B型肝炎の検査・治療について
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B型肝炎に感染すると、全身のだるさや食欲不振、吐き気、発熱などの症状が現れることがあります。ただし、これらの症状は風邪やインフルエンザと似ているため、見逃されることも少なくありません。
感染経路として最も多いのは性的接触であり、セックスやアナルセックスなどを通じて体液が体内に入り込むことで感染が広がります。
一度B型肝炎ウイルスに感染すると、現在の医療ではウイルスを完全に取り除くことはできません。治療では症状やウイルスの活動を抑えることが中心となり、長期間の服薬が必要です。
その過程で、精神的に不安定になったり、日常生活に支障を感じる方もいます。だからこそ、感染を未然に防ぐことが何よりも大切です。性行為の際にはコンドームを使用することが、B型肝炎を含む性感染症の予防に効果的です。自分自身を守るだけでなく、大切な人への感染を防ぐことにもつながります。
目次
B型肝炎の検査について
B型肝炎は血液や体液を通じて感染する病気で、性行為によってもうつる可能性があります。感染力が非常に強いため、性行為のあとに検査を受けることが大切です。検査は採血で行い、HBs抗原検査では、現在B型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを確認できます。
B型肝炎の検査結果の見方
B型肝炎の検査では、B型肝炎ウイルス(HBV)への感染状況や免疫の有無を評価するために様々な血清マーカーが用いられます。主な検査項目とそれぞれの結果の見方について、ご説明します。
HBs抗原が「陰性」の場合
HBs抗原が陰性であることは、現在B型肝炎ウイルス(HBV)に感染していないことを示唆します 。しかし、これだけで感染状況や免疫の有無を完全に判断することはできません。通常、HBs抗体(抗HBs抗体)の検査結果と合わせて総合的に評価する必要があります。
HBs抗原が「陽性」の場合
HBs抗原が陽性であるということは、現在B型肝炎ウイルス(HBV)に感染していることを示します。
これは、B型肝炎にかかっているかどうかを判断する大切な指標です。
B型肝炎の検査を受けたほうがいい人
B型肝炎の主な感染経路には、血液を介した感染、性的接触(セックスやアナルセックスなど)、そして母子感染があります。この中でも特にアナルセックスは、肛門の粘膜が非常に薄く傷つきやすいため、ウイルスが体内に侵入しやすく、感染リスクが高いとされています。
そのため、過去に注射器の使い回しをしたことがある人や、性的接触の経験がある人(特にアナルセックスを行ったことがある人)は、B型肝炎の検査を受けることが推奨されます。感染に気づかずに放置すると、慢性化して肝炎や肝がんへ進行することもあるため、早期の検査とワクチンによる予防が非常に重要です。
B型肝炎の治療方法
B型肝炎の治療には、主に抗ウイルス療法と肝庇護療法の2つがあります。抗ウイルス療法では、インターフェロン療法や、副腎皮質ステロイドホルモンとの併用療法が行われるほか、ラムブジンやエンテカビルといった内服薬も用いられます。
一方、肝庇護療法としては、ウルソデオキシコール酸の内服や、グリチルリチン製剤の注射が用いられ、肝機能を保護する目的で実施されます。治療の効果は、ウイルス量の減少、肝機能の正常化、そしてHBs抗原の消失といった3つの指標を総合的に評価して判断されます。
当院では、B型肝炎を行なっていないため、B型肝炎の治療実績が豊富な医療機関をご紹介させていただきます。
B型肝炎の相談先について
B型肝炎の感染が不安な方や、感染の可能性がある行為のあとに心配を感じている方は、以下の窓口へご相談いただけます。当院では、初診・再診ともに無料で診察を行っており、オンライン診療にも対応していますので、遠方にお住まいの方でも受診が可能です。B型肝炎への感染がご心配な方は、どうぞお気軽にご相談ください。
相談場所 | 相談可能な内容 |
---|---|
各都道府県・市区町村保健所 | 匿名・無料で検査、性感染症相談など |
一般内科・肝臓内科 | 慢性肝炎や健康診断で陽性になった場合に推奨。 |
ペアライフクリニック | 匿名でオンライン診察可能(無料) |
ペアライフクリニックは予約不要で
ご来院いただけます

「感染行為を行いすぐにでも検査を受けたい方」
「先の予定がたてにくく予約を取ることが難しい方」
「性感染症に該当する症状を発症しているが誰にも相談できない方」など
性感染症は誰にも感染するリスクがあるのにも関わらず受診しずらい感染症だからこそ予約不要で手軽にご来院いただける体制を整えています。検査を受けたその日に検査結果がわかり、陽性だった場合には当日に治療を開始することができます。
また、性感染症・感染症学会に所属している医師が常駐しております。ご不安なことがありましたらお気軽にご相談くださいませ。
B型肝炎の検査・治療について よくあるご質問
A.
主に血液や体液を介して感染します。性行為(セックスやアナルセックス)による感染も多く、特にアナルセックスは肛門の粘膜が傷つきやすいため感染リスクが高いです。母子感染もあります。
A.
採血で行い、HBs抗原検査で現在の感染の有無を調べます。HBs抗原が陰性なら感染していない可能性が高いですが、抗体検査もあわせて総合的に判断します。
A.
現在B型肝炎ウイルスに感染していることを示します。治療や経過観察が必要です。
A.
過去に注射器を使い回したことがある方や、性的接触のある方(特にアナルセックス経験者)は検査を受けることをおすすめします。感染に気づかず慢性化すると肝炎や肝がんに進行する恐れがあります。
A.
抗ウイルス療法(インターフェロン療法や内服薬)、肝庇護療法(ウルソデオキシコール酸の内服など)があります。治療効果はウイルス量の減少、肝機能の正常化、HBs抗原の消失で判断します。
A.
各都道府県や市区町村の保健所(匿名・無料検査可能)、一般内科・肝臓内科、また当院のようなオンライン診療対応クリニックにご相談ください。初診・再診ともに無料で診察を受けられます。