男性のカンジダ症状・治療方法について
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カンジダの主な症状には、性器のかゆみや腫れ、排尿時の痛みや違和感、白っぽい分泌物や苔のようなものが挙げられます。
しかし、これらの症状は淋菌やクラミジアの感染でも見られるため、症状が現れた場合は速やかに検査を受けることが大切です。
カンジダの治療には抗真菌薬を使用します。基本的には塗り薬で治療しますが、症状が重い場合や再発を繰り返す場合は内服薬による治療が必要です。
目次
男性におけるカンジダの症状
カンジダは、カンジダ属に分類される真菌(カビ)によって引き起こされる性器感染症です。一般的に女性に多くみられますが、男性が発症することもあります。また、性器にカンジダ菌を保有していても、症状が現れない場合も少なくありません。
亀頭の痒みや発疹、赤み(亀頭包皮炎)
カンジダに感染すると、亀頭や包皮にかゆみや腫れが生じることがあります。症状の程度はさまざまで、軽い違和感から強いかゆみまで幅があります。
特に下着の中が蒸れる環境では、症状が悪化しやすい傾向があります。また、性器に白いカス状のものや分泌物が付着することがあり、これは増殖したカンジダ菌の塊と考えられます。洗ってもすぐに再付着したり、こすれることで亀頭の皮膚がめくれることもあります。
さらに、亀頭の表面が白い膜や苔(こけ)のようなもので覆われたように見えるケースもあります。
カンジダ性尿道炎
カンジダ性尿道炎に感染した場合、多くは軽度ですが、排尿時の痛みや違和感、尿道のかゆみ、分泌物などの症状が現れることがあります。これらの症状は、淋菌やクラミジアなど他の性感染症とも似ているため、気になる症状がある場合は、早めに当院へご相談ください。
男性のカンジダの検査方法
カンジダ感染の有無は、培養検査によって調べます。この検査では、尿を採取する方法と包皮や亀頭などから検体をぬぐい取り、それを培地で培養して確認します。
培養検査とは、真菌などの微生物を培地と呼ばれる栄養のある環境で増やし、その有無や種類を特定する方法です。検査結果が出るまでには、数日〜数週間かかることがあります。
男性がカンジダになる原因
男性のカンジダ症は原因が一つではなく、さまざまな要因によって発症します。多くの場合、もともと体内や皮膚に存在するカンジダ菌が、何らかのきっかけで過剰に増えることが原因です。以下では、男性がカンジダ症を発症する主な原因について解説します。
抗生物質の誤った服用
抗生物質を服用すると、体内の常在菌のバランスが崩れます。その結果、ふだんはカンジダ菌の増殖を抑えている菌が減少し、カンジダ菌が制限なく増えやすい状態になります。
疲労やストレス
カンジダ菌は、体の抵抗力が低下すると増殖しやすくなります。免疫力が落ちる原因には、寝不足や風邪、疲労、ストレスなどがあり、これらがカンジダ菌の増殖を促します。そのため、規則正しい生活を心がけることが大切です。
包茎による細菌増殖
包茎の男性では、亀頭と包皮の間に湿潤な環境が形成されやすく、垢や分泌物が蓄積しやすい状態となります。このため、カンジダ菌が増殖しやすくなり、感染リスクが高まる傾向があります。
消耗性疾患
消耗性疾患とは、発熱が続いたり悪性腫瘍(がん)などで体力が消耗し続ける病気のことを指します。
代表的な例として、がんやHIV感染症(エイズ)が挙げられます。これらの疾患があると体力が著しく低下するため、カンジダ感染を起こしやすくなります。
男性におけるカンジダの治療について
男性のカンジダ症は、当院では抗真菌薬を用いて治療を行っています。症状が軽い場合、免疫力の回復によって自然に治ることもありますが、自己判断で放置すると症状が悪化する恐れがあります。気になる症状があれば、早めに当院で診察を受けてください。
抗真菌薬の使用
カンジダの治療には抗真菌薬を使用します。男性の場合は、主に塗り薬による治療が行われます。当院では、ルリコン軟膏やミシールクリームを処方しております。
また、症状が重い場合や再発を繰り返す方には、内服薬による治療を行います。内服薬としては、フルコナゾールやアモキシシリンを処方しています。
自然治癒することもある
