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ブライダルチェックが必要な理由|検査項目や内容、タイミングと性病と不妊の関係について解説
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ブライダルチェックとは
ブライダルチェックはご自身の健康状態を総合的にチェックし、妊娠・出産に影響を及ぼす可能性のある病気や体質を事前に把握することを目的としています。例えば、クラミジアや淋病、梅毒、HIVなどの性感染症は自覚症状が無い場合が多くあります。これらの性感染症は、不妊や流産、早産、胎児への感染などを引き起こすリスクがあり、妊娠前に発見・治療しておくことが重要です。
目次

なぜブライダルチェックをするのか
ブライダルチェックとは、将来の妊娠・出産に備えてご自身の健康状態を総合的にチェックし、妊娠・出産に影響を及ぼす可能性のある病気や体質を事前に把握することを目的とした、プレコンセプションケアの一つです。このチェックは、女性だけでなく男性も受けることができます。
例えば、クラミジアや淋病、梅毒、HIVといった性感染症は、多くの場合で自覚症状がありません。これらの感染症に気づかずに妊娠すると、不妊の原因となったり、流産、早産、あるいは胎児へ感染したりするリスクがあります。
ブライダルチェックによって、こうした疾患の有無を妊娠前に確認し、早期に治療や予防接種などの対策を行うことで、将来の健康な妊娠・出産に繋げることができます。
ブライダルチェックで性病検査を行う理由
ブライダルチェックで性病検査を受診する理由は、日本人の1番の不妊の原因として卵管因子が挙げれます。卵管因子を引き起こす原因菌としてクラミジアがあります。クラミジアは主に性行為で感染する性感染症で厚生労働省のデータによると年間3万人が感染しています。
クラミジアの症状として、性器、咽頭、目などに異常が発症します。これを聞いたうえでクラミジアの検査を受診すればいいと思った方が多いと思いますが、クラミジアの症状と似ている病原体として、淋病、マイコプラズマ、トリコモナスがあります。これら3つの病原体は症状が似ていますが検査方法・治療方法が異なるため多くの病原体を検査することができる検査プランを選びましょう。
プレコンセプションチェックの重要性
プレコンセプションチェックとは、妊娠を考える前に自身の健康状態を確認し、将来の妊娠や出産に備えるための健康診断・検査です。
妊娠前から体調を整えることで、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病といった合併症の発症を予防し、流産や早産のリスクを軽減することが可能です。また、風疹やクラミジアなど妊娠中に母体・胎児へ影響を及ぼす感染症を事前に確認し、必要に応じて治療やワクチン接種を行うことで、胎児への感染を防ぐことにつながります。
さらに、糖尿病や甲状腺疾患などの持病を有する方は、妊娠前から適切にコントロールすることが重要です。加えて、葉酸や鉄分などの栄養状態を改善しておくことで、母体と胎児の健康をより良好に保つことができます。
ブライダルチェック対象者

ブライダルチェックの対象者は、将来的に妊娠を希望する人、年齢を重ねて妊娠への不安を感じている人、妊活を考えている人などが対象となります。
女性は定期検診を受けることが多いため、無症状の病気でも早期に発見できるケースが多いです。一方、男性は、精液検査や性病検査、血液検査を受ける機会は女性に比べて少ないです。妊活を始めるうえで妊娠・出産を安全に迎えるためには、女性だけでなく男性側の健康管理も重要です。
性感染症や造精機能障害などは男性不妊につながる可能性があるため、大切なパートナーと未来の赤ちゃんのために男性も妊活の一環として検査を受け安心できる環境づくりを始めましょう。
男性がブライダルチェックをする理由
男性がブライダルチェックを受診する理由は、将来の妊娠・出産に備えて自分の体の状態を知っておくことが重要だからです。不妊の原因は女性だけではありません。不妊の原因の半分は男性に関係あると言われています。
例えば、精子の量が少ない、動きが悪い、射精に問題がある、ホルモンバランスの異常などが原因になることがあります。また、男性は女性に比べて健康診断を受診する機会が少ないため、自覚症状がないまま病気が進行しているケースが少なくありません。クラミジアなどの性感染症も、知らないうちに感染していて、パートナーや将来の赤ちゃんに影響を与えることがあります。
妊活前にブライダルチェックを受けておくことで、体の異常やリスクを早めに発見し、適切な対策をとることができます。何か問題が見つかっても早期に対応することで回避できるケースが多く、安心して妊活することができます。
性感染症が原因で不妊になる理由
性感染症を放置すると妊娠しづらくなる可能性があります。特に、淋病とクラミジア、マイコプラズマ・ウレアプラズマの感染を放置することで男性の場合、精巣上体炎と前立炎になる可能性があります。
これら病気の特徴として精子の通り道が塞がり男性不妊症を引き起こす可能性があります。女性の場合は、排卵間炎や子宮内膜炎を引き起こします。2つの病気に感染することで受精卵の着床を妨害するため不妊につながる可能性があります。左の図は女性の不妊になる確率を表しています。年齢を重ねることに不妊になる確率が高くなることが分かります。
