咽頭淋病(淋菌)
咽頭淋病(淋菌)とは
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咽頭淋病とは「淋菌」という細菌によって引き起こされる性病の1つです。この細菌は、主に性行為による粘膜の接触によって感染します。名前の通り「咽頭淋病」は淋菌が咽頭(のど)に感染することを指します。
多くの方が勘違いしていますが、性病は性器(生殖器)だけに感染するわけではありません。粘膜同士が接触する行為には性病のリスクがあります。
目次
咽頭淋病(淋菌)の感染経路
咽頭淋病(淋菌)は、基本的に性行為によって咽頭に感染します。淋病(淋菌)に感染しているパートナーと下記のような性行為によって感染します。
淋病(淋菌)は性器に感染すると、男性は尿道、女性は膣や子宮頸管の粘膜に病原菌が現れ、分泌物や尿、精液に混ざって排出されます。オーラルセックスを通じて、性器から喉の粘膜に感染することがあります。
また、咽頭淋病(淋菌)に感染すると、唾液を介して舌や唇にも病原菌が付着する可能性があります。キスによって喉から喉へ感染するリスクはゼロではありませんが、病原菌の量が少ないため、感染の可能性は極めて低いと考えられています。
淋病(淋菌)の潜伏期間
淋病(淋菌)は、一般的に男性で数日、女性では2週間程度の潜伏期間を経て症状を発症します。潜伏期間は個人の免疫力などに影響されるため、個人差があります。
咽頭淋病(淋菌)も同程度の潜伏期間を経て症状が発症されると考えられます。潜伏期間中でもパートナーに感染します。ご自身が咽頭淋病(淋菌)の感染に気づかず、オーラルセックスなどの性行為をするとパートナーが性器の淋病に感染する可能性があります。
咽頭淋病(淋菌)の症状
一般的に淋病(淋菌)は感染しても、大半の方が無症状であるケースがほとんどです。また、咽頭淋病(淋菌)は性器淋病(淋菌)に比べ、症状がわかりづらく見逃してしまうケースが大半です。下記が主な咽頭淋病(淋菌)の症状になります。
- 喉の痛みや腫れ
- 咳
- 咽頭炎
- 扁桃腺炎
風邪に似たような症状のため、症状が出ても性病を疑う方はほとんどいないでしょう。しかし、性器淋病(淋菌)に感染している10%〜20%の方が、咽頭淋病(淋菌)に感染しているケースが当院では多く見られます。
咽頭淋病(淋菌)の検査方法
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当院で行う咽頭淋病(淋菌)の検査は全て精密検査(PCR法)です。当院は院内に精密検査機器を導入しているため、咽頭淋病(淋菌)の精密検査を最短90分でご報告いたします。
そのため、検査当日に陽性であればそのまま治療を開始することができます。性感染症専門のクリニックだからこそ「精度」「速さ」「伝える」をどこよりも徹底して行なっております。
咽頭淋病(淋菌)の検体採取方法
咽頭淋病(淋菌)の検体は、「うがい液」を検査することで菌の検出を行います。当院は採取用トイレを増設しておりますので、ご自身でうがい液を採取していただく簡単な方法です。咽頭淋病(淋菌)の検査のみの方は最短5分でご帰宅できますので、咽頭クラミジアが気になる方はお気軽にご来院ください。
咽頭淋病(淋菌)の治療方法
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咽頭淋病(淋菌)は点滴で治療することができます。性器に感染した場合は、筋肉注射での治療方法も選択肢にあります。当院では喉の場合は点滴治療のみとなっております。
- セフトリアキソン
患者様に合わせた治療薬を処方いたしますので、淋病(淋菌)の治療や副作用などに関して、ご不明点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
(淋病の治療の際は、お時間に余裕を持ってご来院ください。)
<セフトリアキソンNa静注用1g>
費用 :9,800円
副作用:稀に貧血、下痢、発疹、過敏症、蕁麻疹など
咽頭淋病(淋菌)の治癒期間
淋病の治療完了後、2週間後に治癒確認検査を受けて菌が検出されなければ治療完了となります。治癒確認ができるまでの性行為はお控えください。
淋菌の耐性について
ほとんどの患者様がしっかりと薬を服用すれば完治することができますが、耐性菌を持った淋病に感染している場合、一度の治療では完治できない場合がございますので、必ず治癒確認検査を行なってください。
咽頭淋病(淋菌)を放置した場合のリスク
咽頭淋病は自然治癒せず、放置すると症状の悪化や他者への感染拡大を招く恐れがあります。特に無症状のまま気づかず、オーラルセックスを通じてパートナーの性器に感染させるリスクもあるため注意が必要です。
女性が性器に感染すると、不妊症や子宮外妊娠の原因となることもあります。また、咽頭痛や発熱が続いたり、播種性淋菌感染症を引き起こす可能性も。風邪に似た症状や無症状のケースが多いため、感染のリスクがある場合は放置せず、早めの検査・治療をおすすめします。
咽頭淋病(淋菌)の予防方法
前述の通り、咽頭淋病(淋菌)は症状がわかりづらく感染していることに気づきにくいのが特徴です。そのため、定期的な検査と避妊具の着用、不特定多数と性行為をしないなどに気を付ける必要があります。
完全に咽頭淋病(淋菌)の感染を防ぐことは難しいですが、予防の意識を高めることでピンポン感染を防ぐことができます。
- 淋病検査
- 3,980
- のどチェック
- 6,980
- スタンダードチェック
- 19,800
- フルチェック
- 24,800
咽頭淋病(淋菌) よくあるご質問
A.
感染の確率が0ではありません。淋病(淋菌)が咽頭へ感染する原因としてキスと記載しましたが、感染する可能性は低いです。
しかし、咽頭に淋病(淋菌)が感染している相手の粘膜から淋菌がうつり、キスやディープキスによって感染する可能性もあります。
A.
うがい液による検査を行います。ご自身で採取していただく簡単なものになります。
A.
咽頭淋病(淋菌)は空気感染しません。主に性行為による粘膜接触により感染します。
A.
自然治癒することはありません。感染した場合はすぐに医療機関に受診してください。
A.
咽頭淋病(淋菌)は耐性がつかないため、繰り返し感染します。
A.
点滴による治療を行います。