毛ジラミに感染する原因は性行為?感染経路と原因・対策について解説
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ケジラミについての要約
症状・潜伏期間
ケジラミは、感染直後は無症状の場合が多いですが、約1ヶ月でシラミが増殖し、強いかゆみが生じることが一般的です。かゆみはシラミの唾液に対するアレルギー反応によるもので、皮膚のぶつぶつは通常現れません。シラミの糞や血液により下着に小さな染み(吸血痕)がつくこともあります。
検査・治療
【ケジラミの検査】
ケジラミの検査は、医師により視診により検査を行います。
【ケジラミの治療方法】
ケジラミの治療には、フェノトリン(スミスリンなど)を含む専用のパウダーやシャンプーを使用します。
予防
ケジラミの感染予防には、性行為による陰毛同士の接触を避けることが基本で、コンドームでは防げません。また、タオル・寝具・衣類の共有を避け、寄生部位である陰毛を剃ることも有効です。
この記事の監修ドクター
百束 全人 ペアライフクリニック横浜院
平成30年 日本医科大学医学部 卒業
▼資格
日本性感染症学会 会員
日本感染症学会 会員
日本エイズ学会 会員
日本泌尿器科学会 会員
直接人の役に立ちたいと医学の道を志し、泌尿器科・皮膚科での経験を経て、ペアライフクリニック院長に就任。

ケジラミとは
毛じらみ(ケジラミ)とは、主に陰毛に寄生する吸血性の昆虫「ケジラミ」によって起こる感染症です。 強いかゆみが主な症状で、性行為などによる接触で感染します。
ペアライフクリニックについて→ケジラミに感染する原因
毛じらみ症(ケジラミ症)は、節足動物・吸血性昆虫であるケジラミ(Phthirus pubis)がヒトの体毛(主に陰毛)に寄生・吸血し、体液や唾液成分に対するアレルギー反応を引き起こすことが原因です。
ケジラミの感染経路
人体から離れると長期間の生存はできないため、主に性行為で陰毛が触れ合うことで感染します。また、タオル・寝具類、衣類などの無生物を介して伝染することもあります。
この場合は、胸毛、太ももの毛、顔面の毛(ひげ、まつ毛)頭髪にも寄生することがあります。
ケジラミの症状と見分け方
ケジラミに感染すると、陰毛などの体毛に寄生したケジラミが吸血することで、主に陰部周辺にかゆみが生じます。ただし、感染していてもすぐに症状が現れるとは限りません。かゆみの有無だけで判断せず、下着の汚れや毛に付着した卵なども確認することが大切です。
陰部周辺の強いかゆみ
ケジラミに感染すると、吸血による刺激などが原因で、陰毛の生えている部分やその周辺に強いかゆみが生じることがあります。かゆみは夜間に気になりやすく、睡眠の妨げになる場合もあります。
ただし、かゆみの程度には個人差があり、感染初期には症状がほとんど現れないこともあります。また、陰部周辺のかゆみは、湿疹や皮膚炎など、ほかの原因でも起こります。かゆみが続く場合は、自己判断せず医療機関に相談しましょう。
下着に付着する
「黒い点(点状の血豆・排泄物)」
ケジラミに感染すると、下着に黒色や赤褐色の小さな点状の汚れが付着することがあります。これは、ケジラミの排泄物や吸血に伴う血液などが原因となっている可能性があります。
ただし、下着に黒い点があるからといって、必ずしもケジラミに感染しているとは限りません。ほかの汚れと見分けることが難しい場合もあるため、陰毛の根元や皮膚の状態もあわせて確認することが大切です。
毛の根元に付着する卵と成虫の特徴
ケジラミの感染を疑う際は、陰毛などの体毛に付着した卵や成虫を確認することも重要です。ケジラミの卵は、一般的に長さ約0.8mmの小さな楕円形で、乳白色から黄褐色をしています。毛の根元付近にしっかりと付着しているため、フケのように簡単に取り除けないことが特徴です。
成虫は体長約1〜2mm程度で、灰白色から褐色を帯びた色をしています。カニのような形をしており、肉眼で確認できる場合もありますが、小さいため見つけにくいこともあります。
ケジラミの検査方法

陰部の強いかゆみからまずケジラミを疑い、拡大鏡と呼ばれるルーペで陰毛を観察することで、シラミ本体や、その卵を見つけることで診断されます。また、シラミの糞や血液による小さな染みを認めることもあります。
ケジラミの治療方法

