PREVENTION 性感染症の予防
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性病は正しい知識と行動で
予防できる感染症です
性感染症の予防をするということは、大切なパートナーを守ることに繋がります。「死の病」といわれていたHIV感染症も現在は、早期に発見し治療を継続することで健康な人と変わらない生活を送ることができます。
ペアライフクリニックは「性感染症の罹患者数を減らす」という診療理念をもとに、全国で診療しております。性感染症の予防をするために、性病といわれ目を背けるのではなく正しく理解をすることから始めてみてはいかがでしょうか。
予防薬による性病予防
ペアライフクリニックでは、様々な性感染症の予防薬をご用意しております。コンドームや不特定多数との性行為を避ける以外に予防薬を有効に活用するなどの選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。
梅毒・淋菌・クラミジアの予防薬|ドキシペップ

DoxyPEP(ドキシペップ)は性行為後に抗生物質ドキシサイクリンを内服することで、性感染症の予防を目指す方法です。曝露後72時間以内、理想的には24時間以内に1回200mgを内服します。
梅毒・クラミジア:70%以上、淋:50%以上の予防効果があると報告されております。耐性菌による影響があるため、服用方法に関しては当院の医師にご相談くださいませ。

HIVの暴露前予防|PrEP(プレップ)

デイリーPrEPは、HIVに感染していない人が、毎日薬を服用することで、HIV感染を高い確率で予防する方法です。正しく服用することで性交渉によるHIV感染を最大99%以上予防できるとされています。
1日1回1錠、同じ時間に服用します。(性行為の有無に関係なく毎日内服します。) 飲み始めて7日以上経過したら、薬の効果が得られます。

HIV感染の緊急予防|PEP(ペップ)

PEPは、HIVに感染した可能性がある性行為の直後に飲むことで感染を防ぐ薬です。性交渉によるHIV感染を最大90%以上予防できるとされています。
感染機会から「72時間以内」、できるだけ早くに開始が必要で、1日1回、28日間の服用が基本です。HIV、B型肝炎、腎機能の検査を同時に行います。

ヘルペスの予防|ファムビル(PIT)

ファムビル(一般名:ファムシクロビル)は、単純ヘルペスウイルスの活動を抑える抗ウイルス薬です。飲み薬として処方され、ヘルペスの症状をやわらげたり、再発の期間を短くしたりする効果があります。
ヘルペスは再発を繰り返すため、当院でも「バラシクロビル」の処方により一度は症状が落ち着いたが再発してしまいご来院いただく方も多くいらっしゃいます。

性行為”前”にできる予防
性病(性感染症)の予防は、性行為の「前」からすでに始まっています。事前にできる対策を徹底しておくことで、感染リスクを大幅に下げることができます。
まず大切なのは、パートナーとお互いの健康状態について話し合うことです。性感染症は、見た目や自覚症状がない場合でも感染していることがあります。そのため、「症状がない=感染していない」とは限らず、不安なときは一緒に検査を受けることがとても有効です。
次に重要なのが定期的な検査の習慣化です。特に複数のパートナーがいる方や、新しい関係が始まったばかりの方は、最低でも3〜6ヶ月に一度の検査が推奨されます。ペアライフクリニックでは、プライバシーに配慮した個室での検査を行っており、忙しい方でもスムーズに受診いただけます。

性行為”中”にできる予防
性病の感染リスクは、性行為中の行動によって大きく変わります。安全性を高めるためには、コンドームの正しい使用を中心に、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
まずは性行為の最初から最後まで、コンドームを正しく装着すること。途中で外してしまったり、挿入の途中から装着するのは避けましょう。また、オーラルセックスやアナルセックスでも感染の可能性があるため、コンドームを使用することがとても大切です。
過度な摩擦や乾燥による粘膜の損傷は、性病の原因となるウイルスや細菌が入り込みやすくなります。これを防ぐためには、水溶性潤滑剤の使用が効果的です。オイル系の潤滑剤はラテックス製コンドームを劣化させる恐れがあるため、注意が必要です。
さらに、無理な体位や急な挿入は粘膜に傷をつけてしまうことがあります。相手とのコミュニケーションを取りながら、痛みや違和感を感じた場合はすぐに中断するなど、身体への配慮も忘れないようにしましょう。

性行為”後”にできる予防
性行為の後にも、感染を予防するためにできることがあります。行為が終わったからといって油断せず、体を労わるようなケアを取り入れましょう。
まず、性器まわりを清潔に保つことが大切です。性行為後は、外陰部や肛門周囲に体液や菌が付着している可能性があります。シャワーで優しく洗い流すことで、感染リスクを下げることができます。ただし、膣内を洗浄する膣洗浄剤(いわゆる“膣シャワー”)などは、かえって常在菌バランスを崩し感染リスクを高める場合があるため注意が必要です。
次に、おりものや痛み、かゆみ、赤みなどの症状が出ていないかを観察することも重要です。症状は数日〜数週間後に現れることもあるため、行為後しばらくは体調の変化に注意しましょう。
気になる行為があった場合や、不特定のパートナーとの性行為後は、速やかに性感染症の検査を受けることが感染拡大を防ぐ大切な一歩です。ペアライフクリニックでは、検査だけでなく、検査後のアフターフォローまで一貫してサポートいたします。

その他の性病予防対策
性病の予防には、コンドームの使用や不特定多数との性行為を控えることが基本ですが、それ以外にも日常生活でできるちょっとした工夫が感染リスクを下げるうえで役立ちます。以下にご紹介するポイントを意識することで、自分自身とパートナーの健康を守ることができます。
体調が悪い時は性行為を控える
風邪や胃腸炎など、体の抵抗力が落ちているときは、粘膜が炎症を起こしやすくなり、性病に感染しやすい状態になります。無理に性行為を行うのではなく、体調が万全なときまで待つことも大切な予防のひとつです。
小さな傷などの粘膜の損傷に気をつける
性行為中の摩擦や爪、指輪などによって、性器やその周辺に目に見えない小さな傷ができることがあります。これらの傷口は、性病の病原体が侵入しやすくなるため、無理な動きや乾いた状態での性行為は避け、適度な潤滑を心がけましょう。
生理中の性行為は控える
生理中は粘膜がデリケートになっており、感染を起こしやすい状態です。また、血液には多くの病原体が含まれている可能性があり、パートナーへの感染リスクも高まります。お互いの安全のためにも、生理中の性行為は控えることをおすすめします。
性行為前後にシャワーを浴びる
性行為の前後にシャワーを浴びることで、性器まわりの清潔を保ちやすくなります。外陰部や肛門周囲の汚れを落とすことで、感染のリスクを減らすだけでなく、お互いに安心して性行為に臨むことができます。
お風呂やトイレで性器に異常がないか確認する
日常的に性器の状態をチェックすることも性病予防の一環です。お風呂やトイレの際に、赤み・できもの・ただれ・分泌物の増加などがないかを確認し、気になる症状がある場合は早めに受診することが大切です。
パートナーの性器を定期的に確認する
パートナーの性器に異常がないかを確認し合うことも、お互いを守る行動です。痛みやできもの、においなどがある場合は、本人が気づいていない可能性もあります。定期的に一緒に検査を受けることも予防につながります。
衛生面の悪い環境での性行為は控える
清潔でない場所での性行為は、細菌やウイルスの感染リスクが高まります。お風呂や屋外、汚れた寝具の上などでの性行為は避け、衛生的な環境で行うことが、性病の予防につながります。