カンジダとは?症状・原因・治療方法について
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目次
この記事の監修ドクター
百束 全人 ペアライフクリニック横浜院
平成30年 日本医科大学医学部 卒業
▼資格
日本性感染症学会 会員
日本感染症学会 会員
日本エイズ学会 会員
日本泌尿器科学会 会員
直接人の役に立ちたいと医学の道を志し、泌尿器科・皮膚科での経験を経て、ペアライフクリニック院長に就任。
カンジダとは

カンジダとは、体内に常に存在するカビ(真菌)の一種で、免疫力やホルモンバランスの乱れをきっかけに異常増殖して炎症を引き起こす感染症です。皮膚や口の中、食道など、身体のいたるところに普段から存在しています。
主に女性の膣や外陰部(強いかゆみ・おりものの変化)、男性の亀頭周辺(赤み・痛み)などに症状が現れます。性行為だけでなく、疲労、抗生物質の服用、ピルの使用などでも発症します。
膣やその周辺の外陰部でも増殖しやすく、カンジダ症と呼ばれます。男性の場合は亀頭包皮炎と呼ばれる、亀頭やその包皮の赤み、痛みなどを起こすことがあります。
カンジダの症状

カンジダの主な症状は、性器周辺の痒みや赤み・腫れ、白っぽいおりものなどがみられます。排尿時や性交時に痛みが出たりと症状は様々です。症状の原因としては風邪や疲労、ストレス、他の性病の感染などがあります。また、カンジダは女性の多くが感染しますが、男性も感染することがあります。
女性の症状
女性で多い症状は「性器の痒み」と「おりものの異変」が多くを占めます。症状は月経の前の週に悪化することが多いです。
男性の症状
包茎の場合、通気性が悪く菌も溜まりやすいため、カンジダの症状が強く出る場合があります。男性がカンジダの症状が出るケースは少ないといわれております。
カンジダの感染者数
正確な患者さんの数は不明ですが、腟内カンジダは非妊婦の女性のうち約15%、妊婦の約30%の方に存在するとされます。その中で、治療が必要な例は非妊婦のうちの約50%、妊婦のうちの約30-50%とされます。
妊婦ではエストロゲンの影響により膣内環境が変化し、カンジダ感染のリスクが増加します。非妊婦でも膣カンジダ症は一般的であり、女性の約75%が一生に一度は経験し、40%〜45%が複数回の感染を経験します。10〜20%の女性は複雑性の膣カンジダ症と診断され、特別な治療が必要とされます。
ペアライフクリニックのカンジダの患者数の推移

ペアライフクリニックにおける2025年のカンジダの年間患者数推移をグラフにしたものです。
前半(1月〜4月)は月間 60~90人程度で推移していましたが、5月(93人)から増加傾向となり、7月以降は月間180人前後(178〜254人)と高水準で推移しています。
年間で最も患者数が多かったのは12月(254人)で、最も少なかった4月(65人)と比較すると約4倍に増加しています。夏場から冬場(7月〜12月)にかけて患者数が180人を超える高い水準を維持している点が特徴的です。
当院が診療したカンジダの症例はこちら→カンジダの感染経路
カンジダは常在菌であり、性行為だけでなく自己感染することが多いのが特徴です。その中でも性器などの体の表在部に感染するものと、尿道や膣内など身体の深部に感染する場合があります。
カンジダが感染する部位
カンジダに感染する行為
妊婦や糖尿病患者さんは感染を起こしやすくなります。また、薬剤(ステロイド、免疫抑制薬など)の使用やHIVなどの病気によって免疫系の働きが抑制されている状態もリスクが高くなります。
子宮内避妊器具も感染リスクとなります。また、抗菌薬は真菌の増殖を抑えている腟内の善玉の細菌を殺してしまうことがあり、このため真菌が増殖することで症状を起こしやすくなります。膣内環境の乱れがカンジダの増殖につながります。
カンジダの感染経路は自分自身?
基本的には人から人へ伝染ることは少ないとされ、内因性感染という体の中の菌が何らかのきっかけで増殖し、悪さをすることで感染症を発症します。

カンジダの検査方法

鏡検法といって分泌物を顕微鏡で観察することで、カンジダを直接確認したり、特徴的な膣分泌物を確認することでも診断が可能です。また、カンジダを検査室で培養することで、カンジダの菌種を特定したり、抗真菌薬の効果を予測することもできます。
当院ではTMA法によりカンジダの検査を行っております。検査結果は1日~3日に反映されます。
カンジダの治療について
カンジダは性行為がなくても症状を発症するため、性病ではありません。カンジダ菌は常在菌であるため健康な状態でも菌時代は潜んでいます。
通常は乳酸菌などの良い菌がカンジダの動きを抑えていますが、体調の変化でバランスが崩れるとカンジダの症状を引き起こします。その際に、適切な治療を行い症状を改善いたします。