母子感染
母子感染とは、妊娠中・分娩時・授乳期に母体から赤ちゃんに感染を及ぼすことを指します。中でも注意が必要なのが、クラミジア、淋病、梅毒などの性感染症です。これらのは感染していても自覚症状がなく本人も気づかないうちに妊娠・出産を迎えている場合があります。
しかし、性病に感染している産道を経て出産すると赤ちゃんに深刻な状況を及ぼす可能性があります。例えば、クラミジアは分娩時に感染し、新生児が結膜炎や肺炎を発症可能性があります。梅毒は胎盤を通して胎児に感染し流産や死産、天性異常を引き起こすリスクがあります。こうしたリスクを避けるために、妊娠を考えている段階でのブライダルチェックの一環として性病検査を受診することを推奨しています。
ブライダルチェックの費用
ブライダルチェックは全ての病原体を検査できるプランを選ぶことを推奨します。性感染症の特徴として、症状が似ているが病原体が異なるケースが多いです。そのため、治療方法が異なるので多くの感染症を検査することができるプランを選定しましょう。また、母子感染のリスクや不妊の原因になる可能性が高い梅毒、淋菌、クラミジア、HIV、B型肝炎、C型肝炎の検査は必須です。
ブライダルチェックの検査内容
当院の「パーフェクトチェック」検査プランでは、性感染症に関する21項目の検査を受けていただけます。主要な性感染症を幅広く網羅しており、なかでも淋菌やクラミジアについては迅速検査に対応しているため、検体採取から最短90分後に結果をお伝えすることが可能です。
さらに、梅毒、HIV、B型肝炎に関しても迅速検査に対応しており、最短20分後に結果をご確認いただけます。万が一、陽性と診断された場合には、その日のうちに治療を開始することができ、早期対応によって症状の進行や合併症のリスクを抑えることが可能です。
淋菌(のど・性器)検査
当院では、淋菌感染症の検査を男性は尿検体、女性は膣ぬぐい検体およびうがい液を用いて行っております。淋菌は日本国内で感染者数が多い代表的な性感染症の一つであり、しばしばクラミジア感染症と同時にみられることが知られています。
実際に、両者の合併率は約30%とされているため、淋菌の検査を受ける際にはクラミジア検査を併せて実施することを推奨しております。
検査結果は通常2日から3日程度でお知らせいたしますが、迅速な通知にも対応可能です。詳細につきましては、どうぞお気軽にスタッフへお声がけください。
クラミジア(のど・性器)検査
当院では、クラミジア感染症の検査を男性は尿検体、女性は膣ぬぐい検体およびうがい液を用いて行っております。クラミジアは国内で最も患者数が多い性感染症のひとつであり、厚生労働省の統計によれば、毎年3万人以上の新規感染者が報告されています。さらに、自覚症状がないまま感染している方も多く、実際の感染者数は100万人を超えるとも推定されています。
このように、感染の広がりが大きく、また無症状で進行するケースが少なくないことから、クラミジアの検査は性感染症の検査を受ける際に必ず実施していただくことを強く推奨いたします。
クラミジアについて→マイコプラズマ(のど・性器)検査
マイコプラズマは近年、感染者が増加傾向にある性感染症のひとつです。当院では、マイコプラズマ・ジェニタリウム と マイコプラズマ・ホミニス の2種類を検査することが可能です。
マイコプラズマ・ジェニタリウムは、女性において不妊や流産・早産のリスクを高めることが報告されています。一方で、マイコプラズマ・ホミニスは男性の精子機能に影響を及ぼし、将来的に不妊につながる可能性が指摘されています。
このように、男女ともに将来の妊娠や出産に影響を及ぼす可能性があるため、早期の検査と適切な対応が重要です。
ウレアプラズマ(のど・性器)検査
ウレアプラズマの検査は、男性は尿、女性は膣ぬぐい検体、あるいはうがい液を用いて行います。当院では、ウレアプラズマ・パルバムおよびウレアプラズマ・ウレアリチカムの2種類を検査することが可能です。
いずれも性行為を介して感染することがあり、持続的に存在すると尿道炎や膣炎、不妊の一因となる場合があります。検査結果は通常2日〜3日でお知らせいたします。
尖圭コンジローマ(視診)検査
当院では、尖圭コンジローマの検査を視診と病変部のぬぐい検体によって行っております。検査セットには視診による検査が含まれており、病変のぬぐい検査をご希望の場合は、別途料金が発生いたします。
また、当院ではヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種も行っております。HPVの高リスク型に感染すると、子宮頸がんなどの発症につながるほか、不妊の原因となる可能性も指摘されています。これから妊活をお考えの方にとっては、ワクチン接種を検討いただくことも大切な選択肢のひとつです。
性器ヘルペス(視診)検査
性器ヘルペスの検査は、視診と病変ぬぐいで検査を行うことができます。検査セットでは視診での検査になります。病変ぬぐいで検査希望の方は別途で費用がかかります。性器ヘルペスの検査結果は当日中に通知いたしますので、陽性の場合は即日治療を開始することが可能です。
性器ヘルペスについて→カンジダ検査