自然治癒することはないので、フェノトリンと呼ばれる殺虫成分の入ったパウダーや、シャンプーで患部を洗うことで治療します。
これら薬剤は卵には効果が乏しいため、卵が孵化するタイミングに合わせ、2-3日に一回の塗布を複数回繰り返す必要があります。
ケジラミの予防方法
ケジラミの感染拡大や再感染を防ぐためには、治療だけでなく、寝具や衣服など身の回りの物を適切に処理することも大切です。ケジラミは主に身体の接触によって感染しますが、感染者が使用した衣類や寝具などを介して感染する可能性もあります。
陰毛を剃毛
陰毛を剃毛することで、寄生場所を減らす効果が期待できます。ただし、剃毛だけでケジラミを完全に予防・駆除できるわけではありません。また、陰毛以外の体毛に寄生する場合もあります。
熱を利用したケジラミの駆除方法
ケジラミは熱に弱く、衣類や寝具などに付着したケジラミを駆除するには、熱を利用した処理が有効です。感染者が使用した下着やタオル、シーツ、枕カバーなどは、素材の洗濯表示を確認したうえで、55℃以上のお湯に10分間浸す方法や、高温設定が可能な乾燥機を使用する方法を検討しましょう。
洗えない寝具・マットレス・ソファーへの対処法
マットレスやソファーなど、簡単に洗濯できない物については、表面を掃除機で丁寧に清掃し、清潔な状態を保ちましょう。また、感染者が使用した物のうち洗濯できない物は、ビニール袋などに入れて密閉し、一定期間使用を避ける方法があります。
ケジラミは人体から離れると長く生存できないため、一般的には2週間程度の密閉隔離が目安とされています。隔離中は袋を開けず、ほかの人が使用しないようにしてください。
コンドームで予防することは難しい
ケジラミは、主に陰毛などの体毛に寄生するため、コンドームで覆われていない部分の皮膚や体毛が接触することで感染する可能性があります。そのため、コンドームを正しく使用していても、ケジラミの感染を完全に防ぐことはできません。
よくあるご質問
A.
ケジラミとは、主に陰毛に寄生して吸血する昆虫です。ケジラミが寄生することで、陰部周辺に強いかゆみが生じることがあります。主に性行為などによる体毛同士の接触で感染しますが、衣類や寝具などを介して感染する可能性もあります。
A.
代表的な症状は、陰毛の生えている部分やその周辺の強いかゆみです。また、下着に黒色や赤褐色の小さな点状の汚れが付着したり、陰毛にケジラミの卵が確認されたりすることもあります。
A.
ケジラミは感染してから症状が現れるまでに、数週間程度かかることがあります。一般的には約1か月後にかゆみが現れることがありますが、症状が出る時期には個人差があります。
A.
はい。ケジラミは主に性行為などによる体毛同士の接触で感染しますが、感染者が使用したタオル、衣類、寝具などを介して感染する可能性もあります。
A.
コンドームを使用しても、ケジラミの感染を完全に防ぐことはできません。ケジラミは陰毛などの体毛に寄生するため、コンドームで覆われていない部分が接触することで感染する可能性があります。
A.
ケジラミは、適切な対処をせずに自然に治ることを期待するのは難しい感染症です。放置すると寄生が続き、かゆみなどの症状が長引く可能性があります。ケジラミが疑われる場合は、医療機関で相談し、適切な治療を受けましょう。
A.
ケジラミの検査は、医師が陰毛などの体毛を目視で確認する視診が基本です。必要に応じて拡大鏡などを使用し、ケジラミの成虫や卵が付着していないかを調べます。
A.
ケジラミの治療には、フェノトリンなどの駆除成分を含む専用のパウダーやシャンプーが使用されます。卵には薬剤の効果が十分に及ばない場合があるため、製品の用法・用量に従って、必要に応じて治療を繰り返します。
A.
陰毛を剃ることでケジラミを見つけやすくなる場合がありますが、剃毛だけで確実に駆除できるわけではありません。体毛のほかの部位に寄生している可能性もあるため、専用の駆除薬を使用するなど、適切な治療を行うことが大切です。
A.
感染者が使用した下着、タオル、シーツ、枕カバーなどは、洗濯表示を確認したうえで、適切に洗濯・乾燥してください。高温での洗濯や乾燥が可能な場合は、熱を利用した処理も有効です。洗濯できない物については、使用を避けて一定期間密閉する方法などを検討しましょう。
A.
はい。ケジラミは性行為などによる体毛同士の接触で感染するため、パートナーにも感染している可能性があります。感染が確認された場合は、パートナーにも感染の可能性を伝え、必要に応じて検査や治療を受けてもらいましょう。

