ビブラマイシンとは|服用方法・副作用・服用時の注意点について解説
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- ビブラマイシンとは|服用方法・副作用・服用時の注意点について解説
- 空腹時を避け、食後や軽食・ミルクと一緒に服用する
- コップ1杯以上の水で服用し、服用後すぐに横にならない
- 制酸剤・鉄剤などは吸収を妨げるため、併用時は時間をずらす
- 過敏症既往歴がある方
- 妊婦または妊娠している可能性がある方
- 授乳中の方
- 8歳未満の小児
- 重篤な肝機能障害がある方
- 重篤な腎機能障害がある方
- ブドウ球菌、レンサ球菌等グラム陽性菌による感染症(扁桃炎、乳腺炎、気管支炎等)に対する有効率:73.9%(357/483)
- 淋菌、肺炎桿菌、大腸菌等グラム陰性菌による感染症(腎盂腎炎、膀胱炎、子宮内感染、淋疾等)に対する有効率:71.2%(306/430)
- クラミジア・トラコマチスによる尿道炎に対する有効率:97.8%(88/90)
- クラミジア・トラコマチスによる子宮頸管炎に対する有効率:90.0%(9/10)
- クラミジア・シッタシによるオウム病に対する有効率:100%(15/15)

ビブラマイシン(一般名:ドキシサイクリン)は、テトラサイクリン系というグループに分類される「抗生物質」です。性感染症の治療において、頻繁に処方される薬です。また、性感染症の治療以外にもニキビ治療の際にも処方されます。
目次
ビブラマイシンとは
ビブラマイシン(一般名:ドキシサイクリン塩酸塩水和物)は、テトラサイクリン系の抗生物質で、細菌の増殖を抑える作用があります。日常的な感染症から、クラミジアなどの感染症の治療・予防まで、幅広い場面で使用される薬剤です。
また、近年では感染リスクのある行為後に服用する予防目的(ドキシペップ)としても活用されており、適切に使用することで感染リスクの低減が期待されています。
テトラサイクリン系とは
テトラサイクリン系抗菌薬は、細菌の増殖を抑える働きを持つ抗生物質の一種です。特定の感染症に対して高い有効性を示し、クラミジアなどの感染症においては重要な治療選択肢として広く使用されています。
一方で、近年は耐性菌(薬が効きにくい菌)の増加が問題となっており、すべての感染症に対して有効とは限らず、使用できる疾患は限定されつつあります。そのため、適切な診断と医師の判断に基づいた使用が重要とされています。
ビブラマイシンの効果

ビブラマイシンは、クラミジアに対して高い有効性を持ち、女性に多い直腸感染にも対応可能であり、アジスロマイシン耐性菌にも効果が期待されます。通常は1回100mgを1日2回、7日間服用します。
さらに、予防目的としての使用(ドキシペップ)も近年注目されており、性行為後72時間以内(可能であれば24時間以内)に200mgを単回服用することで、梅毒・クラミジアの感染リスクを70%以上、淋菌を約50%低減させるとされています。しかし、すべての感染を完全に防げるわけではなく、特に咽頭感染に対する予防効果は限定的とされています。
ビブラマイシンの適応疾患
ビブラマイシンは性感染症以外にも使用されるお薬です。以下に、ビブラマイシンを処方される疾患名を記載しました。
| 疾患名 | |
|---|---|
| 皮膚科 | ニキビ(尋常性ざ瘡)の炎症を抑える目的で処方。 |
| 呼吸器・耳鼻科領域 | 扁桃炎・気管支炎・中耳炎の治療薬として処方。 |
| 泌尿器・性器感染症 | クラミジアやマイコプラズマの治療薬として処方。 |
ビブラマイシン(ドキシペップ)を
服用することで確実に予防することができるのか
梅毒・クラミジア・淋菌の感染予防として、ビブラマイシン(ドキシペップ)を服用する方もいらっしゃいます。
一方で、「以前に皮膚科などで処方されたビブラマイシンを服用すれば予防できる」と考える方もいますが、この認識には注意が必要です。
確かに、性行為後にビブラマイシン(ドキシペップ)を適切に服用することで、梅毒・クラミジア・淋菌の感染リスクを低減することは可能です。しかし、100%予防できるわけではありません。
そのため、服用後は約3ヶ月後を目安に検査を受け、実際に感染していないかを確認することが重要です。検査で陰性と確認されて初めて、「予防できた」と判断できます。確実に予防できたかを確認するためにも、検査を受けることは必須といえます。
