子宮頸がん(HPV)ワクチンの4価(ガーダシル)と9価(シルガード)の違いについて
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- 4価(ガーダシル) 1回分
- 19,800
- 9価(シルガード) 1回分
- 29,800
子宮頸がん(HPV)ワクチンの4価(ガーダシル)と9価(シルガード)の違いは、予防できるHPVの型の種類によります。尖圭コンジローマの感染を予防したい場合は 4価(ガーダシル)、子宮頸がんなどのがんの発症を予防したい方には 9価(シルガード) の接種を推奨しております。
目次
子宮頸がん(HPV)ワクチンについて
子宮頸がんは、主にHPVへの感染が原因で発症すると考えられています。HPVには200種類以上の型が確認されており、そのうち子宮頸がんの発症に関わるものを「高リスク型」と呼びます。代表的な高リスク型にはHPV16型と18型があり、子宮頸がん患者の約90%から高リスク型の感染が確認されております。
HPVワクチンについて→子宮頸がんワクチンの選び方
4価(ガーダシル)と9価(シルガード)
4価(ガーダシル)と9価(シルガード)の主な違いは、予防できるHPVの型が異なる点です。4価ワクチン(ガーダシル)は、尖圭コンジローマの予防を目的に接種される方が多く、9価ワクチン(シルガード)は、子宮頸がんの予防を目的に選ばれることが多いです。それぞれの目的や希望に合わせて、適切なワクチンを選択しましょう。
尖圭コンジローマについて→4価と9価の違い
4価(ガーダシル)と9価(シルガード)と違いは予防できる種類が異なることです。それぞれ予防できる型を下の表にまとめました。9価(シルガード)は子宮頸がんの原因を約90%をカバーすることができます。
| ワクチン名 | 予防対象 |
|---|---|
| 4価ワクチン(ガーダシル) | 6型、11型、16型、18型 |
| 9価ワクチン(シルガード) | 6型、11型、16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型 |
免疫の上がり方の違い
4価(ガーダシル)と9価(シルガード)では、免疫のつき方に大きな違いはありません。ただし、9価(シルガード)はより多くのHPV型を予防できるため、子宮頸がんの予防を目的とする場合は9価(シルガード)の接種が推奨されます。
副作用の違い
4価(ガーダシル)と9価(シルガード)で、副作用の違いはほとんどありません。接種後に腕の痛みや腫れ、赤みなどが出ることがありますが、多くは軽い症状で数日以内におさまります。ごくまれにアナフィラキシーなどの重い症状が起こることもあるため、体調に異変を感じた場合はすぐに当院へご連絡ください。
接種回数の違い
4価(ガーダシル)と9価(シルガード)のワクチンの接種回数の違いはなく15歳未満がワクチンを接種する場合、2回までの接種となります。それ以上の年齢の方は3回のワクチンの接種となります。
費用の違い
4価(ガーダシル)と9価(シルガード)は違いがあります。小学校6年生〜高校1年生の女性であれば自治体が指定する医療機関に限り無料でワクチンを接種することが可能です。
当院では、4価(ガーダシル)および9価(シルガード)の両ワクチンの接種に対応しております。
途中でのワクチン変更について
途中でワクチンの変更することは可能です。例えば、初回4価(ガーダシル)、2回目・3回目が9価(シルガード)でも問題はありませんが、子宮頸がんを予防したい方が初回から9価(シルガード)を選択することを推奨します。
子宮頸がんワクチンの違いについて よくあるご質問
A.
原則として、小学6年生から接種が可能です。定期接種の対象は小学校6年生〜高校1年生相当の女子ですが、キャッチアップ接種制度により一定年齢まで無料で接種できる場合もあります。
A.
はい、可能です。男性が接種することで尖圭コンジローマの予防だけでなく、パートナーへの感染を防ぐ効果も期待できます。
A.
あります。ワクチンは感染していない型のHPVに対して予防効果を発揮します。そのため、感染経験があっても今後の感染リスクを減らす目的で接種が推奨されます。
A.
腕の痛み、赤み、腫れが一時的に起こることがあります。まれに発熱や倦怠感が出る場合もありますが、ほとんどは数日以内におさまります。