性病知識
性病に感染する確率について|コンドーム着用でも感染率が「0」にならない理由
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- 性病に感染する確率について|コンドーム着用でも感染率が「0」にならない理由
- 1 性病の感染確率を0%にすることは不可能
- 2 主要な性病の感染確率と、病気によって確率が大きく異なる理由
- 3 行為・状況による感染確率の変化とリスクが完全にゼロにならない理由
- 4 キス・口腔内の接触による感染確率
- 5 オーラルセックス(フェラ・クンニ)による感染確率
- 6 セックスによる感染確率(コンドームなし1回あたりのリスク)
- 7 アナルセックスによる感染確率
- 8 皮膚接触・間接接触による感染確率
- 9 感染の確率が0%にならない理由
- 10 風俗・ソープで性病になる確率
- 11 性病の感染確率を下げる方法
- 12 再発の確率について
- 13 どんな人が性病になる確率が高いのか
- 14 性病の併発確率について
- 15 ウイルス量による感染確率の変化
- 16 性病検査について
- 17 性病の確率についてのまとめ
- 18 よくあるご質問
- キス・口腔内の接触↗︎
- オーラルセックス(フェラ・クンニ)↗︎
- セックス↗︎
- アナルセックス↗︎
- 皮膚接触・間接接触↗︎
- 無症状の感染者が多い
- 性行為以外の感染経路
- 覆いきれない部分からの感染
- オーラルセックス時の無防備
- 不適切な使用方法
- 物理的な破損
- B型肝炎ワクチン
- 4,980
- A型肝炎ワクチン
- 9,800
- HPVワクチン
- 19,800~
- 特定の年齢層やコミュニティ
- 感染リスクを高める習慣
- 日頃の衛生習慣や身体的特徴
- 若年層(特に25歳以下の女性)
- 男性と性交渉を行う男性
- 性風俗産業従事者
- 新しい、または複数の性的パートナーがいる
- コンドームを正しく使用しない
- 生物学的・衛生的な要因
- すでに他の性病にかかっている
- 未割礼の男性
- 頻繁な膣洗浄(ビデなど)
- 淋菌・クラミジアチェック
- 6,980
- スタンダードチェック
- 19,800
- フルチェック
- 24,800
- パーフェクトチェック
- 39,800
性病の感染確率を0%に
することは不可能

今、日本国内で梅毒の感染者数が過去最多を更新し続けており、性病はごく普通の会社員や学生の間で、爆発的に広がっているのが現実です。
「自分は回数が少ないから」
「コンドームをつけていたから大丈夫」
「キスだけなら感染しないはず」
そう考える方も多いですが、一度の性行為であっても、粘膜接触があれば感染確率は確実に発生します。
この記事では、「感染確率が0にならない理由」と、「感染リスク」について、具体的な数字を用いて解説します。
感染していても無症状なケースは非常に多いです。「自分は大丈夫」という思い込みを捨て、性病に対して正しい知識を身につけましょう。


