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性病検査で性器を見せる必要はある?視診は必要な項目と症状を解説

視診を希望する女性

性病は主に5種類の方法で検査を行います。検査項目により「血液・尿・膣ぬぐい・うがい液・視診」と検体が異なることが性病検査の主な特徴です。

性病検査をする際にこのようなご不安があるのではないでしょうか。

「性器(ペニス)がみれれるか心配…」
「自分の性器(ヴァギナ)を医師にみせるのが恥ずかしい」


実際の検査の流れや、服を脱ぐ・脱がないなど“見られる・見られない”ケースを、解説いたします。

性病検査では一部の症状を除き
“性器をみられることはない”

性病検査は主に尿、膣ぬぐい液、肛門のぬぐい液、うがい液、血液を採取して検査を行います。基本的に性器(ペニス・ヴァギナ)を医師や看護師に見られることはありません。しかし、症状がある場合や異常が確認された際には、視診による検査が必要となることがあります。

性器を見せる検査(視診)について

視診とは、患者様の体表面や顔色、姿勢、動作などを観察することを指します。そのため診察の中でも、非常に重要な初期段階であり、特に外的な症状や兆候が目に見える形で現れる疾患や異常を発見するために行ないます。

当院では以下の性感染症や症状を確認するために視診による検査を行います。

病名症状
尖圭コンジローマ性器や肛門周辺にイボができる
性器ヘルペス性器や口の周りに水疱ができる

性器を見せる検査が必要である性病の感染経路について

尖圭コンジローマの感染経路

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる性感染症です。主な感染経路は以下の通りです。

  • 性行為(膣・肛門・口)での皮膚や粘膜の接触
  • 感染者の性器周辺の皮膚や粘膜と直接触れることで感染します。
  • コンドームでは完全に防げないこともあります。(皮膚全体を覆えないため)。
尖圭コンジローマの感染経路

性器ヘルペスの感染経路

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV)による感染症です。以下のような経路で感染します。

  • 性行為による接触感染
  • HSVに感染している部位(口、唇・性器など)との粘膜・皮膚の直接接触でうつります。
  • 症状がなくてもウイルスを排出していることがあり、無症状の人からも感染する可能性があります。
性器ヘルペスの感染経路

治療の際に性器を見られる?触られる?

尖圭コンジローマの治療方法

尖圭コンジローマの治療には、ベセルナクリーム5%を使用します。ご自身で塗布していただくため、誰かに見られる心配はありません。週に3回、1日おき(隔日)に塗ってください。

本剤は就寝前に患部へ塗布し、翌朝洗い流してください。病変部のみに使用し、膣内・直腸・尿道口には塗布しないでください。治療による病変の縮小効果は、約2ヶ月で現れることが多く、治癒率は60〜90%、再発率は20〜30%です。

妊娠中の使用は慎重に判断する必要がありますが、母子感染のリスクはほとんどありません。用法・用量を守り、医師の指導のもとでご使用ください。

尖圭コンジローマの検査と治療

性器ヘルペスの治療方法

性器ヘルペスの治療には、バラシクロビル500mgを使用します。内服薬による治療のため、誰かに性器を見られる心配はありません。1回1錠を1日2回、3日間服用してください。

発症後は、できるだけ早く治療を開始することが重要です。特に、24時間以内に服用を始めることで、より高い効果が期待できます。

迅速な治療により症状の悪化を防ぎ、回復までの期間を短縮できます。痛みが強い場合には、カロナールやロキソニンなどの解熱鎮痛剤を使用し、症状の緩和を図ることが可能です。不安な場合は早めに医療機関を受診してください。

性器ヘルペスの検査と治療

性器を見せずに検査できる項目

当院では梅毒、淋菌、クラミジア、トリコモナス、マイコプラズマ・ウレアプラズマ、カンジダ、HIV、B型肝炎、C型肝炎はご自身で検体を摂取し検査を行うため性器を医師、看護師に見せる必要はございません。

上記の性病に感染した場合に発症する症状

  • 「バラ疹(ばらしん)」とよばれる淡い赤い色の発疹
  • 激しい排尿痛
  • 尿道からの分泌物(黄色の膿)
  • 痒み
  • 不快感
  • 膿性おりものの増加
  • 不正出血
  • 異臭
  • 亀頭部や包皮内側の発赤、痒み、痛み
  • ヨーグルト状 / とうふ状 / おから状のおりものが出る
  • 全身の倦怠感
  • 嘔吐
  • 黄疸

予想される感染経路

性感染症の種類

性器を見せずに検査するケース

尿や膣ぬぐい、肛門などのぬぐい液、喉うがい液、血液を採取して検査を行います。検査用のお手洗いが2カ所あるため待機時間が短くスムーズに検査を行うことができます。

当院では、多くの場合、ご自身の性器を見せずに検査する方法が主な検査方法です。尿や喉の検体を使った検査であれば、医師や看護師に見せる必要がなく、最短5分で終わります。

また、人に会わずに完結できる導線づくりや保険証が不要なため匿名性にも優れておりプライバシーにしっかり配慮された環境で安心して検査を受けることができます。

当院について


性器を見られるか よくあるご質問

A.

はい、可能です。その場合は症状がはっきりと写った写真を多めにご用意ください。

A.

結果判明までの所要時間は、20分から90分となっております。
陽性と判明した場合には、当日中に治療を行うことも可能ですのでご安心ください。

A.

当院では触診を行っておりません。
はじめての方でも、リラックスして受診いただけるよう、プライバシーや安心感を大切にしています。

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