マイコプラズマの症状について
目次
マイコプラズマの症状は男性・女性により異なります。また、性器に感染した場合と、のどや肛門に感染した場合とでも症状が異なります。マイコプラズマの症状を理解することで早期発見に繋げることができます。
また、マイコプラズマは無症状で感染しているケースも多くあります。自分は症状がないからマイコプラズマに感染していないと決めつけるのではなく、違和感を感じた際やマイコプラズマに感染する恐れのあるリスク行為をした後などは定期的に検査するようにしましょう。
今回はマイコプラズマの症状について詳しく解説していきます。
マイコプラズマは性行為の種類によって異なる
マイコプラズマは一般的なセックス(膣性行)によってのみ感染すると思われがちです。マイコプラズマは「マイコプラズマ・ジェニタリウム」もしくは「マイコプラズマ・ホミニス」という細菌が体の粘膜に付着することで感染するため、オーラルセックス(フェラチオ・クンニ)、アナルセックスによっても感染します。
マイコプラズマは性行為以外でも感染する?
マイコプラズマは理論上、性行為以外での感染率が0%とは断言できませんが、性行為以外で感染する可能性は低いです。サウナ、トイレ、公衆浴場、タオルなどの間接的な接触が感染経路となることはほぼ考えられません。
セックス(膣性行)による
マイコプラズマの症状
マイコプラズマは男女共に多くの方が無症状で感染しているいわれております。症状が出にくい感染症だからこそ少しでも下記のような症状に当てはまる方は、マイコプラズマに感染している疑いがあります。
クラミジアとよく似た症状なのですが、症状が現れる確率は、クラミジアの約40%に対しマイコプラズマは約70%と高くなり、比較的感染を自覚しやすいと言えます。
マイコプラズマの症状①尿道炎
マイコプラズマの潜伏期間は、1週間~5週間後に発症するといわれております。主に以下のような症状が現れます。
- 排尿時の痛み
- 排尿時の違和感
- 尿道の違和感
- 透明な膿が出る
尿道炎の症状があり、淋菌・クラミジアともに陰性であった場合はマイコプラズマに感染している可能性があります。
マイコプラズマの症状②精巣上体炎(男性)
精巣上体炎は起因菌が精管を逆行して起こす炎症です。主に以下のような症状が現れます。
- 陰嚢の腫れや痛み
- しこり
- 高熱
尿道炎の症状が少なくとも精巣上体炎は起こることがあります。
マイコプラズマの症状③子宮頸管炎(女性)
女性の場合、男性よりも症状が出にくいといわれれおります。マイコプラズマに
- オリモノの異常
- 下腹部の痛み
- 不正性器出血
- 性器周辺の痒み
一般的に無症状感染の場合が多く、感染に気づかずパートナーの感染源となってしまうケースが多いのが特徴です。放置してしまうと、子宮内膜炎や骨盤内感染症などに悪化する可能性があります。
フェラチオ・クンニによる
マイコプラズマの症状
相手がマイコプラズマに感染している場合、オーラルセックス(フェラチオ・クンニ)を行うと病原菌が喉にうつりマイコプラズマに感染する可能性があります。主に以下のような症状が現れます。
- 喉の痛み・いがいが
- 風邪のような症状
のどにマイコプラズマに感染している場合、ほとんどの方が無症状であると言われております。しかし、感染を放置してしまうとオーラルセックスなどでパートナーの性器に感染させてしまう恐れがありますので、リスク行為は定期的な検査が必要となります。
アナルセックスによる
マイコプラズマの症状
男性・女性共に肛門性交の経験がある方はマイコプラズマに感染している可能性がないとは言えません。主に以下のような症状が現れます。
- 肛門の痛み
- 肛門の違和感
肛門性交によるマイコプラズマ感染も無症状である場合や症状が軽いため放置されている場合も多くあります。基本的にマイコプラズマの症状がある場合は、肛門性交経験がある方は同時に検査することをおすすめします。
前述のようなマイコプラズマの症状が出ている方は、その他の性病にも重複して感染している場合があります。特定の感染症のみでならず、感染の可能性がある性病は一通り検査をすることをお勧めします。
マイコプラズマの症状まとめ
マイコプラズマは、性行為の種類によって感染する部位や現れる症状が変わる可能性があります
感染から症状が出るまでの潜伏期間は1~5週間で、クラミジアと症状が似ているため判別するには検査が必要です。
マイコプラズマは放置しても自然治癒することはまずありません。感染すると自分の健康だけでなくパートナーの健康にも影響しますので、感染の可能性がある人や気になることがある人は、自分のためにも相手のためにも早めに検査を受けるようにしましょう。