目次
主要な性病の感染確率と、
病気によって確率が大きく異なる理由
行為によるリスクの違いを解説しましたが、具体的に「一回の行為」でどれくらいの確率で感染してしまうのでしょうか。
主要な性病の感染確率は、疾患の種類や性行為の形態、および感染源となるパートナーの病状によって大きく異なります。
多くの性病は無症状で経過することが多いため、正確な統計を得るのが難しい側面がありますが、一定の目安となる数値が分かっています。
また、同じ「性行為」であっても、細菌やウイルスにはそれぞれの強さがあり、感染に必要な量や生存能力が異なるため、確率には差が生まれます。
主要な性病の感染確率
| 主要な性病 | 感染確率 |
|---|---|
| 淋菌↗︎ | 30% |
| クラミジア↗︎ | 10% |
| 梅毒↗︎ | 30% |
| HIV↗︎ | 肛門性交(される側):1.38% 肛門性交(する側):0.11% 膣性交(される側):0.08% 膣性交(する側):0.04% |
| B型肝炎↗︎ | 40% |
| C型肝炎↗︎ | 0.23% |
| カンジダ↗︎ | 性行為による確率は5% |
なぜ病気によって感染確率に差が出るのか
感染確率は、防御方法だけでなく「どの病気にさらされたか」によっても大きく変動します。 性病によって感染確率が大きく異なる理由は、以下の要因が複雑に組み合わさっているためです。
病原体自体の「感染力」と「生存能力」の違い
病原体によって感染力は異なり、わずかな量でうつるものから、大量の曝露が必要なものまで様々です。
例えば、B型肝炎ウイルスは非常に強力で、乾燥した環境でも7日間は生存できるうえ、キャリアの涙や唾液、汗といった体液にも感染力があります。
実際、針刺し事故での感染リスクはHIVの100倍と言われるほどです。
同様に淋菌も感染力が高く、たった1回の性行為で約30%の確率で感染します。
一方で、HIVは1回あたりの感染確率だけで見れば統計上は低く(受け手の膣性交で0.08%)、他の性病と比較すると感染の成立しやすさに違いがあることが分かります。
病原体が「どこに」「どれだけ」出ているかの違い
感染力そのものに加え、病変の有無やウイルス濃度といった条件も確率を変動させます。
梅毒や性器ヘルペスなどで活動性の病変が出ている場合、その感染率は約30%と非常に高くなります。
ウイルスの性質も影響し、B型肝炎のように精液や膣分泌液に多量のウイルスを含むものは微小な傷からも感染しますが、C型肝炎のように体液中のウイルスが少ないものは性行為での感染率は低めです。
また、HIVにおいては部位の構造も関係しており、直腸粘膜は非常に薄く傷つきやすいため、受け手側のアナルセックスは膣性交に比べて感染リスクが格段に高くなることが分かっています。
行為・状況による感染確率の変化と
リスクが完全にゼロにならない理由
性病への感染リスクは、単に「性行為をしたかどうか」という事実だけで一律に決まるものではありません。
まずは「どのような行為」や「シチュエーション」がリスクを高めるのか、具体的な行為別の感染確率の変化から見ていきましょう。
また、なぜコンドームを使っていてもリスクを0にできないのか、その理由についても解説します。
行為・状況別の感染リスク
挿入を伴わなくても、粘膜同士の接触があれば感染する可能性が生じます。
キス・口腔内の接触による感染確率

キスなどの口内接触は、多くの性感染症において主要な感染経路となります。
性器同士の接触がなくても、口やのどの粘膜を通じて細菌やウイルスが侵入するためです。
① 梅毒:感染率30%
口唇や口腔内に「硬性下疳」や「粘膜斑」といった活動性の病変がある場合、キスや接触だけで感染する可能性があり、その感染率は約30%と高確率です。
② ヘルペス:無症状でも感染
唾液や患部との接触により、症状がない無症候期であってもウイルスが排出されているため感染します。
③ 淋菌・クラミジア:キスだけで感染
のどに感染している場合でも、キスだけで相手に感染させることは稀にあるとされています。
オーラルセックス(フェラ・クンニ)
による感染確率
① 淋菌・クラミジア:のどへの感染は10~30%
淋菌やクラミジアは容易にのどへ感染し、性器に感染している人の10〜30%に咽頭感染も認められます。
のどの感染は無症状のことが多く、気づかないまま感染源となります。
② HIV:感染率は極めて低い
膣性交やアナルセックスに比べるとリスクは極めて低いですが、ゼロではありません。
③ A型肝炎:「糞口感染」
肛門を口で刺激する行為は、糞便に含まれるウイルスや原虫を口にする「糞口感染」の主な原因となります。
セックスによる感染確率
(コンドームなし1回あたりのリスク)

