Infection-route HIVの主な感染経路について
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- 握手・ハグ・軽いキス
- 同じ部屋やトイレを使用する
- 同じ食器・コップ・箸を使用する
- 公共交通機関や職場での接触
- 咳やくしゃみによる飛沫(空気感染はしません)
- 虫に刺される(蚊などで感染しません)
- HIV陽性者からの食事提供(調理・接客など)

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)には主に、性行為による感染、血液を介する感染、そして母子感染という3つの感染経路があります。HIVを含む可能性のある体液(血液や性分泌液、母乳など)が、相手の体内に直接入り込んだときに感染が成立します。
HIVは空気や水、皮膚を通して感染することはなく、感染には「体液の直接的な接触」と「体内に入る経路」が必要です。
そのため、握手をしたり、同じ部屋で過ごしたり、トイレや食器を共有したりといった日常生活の接触でHIVに感染することはありません。正しい知識を持つことで、不必要な不安や偏見を防ぎ、HIV感染者と安心して共に生活することができます。
目次
HIVの主な感染経路について
HIVは日常生活の中で感染することはありません。HIVは感染している人の体液や血液が体内に侵入することでHIVに感染します。具体的な感染経路として、性行為による感染、血液を介した感染、母子感染の3つがあります。これらの経路を通じてHIVが体内に侵入することで感染が成立します。
性行為による感染
HIVの感染経路の中で、もっとも多いのが性行為による感染です。HIVは、感染者の体液(精液・分泌液・直腸の分泌液・血液)に含まれており、これらが相手の粘膜や傷口から体内に侵入することで感染します。主な性行為は以下になります。
これらの行為は、体液や粘膜が接触するため、状況によってはHIVが感染する可能性があります。特にコンドームを使用しない場合や出血を伴う場合はリスクが高まります。
血液を介した感染
現在では、医療現場での厳格な感染対策や血液製剤の安全管理が徹底されているため、血液を介したHIV感染のリスクは非常に低くなっています。輸血や医療処置においてHIVに感染する可能性はほぼありません。しかし、一方で注射器や針の使い回しは重大な感染リスクを伴います。特に、複数人で同じ注射器を共有する場合には、感染者の血液が針や注射器内に残存し、それを使用した他の人にウイルスが直接体内に侵入する可能性があります。
母子感染
母子感染には、大きく分けて、妊娠中の感染・出産時の感染・授乳時の感染の3つがあります。妊娠中、母体の血液は胎児と直接混ざらないように、胎盤が仕切りや防御の役割を果たしていますが、HIVが胎盤の微細な損傷部位を通過し、胎児の血液に入り込むことで感染が起こる可能性があります。
また、出産時には胎児が母体の膣分泌液や血液に触れながら産道を通過するため、その際に皮膚や粘膜を通じてウイルスが侵入し、感染することがあります。
さらに、母乳にもHIVが含まれており、授乳中に赤ちゃんの口腔内に傷や炎症があると、そこからウイルスが体内に侵入し、感染につながる場合があります。
HIV感染リスクのない行為
HIVは日常のふれあいや接触では感染しないウイルスです。しかし、いまだに誤解や偏見が根強く残っていかと思います。ここでは、HIVに感染リスクのない行為について解説します。
日常生活での接触
HIVは、日常生活の中で感染することはありません。ウイルスは特定の体液を通じてのみ感染するため、以下のような接触で感染することはありません。
これらの行為では、HIVに感染する可能性は一切ありません。不必要な不安や偏見を持たず、安心して人と関わることが大切です。
HIVの主な感染経路についてのまとめ
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、主に性行為による感染、血液を介した感染、そして母子感染の3つの経路で感染することが知られています。なかでも、最も多いのが性行為を通じた感染であり、感染予防の観点からはこの経路への対策が特に重要です。性行為によるHIV感染は、コンドームを正しく使用することで大きくリスクを下げることができます。
また、HIVに感染する可能性のある行為の後に速やかに服用するPEPや、感染リスクが高い状況にある方があらかじめ服用するPrEPも、有効な感染予防手段として確立されています。
HIVは、感染者の体液や血液が粘膜や血管内に直接侵入することによって感染が成立するため、日常生活における通常の接触によって感染することはありません。握手や食事の共有、咳やくしゃみによる飛沫などによって感染が広がることはなく、科学的根拠に基づいて冷静に対応することが求められます。
HIV感染者に対する差別や偏見は、正しい知識の欠如によって生じるものです。HIVに関する正確な理解を深めることで、感染予防とともに、社会全体として包摂的で差別のない環境を築いていくことが重要です。
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また、性感染症・感染症学会に所属している医師が常駐しております。ご不安なことがありましたらお気軽にご相談くださいませ。
HIVの主な感染経路について よくあるご質問
A.
HIVは感染者の体液(血液・精液・膣分泌液・母乳)が粘膜や血管内に侵入することで感染します。主な感染経路は「性行為」「血液を介した感染」「母子感染」の3つです。
A.
いいえ。HIVは空気や水を介して感染することはありません。握手、ハグ、会話、同じトイレや食器の使用することでHIVに感染することはありません。
A.
ありません。HIVは蚊などの吸血昆虫の体内で増殖することはなく、またウイルスが生存できる環境ではありません。そのため、蚊に刺されることによってHIVに感染することはありません。