性器ヘルペスの潜伏期間について
目次
性器ヘルペスに感染すると、感染してから症状が出るまでに潜伏期間があります。潜伏期間について知っておくことで、性器ヘルペスの症状を見逃さずにすぐに治療を再開することができます。
性器ヘルペスの潜伏期間や検査・治療について解説します。また、性器ヘルペスの自然治癒などについても正しく理解しましょう。性器ヘルペスは症状が強い場合がありますので、潜伏期間を正しく理解し症状を悪化させないようにしましょう。
性器ヘルペスの潜伏期間
性器ヘルペスへの感染から発症までの潜伏期間は、2日〜10日といわれております。潜伏期間とは感染機会から発症するまでの期間をいいます。潜伏期間は、免疫力や菌の量などにより人それぞれです。
性器ヘルペスの潜伏期間は他の性病より発症するまでの期間が短いという特徴があります。
性病の種類 | 潜伏期間 |
---|---|
性器ヘルペス | 2〜10日間 |
淋病 | 2〜7日間 |
クラミジア | 1〜3週間 |
トリコモナス | 5日〜14日 |
尖圭コンジローマ | 4〜8週間 |
HIV | 2〜4週間 |
梅毒 | 3〜6週間 |
性器ヘルペスはヘルペスウイルスが原因で発症する性感染症です。性器ヘルペスは初発型、再発型、非初感染初発の3つに分類されます。
初発型とは、初めてヘルペスに感染したケース、再発型は一度ヘルペスに感染して再発したケース、非初感染初発は過去に感染していたが無症状で、免疫低下がきっかけとなって体内に潜伏していたウイルスが活性化して症状が出るケースです。
性器ヘルペスは初感染の場合、感染機会があってから2〜10日の潜伏期間があるといわれています。また、感染しても症状が出ずに無症状のままのケースもあります。
しかし、感染したヘルペスウイルスを完全に体外に除外することはできません。そのため、一度感染すると、常に原因となるヘルペスウイルスが潜伏していることになります。
性器ヘルペス
は放置しても自然治癒しない
性器ヘルペスは放置して自然治癒を見込むよりも、治療を受けることがおすすめします。とくに初発感染の場合は症状が非常に重いため、放置はおすすめできません。
放置をしている間に発熱などの全身症状を伴うことから、性器の違和感のみならず生活に支障をきたす場合もあります。そのため、放置せずに早めに治療を受けましょう。
当院での性器ヘルペスの治療は内服薬を用いて治療いたします。再発型の場合には症状が軽いケースがほとんどです。初めて性器ヘルペスに感染した場合は自然治癒を期待せずに治療を行いましょう。
潜伏期間中でも
性器ヘルペスに感染する?
性器ヘルペスの潜伏期間中は、ほかの人にうつす可能性が極めて高いです。しかし、性器ヘルペスウイルスが潜伏しているときには、症状が出ないため、ほかの人に感染させないように意識することが極めて難しいとされています。
そのため、性器ヘルペスにパートナーが感染したあるいは、自身が感染しているかもしれないと思うときには、感染予防をする必要があります。性器ヘルペスはコンドームの使用で防げます。
潜伏期間とは?医学的に解説
①病原体に感染してから発症するまでの期間、②感染してから感染者が人にうつすようになるまでの期間の2種類があります。 ①の発症するまでの期間が、②の感染させるようになるまでの期間より長いウイルスの場合は、感染しているにも関わらず、本人は発症していないため自覚症状がなく、人にうつしてしまう可能性が高くなります。生活している環境には、細菌やウイルスなど様々な病気を引き起こす原因となる病原体が存在します。
性器ヘルペスの
潜伏期間中でも検査はできる?
性器ヘルペスの検査は症状として出現している水疱や潰瘍から綿棒で細胞を採取して調べます。そのため、症状が出ていない潜伏期間中の検査は基本的にはできません。
抗体検査といって血液を採取して検査する方法もあります。しかし、抗体検査の場合はヘルペスと似た抗体まで感知して偽陽性が出る可能性があるほか、過去に水疱瘡や帯状疱疹等に感染していた場合も陽性と診断される可能性があります。
また、症状が出ないほど感染であった場合には、ヘルペスウイルスが潜伏していても陰性となる可能性があり、検査の信憑性が低いといわれています。
性器ヘルペスの潜伏期間中の検査については当院の医師にご相談ください。
性器ヘルペスの潜伏期間まとめ
性器ヘルペスは一度感染するとずっと自身の体に潜伏します。再発となれば症状は軽度であるものの、初発感染は全身症状も伴ない、苦痛となります。そのため、放置をせずに早めに治療を受けることがおすすめです。
しかし、性器ヘルペスは症状が出るまで自身が感染していると認識しにくいものです。そのため、潜伏期間中に知らず知らずに人に感染させる可能性もあるでしょう。
また、性器ヘルペスの検査は一般的に症状が出るまで検査ができないケースが多いです。そのため、パートナーが性器ヘルペスに感染した場合には自身の感染も疑い、感染予防をして過ごしましょう。