セックス(膣性交)による感染確率は、病原体の種類や、受ける側(女性)か挿入する側(男性)か、また一回あたりのリスクか継続的な関係か、などの条件によって大きく異なります。
特に、粘膜の接触面積が広く体液が滞留しやすい女性側は、男性に比べ感染リスクが高まる傾向にあります。
しかし、無症状でも感染を広げる恐れは男女共にあるため、コンドームなどの予防策が重要です。
① HIV:女性の感染率は約2倍
HIVに感染しているパートナーと、コンドームを使用せずに1回の膣性交を行った場合の感染確率は、受け手側が0.08%、挿入側が0.04%です。
生物学的には受ける側(女性側)の方が感染リスクが約2倍高いとされています。
② 淋菌:感染率50~70%
感染力が非常に強く、女性から男性へは約20%ですが、男性から女性へは50〜70%に達します。
③ B型肝炎:感染率40%
非常に強力で、ワクチン未接種者が陽性者と行為をすると約40%の確率で感染します。
④ クラミジア:感染率40~68%
1回あたりの感染率は約10%ですが、パートナー間での同時感染率は40〜68%と高いため、繰り返す行為の中でほぼ確実に伝播します。
アナルセックスによる感染確率

アナルセックスにおける感染確率は、受容側か挿入側か、相手のウイルスの状態、予防策の有無によって大きく異なります。
特にHIVに関しては、他の性行為と比較してリスクが高くなっています。
① HIV:感染率1.38%
受け手側の感染率は1.38%であり、膣性交の受け手側(0.08%)に比べて約17倍もリスクが高くなります。
直腸の粘膜が非常に薄く傷つきやすいため、ウイルスが血中に入り込みやすいためです。
② C型肝炎:HIV感染者間でリスク上昇
出血を伴いやすい激しいアナルセックスや、HIV感染者間での行為では感染リスクが有意に上昇します。
③ B型肝炎:肛門性交でリスク上昇
B型肝炎は、粘膜が傷つきやすく出血を伴うアナルセックスにおいて、体内への侵入が容易になるため感染リスクが跳ね上がります。さらに警戒すべきなのが、現在、男性間性交渉者(MSM)の間で広がっている「ジェノタイプA」というウイルスです。通常、大人のB型肝炎は治癒することが多いのですが、このタイプは成人してから感染してもそのまま居座って慢性化しやすいという、厄介な特徴を持っています。
皮膚接触・間接接触による感染確率

皮膚同士の直接的な接触や、タオル・寝具・器具などを介した「間接接触」によって性病に感染する可能性もあります。
具体的には、コンドームで覆いきれない陰嚢や太ももの皮膚から、梅毒やヘルペス、尖圭コンジローマが感染する事例は少なくありません。
また、毛ジラミや疥癬などの寄生虫は寝具の共有でも感染します。
① ケジラミ:寝具・衣類の共有で感染
陰毛同士の接触や、寝具・衣類の共有だけでも感染します。
② 尖圭コンジローマ:皮膚接触で感染
コンドームで覆いきれない根元などの皮膚接触でも感染するため、挿入を伴わなくてもリスクが存在します。
感染の確率が0%にならない理由
特定のパートナーしかいない場合でも、「自分には関係ない」とは言えません。以下の理由から、誰にでもリスクが生じ得ます。
性感染症の蔓延には、多くの感染者が無症状であることが大きく影響しています。
例えば、クラミジアは女性の過半数で自覚症状がなく、HIVや梅毒も長期間にわたる無症候期が存在するため、外見上の判断は困難です。
加えて、その感染経路は性行為に限らず、腟トリコモナス症やケジラミ症に見られる寝具・便座等を介した間接的接触、B型・C型肝炎やHIVにおける血液媒介、そして妊娠・出産に伴う母子感染など、多岐にわたる感染ルートが存在しているため、誰にでも感染する可能性があります。
コンドームをしていても性病の確率が0にならない理由

コンドームは強力な予防ツールですが、以下の物理的な限界や使用ミスにより、感染を100%防ぐことはできません。
コンドームは陰嚢や鼠径部、肛門周囲まではカバーできないため、これらの部位が接触するだけで梅毒やヘルペス、ケジラミなどに感染することがあります。
また、オーラルセックス時の着用がおろそかになりやすく、症状が出にくい「のど」への感染を広げる原因となっています。
そして、使用方法の誤りも重大なリスクとなり、途中からの装着、ラテックスを溶かすベビーオイル等の使用、射精後の処理の遅れ、さらには爪や歯による物理的な破損などが、コンドームの予防効果を失くしてしまいます。
風俗・ソープで性病になる確率

