C型肝炎|症状・治療・検査方法について
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C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染によって生じる肝臓の病気で、初期には自覚症状が乏しいです。
一方、放置すると慢性化し、肝硬変や肝がんへ進行する可能性があります。感染経路の多くは血液を介したもので、医療器具や日用品の共有、不適切な刺青・ピアス、まれに性行為や母子感染から広がります。
診断は血液検査によって行われ、現在は飲み薬の直接作用型抗ウイルス薬(DAA)によって高い治療効果が期待できます。
予防法として、血液が付着する可能性のある物品を共有せず、感染が疑われる場合は早めに検査を受けることが大切です。
目次
C型肝炎の感染経路・感染確率

C型肝炎の原因ウイルスであるHCVは、感染者の血液や精液、膣分泌液などに含まれており、主に血液を介して感染します。
血液感染は、汚染された医療器具の共用や刺青・ピアスの不衛生な器具の使用、または感染者の血液が付着した歯ブラシやカミソリなどの物品の共有によって起こることがあります。
現在では医療安全対策が徹底されているため新規感染はまれですが、過去に行われた輸血や血液製剤が感染源となるケースもあります。
性行為による感染リスクは異性間では低いとされていますが、男性同士でのアナルセックスでは感染の可能性があるため注意が必要です。コンドームを使用しても完全に防ぐことはできません。
また、母子感染も報告されており、HCVに感染している母体から胎児に感染することがあります。B型肝炎に比べると確率は低く、約5〜10%とされています。
C型肝炎の検査方法
C型肝炎の診断は主に採血によって行われます。まず、HCV抗体検査を行い、過去または現在の感染の有無を確認します。
HCV抗体は感染後おおむね2〜3か月で陽性になるため、感染の可能性がある行為の後は、少なくとも感染機会から3か月以上経過してからの検査が推奨されます。
抗体検査で陽性となった場合は、現在体内にウイルスが存在するかどうかを確認するために、HCV RNA検査を行います。
この検査により、ウイルス量(ウイルス血症の有無)を評価することができ、慢性化のリスクや治療方針の決定にも重要です。
C型肝炎の治療方法
C型肝炎の治療は、ウイルスを排除する抗ウイルス療法と、肝臓を保護する肝庇護療法に分かれます。抗ウイルス療法はかつて注射によるインターフェロンやリバビリン併用が行われていましたが、副作用や精神面へのリスクがあるため、現在は内服型の直接作用型抗ウイルス薬(DAA)が主流です。
肝庇護療法では、グリチルリチン注射やウルソ、小柴胡湯などで肝機能の改善を図ります。治療効果は血液検査でウイルス量を確認し、持続的ウイルス学的応答(SVR)の達成が目安となり、針刺し感染などでは治療開始3~4か月後に評価されます。
C型肝炎の予防方法
C型肝炎は主に血液を介して感染するため、歯ブラシやカミソリなど血液が付着する日用品の共有は避けることが大切です。医療機関や美容院、ピアス施術の器具も適切に消毒されているか確認しましょう。
性行為でも感染する可能性があり、生理中やアナルセックスでは特に注意が必要です。コンドームは予防に有効ですが完全ではなく、治療中は他人への感染防止のため性行為を控えることが推奨されます。
血液が付着するものを共有しない
C型肝炎は血液を介して感染するため、他人の血液に触れないことが大切です。特に歯ブラシやカミソリ、爪切りなど血液が付着する可能性のある日用品は、感染者がいる場合は共有を避けましょう。
医療機関や美容院、ピアス施術などで使う器具も、適切に消毒されていることが重要です。万が一血液に触れた場合は、石けんと流水でしっかり洗い、傷口がある場合は早めに医療機関を受診してください。
コンドームを使用する
C型肝炎は性行為でも感染する可能性があります。特に生理中のセックスやアナルセックスでは血液に触れるリスクが高いため注意が必要です。
コンドームの使用は感染予防に有効ですが、100%防げるわけではありません。治療中は感染を広げないためにも、性行為を控えることが推奨されます。
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また、性感染症・感染症学会に所属している医師が常駐しております。ご不安なことがありましたらお気軽にご相談くださいませ。
よくあるご質問
A.
C型肝炎は、C型肝炎ウイルス(HCV)の感染によって肝臓に炎症が起こる病気です。初期には自覚症状が少なく気づきにくいですが、放置すると慢性化し、肝硬変や肝臓がんに進行することがあります。
A.
初期には自覚症状がほとんどありません。症状が出る場合は、全身のだるさ、発熱、関節痛、むくみ、黄疸、濃い色の尿などがあります。
A.
主に血液を介して感染します。汚染された医療器具や日用品の共有、刺青・ピアス、性行為(特に男性同士のアナルセックス)、母子感染が主な経路です。
A.
血液検査でHCV抗体を確認し、陽性の場合はHCV RNA検査でウイルス量を測定します。抗体は感染後2〜3か月で陽性となるため、感染可能性がある行為から少なくとも3か月以上経過してからの検査が推奨されます。
A.
抗ウイルス療法によりウイルス排除を目指します。現在は内服型の直接作用型抗ウイルス薬(DAA)が主流です。