カンジダの治療方法
当院では、4種類のカンジダの治療薬をご用意しております。
カンジダは自然治癒することもありますが放置すると、痒みや皮膚のただれなどの強い症状が出る場合があります。適切な治療をすることで早ければ、翌日〜数日で改善するため治療をおすすめいたします。
カンジダの治療薬一覧
当院では複数のカンジダの治療薬をご用意しておりますので、わかりやすく表にまとめました。
| 薬品名 | 種類 | 使用方法 | 役割 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|---|
| クロトリマゾール膣錠 100mg | 膣錠 | 1日1回 1錠 (6日間連続) | 膣の中の菌を殺す。根本治療。 | 最もスタンダードで確実 | 6日間通うか、自分で入れる手間がある。 |
| ルリコン軟膏1% | 外用薬 | 1日1回(かゆい時) | 外陰部のかゆみ・赤みを抑える。 | かゆみ止めとして優秀 | ・これだけでは膣の中は治らない。・膣の中には塗れない。 |
| ラミシールクリーム | 外用薬 | 1日1回(かゆい時) | 外陰部(ヒダや入口)のかゆみ・赤みを抑える。 | 殺菌力が強い。 | 中までは治らない。 |
| フルコナゾール | 内服薬 | 1回3錠1日間 | 全身から菌を抑える。膣の中も外も治す。 | 膣に薬を入れなくていい。 | 妊婦は絶対NG。 |
男性のカンジダ治療
カンジダ=女性というイメージを持っている方も多いかと思いますが、男性もカンジダが原因で症状を発症するケースがあります。男性の性器(特に亀頭や包皮)に、「カンジダ菌」が増殖して炎症を起こす「亀頭包皮炎」という名称で認知されています。
亀頭包皮炎について→治療後カンジダの症状が治るまで
カンジダは複数種類の治療方法があるため、ご自身に合った治療方法で服用することで症状を改善することができます。症状の緩和まで個人差がありますが、当院にご来院いただいた患者様を例にご紹介いたします。
治療開始から1日~3日目
ピーク時の痛みや痒みは徐々に和らぎます。水っぽいおりものやボロボロした白い塊が大量に出てくる場合があります。これらは「溶けた薬」であるケースがほとんどで薬が効いている証拠ですのでご安心ください。
治療開始から4日~1週間
多くの方が症状の改善を感じます。むずむず感は若干残りますが、おりものも徐々に通常に戻り始めます。痒みやおりものの異常が消えれば完治となります。一般的に1週間で治療が完了するケースが多いです。
カンジダの自然治癒について→カンジダの予防方法
カンジダ菌は体内に存在する常在菌の一種で通常の場合も菌を持っています。性行為だけでなく日常生活を見直すだけで改善される場合もあります。カンジダ症に関して不安の方は是非一度当院にご来院ください。専門の医師がご説明いたします。
カンジダの検査・治療料金
カンジダのような症状を感じた方は、他の性感染症の影響によるものかもしれません。症状が強く性感染症が不安な方は是非当院にご来院ください。
ペアライフクリニックの
カンジダの検査・治療実績
カンジダ感染症は、男性よりも女性に多くみられる疾患です。特に女性では、免疫力の低下やホルモンバランスの変化などを契機に発症しやすく、再発を繰り返すことがある点が特徴です。
当院では、カンジダに対する検査・治療実績を有しており、症状や原因に応じた適切な対応を行っております。カンジダが疑われる症状や類似した症状を自覚した際には、早めの受診をご検討ください。

| カンジダの実績数 | |
|---|---|
| 検査実績 | 16,620件 |
| 治療実績 | 3,883件 |
よくあるご質問
A.
原因が除去されれば、自然治癒することがあります。しかし、自然治癒するからといって放置することは危険です。慢性化する前に医療機関にて検査・治療を行なってください。
A.
カンジダが増殖した原因を探り、治療します。カンジダは元々体内に存在する真菌の一種ですが、増殖すると発疹や痒み不快感などの症状だがでます。性感染症の1つである、トリコモナスという原虫が原因のこともあります。
A.
通常1週間ほどで改善します。体調などが特に問題ない場合は1週間ほどで症状は落ち着きます。改善しない場合は改めて医師の診察をお願いいたします。
A.
カンジダの異常増殖によって発症します。 なので、カンジダの症状が一度治ったとしても、日々の生活の中で、疲れやストレスがたまったり、寝不足が重なったりして、体の免疫力が落ちてしまったら、カンジダが再び異常増殖し、腟カンジダ症や亀頭包皮炎が再発してしまう可能性があリます。
A.
カンジダは性器だけでなく、口の中やのど、皮膚などにも感染する可能性があります。 カンジダはさまざまな部位に感染する恐れがあり、その原因の多くは抗菌薬使用、糖尿病、免疫力低下、妊娠、ピル使用、頻回の性行為、ストレスです。
A.
通気を良くすることが大切です。また、肉体的や精神的なストレスにより身体の免疫力が落ちるとカンジダが増殖しやすくなります。性行為後に会陰部を清潔に保つことも大切です。
A.
女性の場合は「クロトリマゾール膣錠」男性の場合は「ラミシールクリーム」を処方いたします。生理などで膣錠での治療が難しい場合はお申し付けください。難治性の場合は飲み薬もあります。
A.
カンジダは性行為で感染する場合もありますが、身体の免疫が弱くなることで症状を発症することがあります。他には、抗菌薬やホルモン剤、他の性感染症への感染状態が原因であることもあります。感染というよりも、再発を繰り返したり、増殖して症状を引き起こすことが問題です。
A.
はい。未成年の方でも受診することが可能です。また、ユースクリニックもございますので、用途に合わせてご活用ください。
【ユースクリニックについて】