一般的な確率について解説しましたが、不特定多数との接触がある「風俗店」の利用においては、前提となるリスクレベルが変わってきます。
性風俗店における感染リスクは業態ごとに特徴があり、本番行為がなくとも粘膜接触による危険性は極めて高いのが実情です。
デリヘルでは素股や無防備なオーラルセックスを通じて梅毒やクラミジアなどが伝播するほか、ソープランドやピンサロなどの店舗型では、無症状で気づかれにくい「のど」を介した感染が深刻化しています。
特に男性の淋菌性尿道炎の約半数は従業員の咽頭に潜伏した菌に由来すると推計されており、オーラル行為主体のサービスであっても十分な警戒と予防が必要です。
性病の感染確率を下げる方法
ここまで様々なリスクや確率について触れてきましたが、ここからは、実践的な予防行動や、ワクチン・予防薬といった医学的なアプローチを用いて、感染確率を能動的に下げるための具体的な方法について解説します。
性病の感染確率を下げるためには、以下のような予防行動や医学的なアプローチを組み合わせることが非常に重要です。
コンドームの使用
まず、最も基本的かつ効果的な方法は、コンドームを適切かつ継続的に使用することです。
コンドームは、HIVや淋菌、クラミジア、トリコモナスなどの多くの性病の伝播を大幅に減少させますが、オイルベースの潤滑剤を使用するとラテックス製コンドームが破損する恐れがあるため、必ず水溶性やシリコンベースの潤滑剤を選ぶようにしてください。
また、性器ヘルペスや尖圭コンジローマなどのようなコンドームがカバーできない部位からの接触感染も存在するため、使用していても100%の防御にはなりませんが、感染率は確実に下がります。
ワクチンによる予防
特に以下の3つのワクチンが推奨されています。
内服薬による予防

さらに、最新の医学的手段として、薬による予防という選択肢があります。
HIV PrEP(曝露前予防)は、未感染者が事前から抗HIV薬を服用しておくことで、その感染リスクを99%近くまで抑えることが可能です。
また、万が一コンドームが破損するなどのリスクがあった場合でも、72時間以内に服用を開始してHIV感染を防ぐHIV PEP(曝露後予防)という選択肢があります。
同様に、性行為後72時間以内にドキシサイクリンを服用するDoxy PEPも、梅毒やクラミジア、一部の淋菌の感染確率を下げる効果が示されています。

日常生活でできる工夫としては、性行為の直後に排尿することや、シャワーで身体を洗うことも挙げられます。
特に男性の場合、行為後の排尿は尿道に付着した菌を洗い流す効果があり、尿道炎やトリコモナス症の予防に寄与すると考えられています。
最後に、行動的なリスク管理も欠かせません。
性的パートナーの数を限定することや、パートナーとお互いの健康状態や検査結果についてオープンに話し合える関係を築くことは、結果として全体の感染確率を下げることにつながります。
再発の確率について
しっかり予防をして感染を防ぐのが一番ですが、性病にはもう一つ、「治ったと思ったのにまた繰り返す」という厄介なリスクがあります。
一度感染した後に注意すべき「再発」や、パートナーから再びうつされる「ピンポン感染」の確率について解説します。
非常に再発確率が高い疾患
ウイルス性の性感染症は、一度感染するとウイルスを体内から完全に排除することが難しく、症状が治まっても体内に潜伏し続けるため、再発を繰り返しやすいのが特徴です。
「再感染」のリスクが高い疾患
これらは適切な抗菌薬などで治療すれば体内から菌を排除できますが、終生免疫が得られないため、何度も「再感染」します。
性病が「再発・再感染」する主な要因
治療を受けたからといって、必ずしも感染の連鎖が断ち切れるわけではありません。
本人が治ってもパートナーが感染したままであれば、キャッチボールのように感染を繰り返す「ピンポン感染」が起こりますし、症状が消えたからと薬を途中で止めてしまえば、生き残った菌が再び増殖してしまいます。
また、ヘルペスなどのウイルス性疾患は体内に潜伏し続けるため、疲労やストレスで免疫が落ちたタイミングを狙って再発を繰り返します。
さらに深刻なのが薬剤耐性菌の存在です。淋菌やマイコプラズマ・ジェニタリウムなどでは従来の薬が効かない事例が増えており、治療したはずなのに治っていないという、再発に見せかけた治療失敗のリスクも高まっています。
どんな人が性病になる確率が高いのか