カンジダ症は、軽度の症状であれば免疫力の回復により自然治癒する場合があります。しかし、症状が重度であったり長期化する場合、または免疫力が低下している場合は適切な治療が必要です。自己判断による放置は症状の悪化や再発のリスクを高めるため、症状が持続する場合は速やかに当院へご相談ください。
性器カンジダの治療相談先
当院では、診断書をご持参いただければ、治療のみの対応も可能です。また、初診・再診は無料で承っております。さらに、オンライン診療も実施しておりますので、少しでも不安なことがありましたらお気軽にご相談ください。
相談先 | 診察費用 |
---|---|
内科・皮膚科・泌尿器科・産婦人科 | 1,000円〜3,000円(保険適用で3割負担) |
性病科・性感染症専門外来 | 1,000円〜3,000円(保険適用で3割負担) |
保健所 | 無料 |
男性健康相談窓口 | 無料 |
ペアライフクリニック | 無料(オンライン診療可能) |
男性がカンジダを予防するには
男性のカンジダ予防では、性器を清潔にし、湿気をためないことが基本です。優しく洗い、乾燥を保つことで菌の増殖を防げます。
また、健康的な生活習慣で免疫力を維持し、ストレスや睡眠不足を避けることも大切です。性行為の際はコンドームを使い、パートナーと感染の確認をすることが予防につながります。これらを心がけることで感染リスクを減らせます。
性器を洗って乾燥させる
性器を清潔に保つことが、カンジダ症予防の基本です。泡立てた石鹸で優しく洗いましょう。ただし、洗いすぎると皮膚の保護機能が低下し、常在菌のバランスが崩れることがあるため注意が必要です。
また、カンジダ菌は湿った環境を好むため、洗ったあとは水分をしっかり拭き取り、性器を十分に乾燥させることが大切です。包茎の男性は、包皮をめくって亀頭や包皮の内側まで丁寧に洗い、乾燥させることが特に重要です。
コンドームを使用する
カンジダの感染は女性に多く見られます。そのため、感染を防ぐためには、性行為の際にコンドームを使用することが重要です。また、治療中は症状があるため、パートナーへの感染を防ぎ、患部への刺激を避けるために性行為を控えてください。
治療が完了し、医師の許可が出るまでは、パートナー間で感染を繰り返す「ピンポン感染」を防ぐためにも性行為を再開しないようにしましょう。
体調管理を行う
カンジダは免疫力が低下したときに感染しやすくなるため、規則正しい生活習慣を送ることが大切です。疲労やストレス、睡眠不足、風邪などは免疫力を低下させ、カンジダの発症リスクを高めます。バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけ、ストレスをためないようにしましょう。
ペアライフクリニックは予約不要で
ご来院いただけます

「感染行為を行いすぐにでも検査を受けたい方」
「先の予定がたてにくく予約を取ることが難しい方」
「性感染症に該当する症状を発症しているが誰にも相談できない方」など
性感染症は誰にも感染するリスクがあるのにも関わらず受診しずらい感染症だからこそ予約不要で手軽にご来院いただける体制を整えています。検査を受けたその日に検査結果がわかり、陽性だった場合には当日に治療を開始することができます。
また、性感染症・感染症学会に所属している医師が常駐しております。ご不安なことがありましたらお気軽にご相談くださいませ。
男性のカンジダ症状・治療方法について よくあるご質問
A.
カンジダ症は、カンジダという真菌(カビ)が過剰に増殖することで起こる感染症です。性器周辺にかゆみや腫れ、白い分泌物が出ることがあります。
A.
はい、女性に比べると少ないですが、男性も性器に感染することがあります。症状には亀頭のかゆみや赤み、排尿時の痛みなどがあります。
A.
軽度の場合は免疫力の回復で自然治癒することもありますが、症状が発症した際には自己判断せず検査を受けましょう。
A.
尿や性器からのぬぐい取り検体を培養し、カンジダ菌の有無を調べます。結果が出るまで数日かかることがあります。
A.
性器を清潔に保ち、乾燥を心がけること、健康的な生活習慣を送ること、コンドームを使用することが大切です。また、パートナー間でのピンポン感染を防ぐためにも定期的な検査を行うことを推奨します。
A.
はい、淋菌やクラミジアなどと症状が似ているため、自己判断せず検査を受けることが重要です。