーに感染します。
前述の通りトリコモナスは自覚症状が乏しく、感染に気づかないことが多いため、リスク行為後は性行為を控え性病検査をしましょう。
潜伏期間とは?医学的に解説
①病原体に感染してから発症するまでの期間、②感染してから感染者が人にうつすようになるまでの期間の2種類があります。 ①の発症するまでの期間が、②の感染させるようになるまでの期間より長いウイルスの場合は、感染しているにも関わらず、本人は発症していないため自覚症状がなく、人にうつしてしまう可能性が高くなります。生活している環境には、細菌やウイルスなど様々な病気を引き起こす原因となる病原体が存在します。
トリコモナスの
潜伏期間中に検査はできる?
トリコモナスは、潜伏期間中でも感染の機会からすぐに検査が可能です。症状が出ていない状態でも検査できます。
当院は、トリコモナスの検査を高精度のPCR検査で行っております。そのため、感染初期も見逃さずに検査することができます。検査精度を保つために下記の注意事項をお守りください。
- 性器の検査をご希望の方は、来院の2時間前から排尿をお控えください。
- のどの検査をご希望の方は、しっかりとうがいを行なってください。
- 食事、水分、飲酒、運動などの制限はございません。
- 生理中の方は精度を保つため、多めに採取していただく場合がございます。
検査方法は男女によって異なります。男性の場合は尿、女性の場合は膣分泌液を採取いたします。ご自身で採取していただくため、ストレスなく検査いただけます。
トリコモナスの
潜伏期間中に治療はできる?
検査を行いトリコモナスが検出されれば、潜伏期間中でも治療が可能です。症状が出ていない状態でも検査できます。感染初期の症状が出ていない状態でもトリコモナスが検出できれば、すぐに治療をしましょう。
トリコモナスの感染を放置してしまうと不妊の原因や重篤な病気に発展する恐れがあります。当院では、内服薬による治療を選定しております。他院で完治できなかった方や、治療薬に関して相談したい方などお気軽にご来院ください。
- トリコモナス検査
- 6,980
- トリコモナス治療
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トリコモナスの潜伏期間まとめ
トリコモナスの潜伏期間はおおよそ10日前後とされていますが、個人差が大きく、長い人だと6ヵ月にもおよぶといわれています。また、無症状の感染者も少なくないため、そもそも「潜伏期間」という概念すらないケースもあります。
しかし、感染してしまった以上、潜伏期間中であっても感染するリスクはありますし、無症状でも感染させてしまう恐れもあります。
トリコモナスは性行為だけでなくタオルやお風呂を介して感染する性感染症のため、性行為がなかったからといって安心はできません。
トリコモナスに関してご不明な点や心配事がありましたらお気軽に当院までご来院ください。専門のスタッフがご案内いたします。