<福岡市>性病の感染者数推移
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本データは、福岡県および福岡市の梅毒・HIV/エイズ感染症発生動向調査に基づき集計したものです。全数把握対象である梅毒やHIVは年単位で推移を追跡し、定点把握対象であるクラミジア・淋菌・性器ヘルペス・尖圭コンジローマについては月ごとの報告数をまとめています。疾患によって報告形式や増減傾向は異なるものの、都市部を中心に感染リスクは常に継続しており、十分な警戒が必要な状況となっています。
なお、クラミジアなどの定点把握疾患は市内指定定点医療機関からの報告に基づくため、無症状感染者や未受診者は含まれていません。そのため、実際の潜在的な感染者数は報告数より多い点に留意が必要です。
福岡市の梅毒の感染者推移
福岡市における梅毒の年間報告数は、全国的な大流行の波と連動するように2021年以降急増し、近年は年間数百件規模の高い水準で推移しています。20代〜30代の若年層を中心に、男性だけでなく女性の感染報告も顕著に増加しており、依然として予断を許さない状況が続いています。
梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌によって引き起こされる性感染症で、主に性的接触によって感染します。初期にはしこりや発疹などの症状が現れますが、一時的に症状が消失することもあり、感染に気づかないまま病変が進行するケースも珍しくありません。放置すると中枢神経や心臓血管系に重大な後遺症を及ぼす恐れがあるため、疑わしい接触があった際の早期検査が重要です。
福岡市のHIVの感染者推移

福岡市内のHIV感染者・エイズ患者の年間新規報告数は、年による若干の増減はあるものの、毎年継続して一定数が確認されています。自覚症状がないまま経過し、エイズを発症してから初めて感染が判明する「いきなりエイズ」の事例も後を絶ちません。
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、免疫細胞を破壊して身体の抵抗力を徐々に低下させるウイルスです。早期に診断を受け、抗ウイルス薬による適切な治療を開始・継続すれば、ウイルスの増殖を抑えエイズの発症を防ぐことができ、従来と変わらない生活を送ることが可能です。
福岡市のクラミジアの感染者推移
福岡市における性器クラミジア感染症の月別報告数をみると、年間を通じて毎月約30〜40件前後(定点当たり3〜4件前後)で高止まりしており、市内で最も報告数の多い性感染症となっています。大きな季節的変動はみられず、常に感染リスクに晒されている状態といえます。
クラミジアは、クラミジア・トラコマチスという病原体により感染します。男女ともに初期は無症状のケースが多く、気づかないままパートナーへうつしてしまうピンポン感染が多発しています。放置すると卵管炎や精巣上体炎を引き起こし、不妊の原因にもつながるため、自覚症状がなくても定期的なスクリーニング検査を受けることが大切です。
福岡市の淋菌の感染者推移
福岡市における淋菌感染症は、各月5〜17件前後で推移しており、報告者の大半を男性が占めているのが特徴です。月ごとの報告数には一時的な上下があるものの、年間を通して途切れることなく感染例が届出されています。
淋菌は淋菌(Neisseria gonorrhoeae)によって引き起こされる感染症です。男性では激しい排尿痛や尿道からの排膿といった明確な自覚症状が出やすい反面、女性ではおりものの変化程度で無症状に近いため見逃されがちです。また、近年は咽頭(のど)への感染や薬剤耐性菌の出現も増えており、適切な抗菌薬治療が必要です。
福岡市の性器ヘルペスの感染者推移
福岡市の性器ヘルペスウイルス感染症は、各月6〜19件程度で推移しています。報告データの内訳をみると女性の比率が非常に高く、年間を通じてコンスタントに診断例がみられます。
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV)の感染によって生じます。初めて感染した際には外陰部に激しい痛みや水疱、潰瘍、高熱を伴うことが多い疾患です。治癒後も神経節にウイルスが潜伏するため、過労やストレス、免疫力低下に伴って再発を繰り返す特徴があります。再発予防策と早期の抗ウイルス薬内服が症状緩和の鍵となります。
福岡市の尖圭コンジローマの
感染者推移
福岡市内の尖圭コンジローマは、各月1〜7件前後と報告数自体は他疾患に比べ緩やかであるものの、月ごとに途切れることなく報告が続いています。
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(主にHPV6型・11型)への感染によって生殖器周囲にいぼ状の病変を形成する疾患です。目に見えるいぼを外科的処置や外用薬で除去しても、周辺皮膚にウイルスが残存していると再発しやすい性質を持ちます。感染予防にはコンドームの使用に加え、原因ウイルス型をカバーするHPVワクチンの接種が有効です。





