マイコプラズマ・ウレアプラズマの潜伏期間

マイコプラズマ・ウレアプラズマは、性行為を介して感染することがある性感染症の一種です。クラミジアなど他の性感染症と同様に、男女ともに自覚症状が出にくいことが特徴で、気づかないうちに感染を広げてしまうケースも少なくありません。
この2つの菌は、感染後すぐに症状が出るわけではなく、数日から数週間の潜伏期間を経て発症することがあります。そのため、感染の不安がある場合やパートナーが感染していた場合には、症状がなくても検査を受けることが大切です。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの潜伏期間の目安や検査を受ける適切なタイミングについて、正しく理解しておきましょう。
目次
マイコプラズマ・ウレアプラズマの潜伏期間
マイコプラズマ・ウレアプラズマの潜伏期間は、一般的に1週間〜3週間程度といわれています。「潜伏期間」とは、感染のきっかけとなる性行為などの行為から、体内で菌が増殖し、症状が現れるまでの期間を指します。この期間は、免疫力や菌の量、体調などによって個人差があります。
たとえ感染リスクのある行為があったとしても、症状が出ていないからといって、感染していないとは限りません。潜伏期間中は症状がまだ現れていないだけであり、体内ではすでに菌が存在している可能性があります。マイコプラズマ・ウレアプラズマに感染していても、多くの方は無症状のまま経過します。
潜伏期間中でも
マイコプラズマ・ウレアプラズマに感染する?
潜伏期間中でもマイコプラズマ・ウレアプラズマに感染します。潜伏期間中でも体内にマイコプラズマ・ウレアプラズマの菌は存在するため、その状態で性行為をするとパートナーの性器やのど、肛門などの粘膜にマイコプラズマ・ウレアプラズマの菌が付着しマイコプラズマ・ウレアプラズマに感染します。
潜伏期間中だから大丈夫と思わず、リスク行為後は性行為を控え性病検査をしましょう。
潜伏期間とは?医学的に解説
①病原体に感染してから発症するまでの期間、②感染してから感染者が人にうつすようになるまでの期間の2種類があります。 ①の発症するまでの期間が、②の感染させるようになるまでの期間より長いウイルスの場合は、感染しているにも関わらず、本人は発症していないため自覚症状がなく、人にうつしてしまう可能性が高くなります。生活している環境には、細菌やウイルスなど様々な病気を引き起こす原因となる病原体が存在します。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの
潜伏期間中に検査はできる?
マイコプラズマ・ウレアプラズマの潜伏期間中でも検査はできます。また、症状がなくてもマイコプラズマ・ウレアプラズマに感染していれば、病原菌は存在しますので感染の有無を検査することができます。
当院は、検体採取後すぐに性病専門の精密機器でPCR検査を行うことができます。PCR検査は菌を核酸増幅して検出しますので、マイコプラズマ・ウレアプラズマの菌量が少なくても精度の高い検査が可能です。
まれではありますが、検査を受けるタイミングが早すぎて偽陰性となることがあります。マイコプラズマ・ウレアプラズマの潜伏期間中の検査をご希望の方は下記の注意事項をお守りください。
- 性器の検査をご希望の方は、来院の2時間前から排尿をお控えください。
- のどの検査をご希望の方は、しっかりとうがいを行なってください。
- 食事、水分、飲酒、運動などの制限はございません。
- 生理中の方は精度を保つため、多めに採取していただく場合がございます。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの
潜伏期間中に治療はできる?
検査結果が陽性であれば、マイコプラズマ・ウレアプラズマの潜伏期間中でも治療はできます。感染初期の症状が出ていない状態でもマイコプラズマ・ウレアプラズマの検査で菌が検出できれば、すぐに治療をしましょう。マイコプラズマ・ウレアプラズマを放置してしまうと不妊の原因や重篤な病気に発展する恐れがあります。
当院では、数種類のマイコプラズマ・ウレアプラズマの治療方法をご用意しております。他院で完治できなかった方や、治療薬に関して相談したい方などお気軽にご来院ください。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの潜伏期間まとめ
マイコプラズマ・ウレアプラズマには数週間の潜伏期間が存在しますが、潜伏期間においても性行為があれば、相手に感染させてしまいます。症状が出ないことが多く、いつが潜伏期間であったのかはわからないケースが多数見られます。
マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染を放置しておくと、不妊症になったり急性腹症になったりします。自然に治ることはなく、放置すると治りにくくなってしまいます。
男女ともに自覚症状が出にくく、症状だけでは見つけることはできません。コンドームなしで性行為した場合や多数のパートナーがいる場合など、思い当たることがあれば積極的に検査を受けましょう。検査することで発見でき、適切な治療につながります。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査は痛みを伴うものではありません。
ご自身の健康を守るため、大切なパートナーへ感染を広げないためにもマイコプラズマ・ウレアプラズマの検査を受けて頂きたいと思います。ご自身が感染していると言われた時にはパートナーの方にも検査、治療を受けるようにすすめてください。
お互いに治癒したことを確認後に、健康的な性生活を送って頂くのがよいと考えます。
よくあるご質問 マイコプラズマ・ウレアプラズマの潜伏期間
A.
感染します。潜伏期間中でも病原菌は感染部位に存在するため、その状態で性行為を行うと感染する場合があります。
A.
潜伏期間中でも検査できます。当院は高精度のPCR検査でマイコプラズマ・ウレアプラズマの検査を行います。少量の菌でも検出できますので、ご不安な方はお気軽にご来院ください。
A.
可能です。無症状の方でも検査結果が陽性であれば、すぐに治療を行えます。
A.
マイコプラズマ・ウレアプラズマの潜伏期間は、1週間〜3週間といわれております。潜伏期間とは感染機会から発症するまでの期間をいいます。潜伏期間は、免疫力や菌の量などにより人それぞれです。