再発を繰り返してしまう人がいる一方で、そもそも「初めての感染」を起こしやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか。
性病は、性的接触があるすべての人にリスクが存在しますが、感染しやすい傾向を持つグループや行動パターンがあります。
具体的には
といった背景を持つ人が、より感染しやすい傾向にあることが分かっています
特定の年齢層やコミュニティ
特定の年齢層やコミュニティにおいては、身体的特徴や環境要因によって感染率が高くなる傾向があります。
若年層、特に25歳以下の女性は、子宮口の粘膜が解剖学的に未熟であるため、クラミジアや淋菌に感染しやすい状態にあり、無症状のまま蔓延させるリスクも抱えています。
また、男性と性交渉を行う男性の間では、梅毒や淋菌、HIVの感染率が統計的に高い傾向にあります。
同様に、性風俗産業従事者も不特定多数との接触に加え、口や肛門を含む多様な粘膜接触が頻繁に行われるため、感染の確率は高くなります。
感染リスクを高める行動習慣
性病の感染確率は、行為の「回数」だけでなく、その「形態」や「環境」によって大きく左右されます。
新しいパートナーや複数の相手との関係は、数が増えるほど必然的に確率は高くなります。
特にコンドームなしの行為は危険で、中でも「受け手側」のアナルセックスは粘膜が非常に薄いため、HIVなどのウイルスが容易に侵入します。
また、すでに梅毒やヘルペスにかかっていると、その傷口が「入り口」となってHIVなどに感染しやすくなりますし、男性であれば未割礼(包皮内での菌の繁殖)、女性であれば過度な膣洗浄(自浄作用のある善玉菌の喪失)といった要素が、知らぬ間に感染の確率を高めてしまっています。
免疫力の低下
体の抵抗力が落ちている時は、ウイルスの再活性化や常在菌の異常繁殖が起きやすくなります。
① ウイルスの再活性化:免疫力低下で再発
性器ヘルペスなどは、一度感染すると神経節に一生潜伏し続けます。
普段は症状がなくても、過労・ストレス・睡眠不足などで免疫力が低下すると、ウイルスが再活性化し、症状が再発してしまいます。
② 常在菌の異常繁殖:疲れ・体調変化で発症
カンジダは健康な人の体にも存在する常在菌ですが、免疫力が低下すると異常増殖し、強い痒みやおりものの異常を引き起こします。
同様に、細菌性膣症も疲れや体調変化によって膣内細菌のバランスが崩れることで発症します。
月経(生理)
女性ホルモンの変化や出血を伴う月経期間は、様々なリスクが変動するタイミングです。
細菌性膣症の増加月経中は血液によって膣内のpHバランスが変化するため、細菌のバランスが崩れやすく、細菌性膣症の確率が増加することが知られています。
① ヘルペスの再発:月経で再発
女性の性器ヘルペスにおいて、月経は再発を引き起こす代表的な誘因の一つです。
② 骨盤内炎症性疾患のリスク:月経期間中に発生
下腹部痛を伴う子宮内膜炎や卵管炎は、月経期間中または終了直後に発生しやすい傾向があります。
また、月経中の性行為自体が、これらの疾患の発症リスク因子として挙げられています。
③ 血液を介した感染リスク:HIVやB型肝炎のリスク
月経中の性行為は、出血を伴うため、血液を介して感染する病気(HIVやB型肝炎など)のリスクを男女双方にとって高める要因となります。
細菌性の性病について
梅毒・淋菌・クラミジアといった細菌性の性病は、たとえ本人の免疫力が万全であっても、一回の性行為があれば非常に高い確率で感染が成立します。
さらに、ストレスや不規則な生活で粘膜が荒れていたり、すでに何らかの性病にかかっていたりする場合は、その患部が入り口となり、HIVなどのウイルス性の性病がさらに侵入しやすくなるという悪循環が生じます。
正しい知識を持ち、自分の体調や環境を見直すことが性病になる確率を下げる上で重要です。
性病の併発確率について

