カンジダは自然治癒するのか|適切な治療法について解説
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- 亀頭、包皮の腫れやびらんが生じ痛いを伴う
- 亀頭や包皮にヨーグルト状または白いかすが付着している
- 性器の痒みや違和感
- サラサラした分泌物
- 排尿時や性交時の痛み、違和感
- 外陰部や膣がヒリヒリする
- 腟や外陰部に白い苔のようなものが付着する
- おりものの色や形状の変化
- 排尿時、性交時の痛み

カンジダ症は、症状が軽度の場合、免疫力の回復により自然に落ち着くことがあります。
市販薬による治療も可能ですが、カンジダは細菌性膣症、トリコモナス症、性器ヘルペスなど、症状が似ている疾患と区別がつきにくいため、初めて発症した際には必ず医療機関で検査を受けることが重要です。
市販薬での治療は、再発時に限り使用することが推奨されます。
目次
カンジダの自然治癒について
カンジダは、症状が軽い場合でも油断は禁物です。確かに、体のもつ自浄作用や免疫力の回復によって膣内のカンジダ菌の増殖が抑えられ、自然に症状が落ち着くことがあります。
さらに、月経によって経血とともに菌が洗い流され、一時的に改善するケースもあります。しかし、症状がなくなったからといって「治った」と判断してしまうのは危険です。体内にごく少量のカンジダ菌が残っていれば、体調不良や免疫力の低下をきっかけに再び増殖し、同じ症状を繰り返すことも少なくありません。
排尿時の痛み、膣や外陰部のかゆみ・腫れ、おりものの増加などがある場合は、自己判断せず、できるだけ早めに検査を受ることが重要です。
カンジダを放置リスクについて
カンジダを放置すると、かゆみや痛みが悪化し、睡眠や仕事、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。さらに、性行為を介してパートナーに感染する可能性もあり、特に男性は感染しても自覚症状がないことが多いため、気付かないまま感染を広げてしまうリスクがあります。
そのほか、カンジダを繰り返し発症することで、子宮内膜炎や卵管炎、骨盤腹膜炎などの重い感染症を引き起こす場合があり、これらが不妊の原因となることもあります。
症状が現れた際には、自己判断せず、早期に検査と適切な治療を受けることが、再発や合併症の予防につながります。
カンジダの可能性がある場合
カンジダ菌が増殖して発症した場合は、できるだけ早期に検査と適切な治療を受けることが重要です。カンジダ症とよく似た症状を示す感染症には、細菌性膣症、トリコモナス、性器ヘルペスなどがあり、見た目や症状だけで正確に区別することは困難です。
そのため、自己判断で「カンジダだ」と思い込み、市販薬で治療を試みてしまうと、本来の疾患の診断や治療開始が遅れ、症状の悪化や感染拡大を招く恐れがあります。症状が現れた際には、必ず検査を受け、原因を特定したうえで適切な治療を行うことが、早期回復と再発防止につながります。
男性のセルフチェック
以下の症状が見られる場合、カンジダを発症している可能性があります。症状が続く場合は検査が必要です。
これらの症状が現れた際にの原因がカンジダの可能性がありるため、早急に検査、治療を行うことが重要です。
女性のセルフチェック
次のような症状がある場合、カンジダ症の可能性があります。症状が改善しないときは、検査を受けることをおすすめします。
これらの症状が見られた場合、カンジダ症の可能性があるため、速やかに検査を受けることが重要です。
カンジダの検査方法
カンジダの検査は、尿や病変、膣からのぬぐい液を採取して行います。感染が疑われるタイミングですぐに検査が可能で、採取した検体は培養検査によりカンジダ菌の有無を確認します。検査結果は通常3日〜5日程度で判明します。早期の正確な診断により、適切な治療を進めることが重要です。
カンジダの治療方法
カンジダ症の治療方法は以下の通りです。生理中はラミシールクリームの使用が推奨されないため、代わりに内服薬のフルコナゾールを処方します。治療は自覚症状の改善をもって完了と判断します。
治療薬 | 用法 |
---|---|
クロトリマゾール膣錠 | 1日1錠を6日間、腟に挿入 |
ルリコン軟膏1% | 1日1回、患部に塗布 |
ラミシールクリーム | 1日1回、患部に塗布 |
フルコナゾール(内服薬) | 1日に1回、3錠を1日限定で服用する |
再発時に限り市販薬での対処が可能
カンジダの市販薬は、基本的に外陰部カンジダ症の「再発時」に限って使用が推奨されています。初めて症状が現れた場合には、自己判断で市販薬を使用するのではなく、必ず医療機関で検査を受けることが重要です。
これは、カンジダと似た症状を現す感染症にトリコモナスや細菌性腟症、性器ヘルペスなどがあり、見た目や症状だけでは正確な判断が難しいためです。そのため、初回の発症時は適切な診断と治療を受け、再発時のみ市販薬を用いることが安全かつ効果的な対処法となります。
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カンジダは自然治癒しない、適切な治療法について よくあるご質問
A.
症状が軽い場合、体の自浄作用や免疫力で一時的に落ち着くことがあります。しかし、自己判断で完治したと思うのは危険です。体内に菌が残っていれば再発する可能性があります。症状がある場合は早めの検査が重要です。
A.
かゆみや痛みが悪化し、日常生活に支障が出ることがあります。また、性行為でパートナーに感染するリスクや、子宮内膜炎・卵管炎・骨盤腹膜炎などの感染症を引き起こす場合もあります。
A.
はい、亀頭や包皮に白い付着物やかゆみ、痛みなどの症状が出ることがあります。男性は自覚症状が少ない場合もあるため、症状が続く場合は検査が必要です。
A.
尿や膣、病変のぬぐい液を採取し、培養検査で菌の有無を確認します。結果は3〜5日で判明し、早期の正確な診断が治療につながります。
A.
初回の発症時は必ず医療機関で検査を受ける必要があります。市販薬は外陰部カンジダ症の再発時に限り使用が推奨されます。