ビブラマイシン服用方法
ビブラマイシンは性病を治療する際の服用方法と予防薬(ドキシペップ)として服用する際には少し服用方法が異なります。以下で治療を目的とした服用方法と予防を目的とした服用方法について記載しております。
治療を目的とした服用方法
ビブラマイシンは、クラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマなどの感染症に対する治療薬として処方されます。通常、1回1錠(100mg)を1日2回、7日間継続して服用することで治療を行います。
また、ペニシリンアレルギーがある方の梅毒治療においても使用されます。早期梅毒の場合は、1回1錠を1日2回、14日間継続して服用し、後期梅毒の場合は同様の用量で28日間継続して服用します。
予防を目的とした服用方法
性行為後72時間以内にビブラマイシン(ドキシペップ)を200mg(100mgを2錠)服用することで、感染予防が期待されます。
また、服用のタイミングは早ければ早いほど効果が高いとされており、可能であれば24時間以内の服用が推奨されます。
ビブラマイシンの副作用
ビブラマイシンは有効性の高い薬剤ですが、副作用が生じることもあります。吐き気や下痢などの消化器症状、光線過敏症などの比較的よくみられるものから、まれに重篤なアレルギー反応や皮膚障害、肝機能障害などが起こることもあります。安全に服用するためにも、あらかじめ副作用の特徴を理解しておくことが重要です。
よく見られる副作用
比較的よくみられる副作用としては、吐き気や嘔吐などの消化器症状が挙げられます。これらを軽減するためには、空腹時の服用を避け、食後に内服することが推奨されます。また、薬が食道にとどまることで食道炎や食道潰瘍を引き起こすことがあります。さらに、日光に当たることで皮膚が赤くなる光線過敏症や、発疹・蕁麻疹などの皮膚症状が現れることもあります。
稀に発症する副作用
頻度は低いものの注意すべき重大な副作用も存在します。呼吸困難や顔・唇の腫れを伴うアナフィラキシー、重篤な皮膚障害(スティーブンス・ジョンソン症候群など)、発熱や発疹に加えて全身症状を伴う薬剤性過敏症症候群、血便を伴う重い下痢(偽膜性大腸炎)、肝機能障害などが挙げられます。これらの症状がみられた場合は、速やかに服用を中止し、当院までご連絡ください。
副作用を緩和するためには
副作用を緩和する方法を下記にまとめました。
ビブラマイシンを服用できない方の特徴
ビブラマイシンは全ての方が服用できるわけではありません。下記にビブラマイシンを服用することができない方の特徴についてまとめました。
ビブラマイシンは、低用量ピルと併用する際にも注意が必要です。併用によりピルの避妊効果が低下する可能性があるとされているため、ビブラマイシンの処方を希望される方でピルを服用中の場合は、事前に医師へ相談することが重要です。
ビブラマイシンの臨床成績
臨床効果
①二重盲検比較試験を含め、国内118施設で実施された経口剤による原因菌別疾患別臨床効果の概要は以下のとおりです。
②国内17施設で実施されたクラミジア属による疾患別臨床効果の概要は以下のとおりです。
よくあるご質問
A.
ビブラマイシンは、テトラサイクリン系の抗生物質で、細菌の増殖を抑える作用があります。クラミジアなどの感染症治療をはじめ、ニキビや呼吸器感染症など幅広い疾患に使用される薬剤です。
A.
主にクラミジア、マイコプラズマ、ウレアプラズマ感染症に対して有効です。また、ペニシリンアレルギーがある方の梅毒治療にも使用されます。
A.
治療目的の場合は、通常1回100mgを1日2回、7日間服用します。梅毒の場合は、早期で14日間、後期で28日間の服用が必要です。予防目的(ドキシペップ)の場合は、性行為後72時間以内に200mgを1回服用します。
A.
適切に服用することで、梅毒・クラミジアの感染リスクを70%以上、淋菌を約50%低減できるとされています。ただし、100%予防できるわけではありません。
A.
空腹時を避けて服用し、多めの水で飲むこと、服用後すぐに横にならないことが重要です。また、制酸剤や鉄剤は吸収を妨げるため、併用時は時間をずらす必要があります。
A.
併用によりピルの避妊効果が低下する可能性があるため、服用中の方は必ず医師に相談してください。