感染しやすい環境や状態にある人は、一つの性病だけでなく、複数の性病を同時に持っている「重複感染」のリスクも跳ね上がります。
「クラミジアだと思ったら淋菌も持っていた」というような、頻繁に起こる重複感染の確率について解説します。
① 淋菌とクラミジアの併発:感染率20~30%
最も一般的かつ頻度の高い併発パターンは、淋菌と性器クラミジアの組み合わせです。
淋菌に感染した男性の約20〜30%がクラミジアも併発しているというデータがあります。
さらに女性の場合、このリスクはより高まり、淋菌が見つかった際には高確率でクラミジアも潜んでいる可能性があるため、片方が陽性であればもう片方も疑うことが鉄則です。
② HIVと他の性病の関連:HIVリスク1.5倍
新規HIV感染の約1割はクラミジアや淋菌感染がきっかけになっていると考えられています。
特に男性同士で性交渉を行う場合、直腸の淋菌やクラミジア、あるいは梅毒が見つかることは、将来的なHIV感染の可能性となります。
さらに、腟トリコモナス症にかかっているだけでもHIVをもらうリスクが1.5倍になるというデータもあり、一つの性病を放置することは、より深刻な事態を招く原因となるのです。
③ 細菌性腟症によるリスク増大:防御機能の低下
特定のウイルスや菌をもらうだけでなく、腟内の環境そのものが悪化することも大きなリスクになります。
腟内の菌バランスが崩れて「細菌性腟症」になると、本来備わっている防御機能が弱まってしまいます。
その結果、HIVや淋菌、クラミジア、トリコモナス、マイコプラズマ・ジェニタリウム、さらにはヒトパピローマウイルス(HPV)など、他のあらゆる性感染症をもらいやすい無防備な状態になってしまうのです。
④ 潰瘍性疾患の重複:ヘルペス・梅毒の同時検出
性器や肛門にできた潰瘍から、性器ヘルペスと梅毒の両方が同時に検出されることも珍しくありません。
さらに、軟性下疳と梅毒が重なって感染してしまうケースもあり、これは「混合下疳」と呼ばれます。
見た目だけで判断せず、一つの傷口に複数の病気が隠れていないか疑う必要があります。
ウイルス量による感染確率の変化