カンジダは体内に存在する常在菌であるため、一度治療しても再発しやすい特徴があります。特に女性では、4人に3人が一度はカンジダに感染するといわれており、非常に身近な感染症のひとつです。
当院でのカンジダ検査は、男性は尿検体、女性は膣ぬぐい検体を用いて実施いたします。検査は培養法で行うため、結果の通知には5日から7日程度お時間をいただいております。
トリコモナス検査
当院でのトリコモナス検査は、男性は尿検体、女性は膣ぬぐい検体を用いて行っております。検査は培養法で実施するため、結果の通知には5日から7日程度を要します。トリコモナスは、世界で毎年約1億5,600万人の新規感染者が報告されており、最も感染者数が多い性感染症のひとつです。
症状は淋菌、クラミジア、マイコプラズマ・ウレアプラズマ、カンジダなどと類似しているため、症状だけで原因を特定することは困難です。そのため、正確な診断のためには、これらを網羅的に検査できるプランを選択されることを推奨いたします。
梅毒検査
梅毒は 採血検査 によって確認します。感染の有無を正確に調べるためには、感染の可能性があった日から 30日以上経過してからの検査 が推奨されます。感染すると、陰部のしこり・発熱・リンパ節の腫れといった症状が現れることがあります。
しかし、これらの症状は 1週間ほどで自然に消えてしまう ため、感染に気づかず放置されるケースも少なくありません。治療が遅れると、進行した梅毒では 神経障害やゴム腫(硬い腫瘤)を引き起こし、命に関わる危険もあります。そのため、少しでも不安がある場合は 早めの検査と治療 を受けることが重要です。
HIV(抗原・抗体)検査
当院では 第4世代HIV検査 を導入しており、必要に応じて HIV RNA定量検査 を追加することも可能です。現在は医療の進歩により、HIVは「死の病」ではなくなりつつあります。
感染を早期に確認し治療を始めることで、選択できる治療の幅が広がり、副作用も少なく、健康な人と同等の生活を送ることが可能 です。そのため、感染の不安がある場合には、できるだけ早めに検査を受けることが大切です。
B型肝炎検査
B型肝炎の検査は採血によって検査を行います。B型肝炎は血液を介して感染する肝炎ウイルスによって引き起こされる肝臓の炎症を指します。食欲不振、倦怠感、黄疸などウイルス性の典型症状がみられます。
B型肝炎について→C型肝炎検査
C型肝炎は 採血によって検査 を行います。性行為による感染は比較的少なく、主な感染経路は 医療現場での針刺し事故 や、入れ墨器具・注射器の使い回し などです。検査は、感染機会から 3か月以上経過した時点 で正確な結果を得ることができます。
C型肝炎について→性感染症の治療

治療は、陽性と判明した病原体、アレルギーの有無に応じて最適な方法をご提案いたします。当院では、いくつかの検査項目において当日中に結果がわかる迅速検査を導入しており、陽性だった場合にはその日のうちに治療を開始することが可能です。
これにより、症状の悪化や感染の拡大を防ぐ「早期対応」が実現できます。なお、HIVやB型肝炎・C型肝炎など、一部の感染症については当院では治療を行っておりませんが、豊富な治療実績を持つ専門の医療機関を選定し、責任を持ってご紹介させていただきます。
ペアライフクリニックは予約不要で
パートナーと一緒にご来院いただけます

当院では、パートナーの方にも安心してご来院いただけるよう、専用の待合室を完備しております。そのため、ご希望があればおふたり同時に問診・診察を受けていただくことも可能です。
性感染症は、年齢や性別に関係なく誰にでも感染のリスクがある身近な病気でありながら、受診に抵抗を感じやすい感染症でもあります。そこで当院では、予約不要で気軽に受診いただける体制を整えております。
検査項目によっては、最短で当日中に結果がわかるものもあります。そのため、陽性と診断された場合でも、その日のうちに治療を開始することが可能です。
また、当院には性感染症・感染症学会に所属する医師が常駐しており、専門的な視点から診察・治療を行っております。気になる症状やご不安な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
ブライダルチェックについて よくあるご質問
A.
性感染症は自覚症状がないまま進行するケースが多く、不妊や流産、早産、胎児への感染の原因になることもあります。そのため性病検査は必須項目です。
A.
はい、あります。性行為以外での感染経路として、血液を介した感染、タオル・下着などの共用、母子感染などが挙げられます。
A.
はい、パートナーと一緒に検査することを推奨します。パートナーで検査を受けることでピンポン感染を防ぐことができます。
A.
いいえ、必ずしも出産ができないわけではありません。妊娠中に性感染症が見つかった場合でも、早期発見・早期治療を受けることで母体と赤ちゃんの健康を守りながら出産することは可能です。
A.
ブライダルチェックを受けるタイミングは、将来お子さまを望まれる方すべてが対象となります。現在の健康状態を幅広く確認できるため、妊活を始める直前に限らず、結婚前や将来に備えて早めに受けていただくことも有効です。検査を通じて体の状態を把握しておくことで、安心して妊娠・出産に臨むための準備につながります。
A.
基本的に準備することはありません。持病がある方、常用薬がある方は早めに医師に伝えることが重要です。