併発などの身体的要因に加え、相手の体内にある「ウイルスや菌の量」も感染確率を決定づける重要な要素です。
同じ病気、同じ行為であっても、相手の体内にあるウイルスや菌の量によって、うつる確率は変わります。
病原体の数が多いほど、一度の接触で相手にうつる可能性は高まり、逆に治療によってウイルス量が極限まで抑えられれば、感染確率は低下します。
① HIV:急性期でリスク上昇
HIVの感染力は、治療状況とウイルス量で決まります。治療を継続してウイルス量が検出できないレベルであれば、パートナーに感染させることはありません。しかし、感染直後の「急性期」はその逆で、体内のウイルス濃度が跳ね上がっており、最も感染しやすい状態です。つまり、相手のウイルス量が「検出可能かどうか」が重要な判断基準であり、検出可能な場合は高リスクとして、PrEP(予防薬)の使用など対策が必要とされるラインとなります。
② B型肝炎:感染率40%
B型肝炎ウイルスの感染力が非常に強い理由は、体液中に含まれるウイルスの圧倒的な量にあります。ウイルス量が多いキャリアの場合、血液や性分泌液だけでなく、涙や唾液、汗、尿などあらゆる体液にウイルスが潜んでいます。その感染力は凄まじく、ワクチンの未接種者が一度性行為を行うだけで、約40%もの確率で感染してしまいます。また、ウイルスの多さは環境への強さにもつながり、乾燥した場所でも7日間は生き続けるため、カミソリの共用といった日常生活のふとした場面にも感染リスクを生じさせています。
③ C型肝炎:母子感染のリスク大
基本的にC型肝炎ウイルスは精液や膣分泌液に出てくることが少ないため、通常のセックスでの感染はあまり起きません。ただし、血液中のウイルス量が多い母親からの出産では、赤ちゃんへの感染リスクが高まることが分かっています。また、もしHIVにも感染している場合、体内でC型肝炎ウイルスの排出量が増えてしまうため、本来は低いはずの性行為による感染リスクが跳ね上がってしまう点には注意が必要です。
④ A型肝炎:症状が出る前後で感染リスク最大
便を介して口に入る「糞口感染」が主な感染源となります。平均28日とされる潜伏期間は、体に入ったウイルスの量次第で長くなったり短くなったりします。また、人にうつす力が最も強まるのは、黄疸などの症状が出る数日前から1週間後の間です。この時期は便中に排出されるウイルス量がピークに達しているため、ここでの性的接触は感染リスクが最大となってしまいます。
細菌性疾患における「菌量」の影響
ウイルスだけでなく、梅毒やマイコプラズマのような細菌性の性病においても菌量は重要です。
① 梅毒:死滅した菌体から発熱
早期梅毒など菌量が多い時期に治療を開始すると、死滅した菌体から放出される物質によって発熱などが起こる「ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応」が起こりやすくなります。
② マイコプラズマ・ジェニタリウム:抗菌薬を投与
抗菌薬を先行投与して菌量を減らすことで、その後の治療薬の成功率を高める戦略がとられることがあります。
感染確率は固定された数字ではなく、適切な治療によって体内のウイルスや菌量を減らすことで、確率を下げることが可能です。
早期に発見し治療を行うことは、自身の健康を守るだけでなく、大切なパートナーへの感染を防ぐ最も確実な手段と言えるでしょう。
性病検査について
ここまで確率を左右する様々な要因を見てきましたが、相手のウイルス量や、無症状の感染を目で見て判断することは不可能です。
結局のところ、自分が「確率」のどこにいるかを知る唯一の方法は「検査」を受けることです。
性病の検査は、感染の早期発見・早期治療、およびパートナーへの二次感染を防ぐために極めて重要です。
性病は無症状のまま経過することが多く、自覚症状がなくても感染している可能性があるため、リスクのある行為があった場合には適切な時期に検査を受ける必要があります。
性病の確率についてのまとめ
この記事では、性病ごとの感染確率や、コンドームを使用していてもリスクが消えない理由、そして行為別の危険度について詳しく解説してきました。
しかし、過度に恐れて性生活そのものを否定する必要はありません。正しい知識を持ち、適切な行動をとることで、リスクは限りなく低くコントロールすることができます。
重要なポイントは、性交渉がある限り「感染確率は決して0にはならない」という点です。
「もしかして感染しているかも」という不安がある場合は、迷わず医療機関で検査を受けてください。
よくあるご質問
A.
はい、1回でも感染する確率は十分にあります。 性病の種類によって確率は異なりますが、例えば淋菌の場合、1回の性行為での感染率は約30%程度と言われています 。また、クラミジアも1回あたり約10%ですが、パートナーが感染している場合は高確率でうつります 。 「1回だけだから大丈夫」という保証はどこにもありません。不安な行為があった場合は検査をお勧めします。
A.
いいえ、0にはなりません。 コンドームは非常に有効な予防手段ですが、覆いきれない根元や陰嚢などの皮膚接触により、梅毒、ヘルペス、尖圭コンジローマなどに感染するリスクがあります 。また、オーラルセックス時にコンドームを使用しないことで、のどへ感染するケースも増えています 。
A.
はい、キスだけで感染する性病もあります。 特に梅毒の場合、口の中に病変(しこりやただれ)がある時期は感染力が強く、キスだけで感染する確率が高まります 。また、ヘルペスも唾液や患部との接触で感染します 。のどの淋菌やクラミジアがキスだけでうつることは稀ですが、リスクがゼロというわけではありません 。
A.
はい、無症状でも感染している可能性は高いです。 特にクラミジアは女性の約80%、男性の約50%が無症状であると言われています 。また、咽頭(のど)への感染は、淋菌・クラミジア共に自覚症状がないケースが多く、気づかないままパートナーにうつしてしまう原因となります 。
