もしかして性病にかかってしまってしまったかもしれないというとき、皆さんはどの病院・クリニックを受診されますか?家族や友人に相談するのは難しい話題なので、ひとりで悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。

性感染症は早めに治療を受けることで、治る確率が高まります。思い当たることがあるのに検査を受けずに放置していると大切なパートナーの方へ感染を広げてしまうかもしれません。気になった時に相談に行くことが肝要です。

本日は、性病の検査や治療を受けたいと思っているけれど、どこに相談へ行けばいいのかわからない、病院に行っても相談に乗ってもらえるんだろうかと悩んでいる方のために、性病は何科に行けばいいのかについてお話します。

性病の疑いがある際は性病専門のクリニックへ

性病専門のクリニックは、性感染症にお悩みの方のために作られたクリニックです。

このためクリニックでは医師、看護師、検査担当スタッフ、案内担当スタッフは性感染症に対する専門的な知識を持っているだけではなく、受診された方のプライバシーや羞恥心にも配慮することができます。気軽に相談しやすいような環境作りに力を入れています。

性感染症の原因となる病原体は多岐に渡ります。クラミジアに感染している方が淋菌にも重複して感染していることが多いというように、複数の病原体に同時感染しているケースが多数みられます。

このため性感染症の検査をするときには網羅的に検査をすることが必要となります。性病専門のクリニックで検査を受ければ、一通りの病原体をセットで検査を受けることも可能です。少ない通院で効果的な検査を受けることができます。

性感染症は、病原体を殺菌することができる抗菌薬や抗真菌薬を投与することによって治療を行います。抗菌薬や抗真菌薬は、耐性を持つことがあります。

耐性というのは、本来病原体に対して殺菌する作用を持っていたのに、病原体が変異し進化することによって殺菌作用が無くなってしまうことをいいます。

近年は治療薬が耐性をもつことが問題となっており、治療を行うには専門的な知識が要求されます。性病専門のクリニックには、性病専門の医師が在籍しておりますので、効果が高い薬物治療を受けることができます。

性病の科目別の特徴

性感染症を診療することが多い科目は、性感染症内科、泌尿器科、婦人科、皮膚科、耳鼻咽喉科です。それぞれの科について特徴を簡単にお話しします。

性感染症内科

文字通り、性感染症を専門に診る医師が診療を行っています。現行の医学教育では、性感染症だけを専門に研修するシステムはありません。このため、性感染症内科を標榜している医師は、他の科の専門医であることが多いです。一般的には泌尿器科専門医が診療をしていることが多いです。

泌尿器科

泌尿器科医は泌尿器と男性生殖器を診ることを専門としています。泌尿器というのは、尿を作ったり出したりすることに関わっている臓器で、腎臓、尿管、膀胱、前立腺、尿道を指します。

男性が性感染症にかかった場合には、尿道周囲に症状が出ることが多いです。このため泌尿器科では男性の性感染症の患者さんをたくさん診ており、経験豊富な医師が多いです。また尿に関する様々な悩みに対応することもできるのが泌尿器科です。

婦人科

婦人科医は女性生殖器を診ることを専門としています。女性の方で性感染症の疑いがある場合には、子宮頸部や腟内の分泌物を採取し検査に出す必要がありますが、この検体を採取することが得意です。

婦人科ではすべての患者さんが女性なので、女性の方が受診しやすいような工夫がされています。月経の異常や妊娠の疑いがある場合にも婦人科を受診するのがよいかと思います。

皮膚科

性感染症の中には皮膚にできものができるものも多数あります。このような場合には皮膚科を受診されることが多いです。

皮膚科医は皮疹の様子から原因を推測することが専門です。原因不明の皮疹で悩まれている方は皮膚科受診を検討してください。

耳鼻咽喉科

腟を介した性交だけではなくオーラルセックスによっても性感染症に感染してしまいます。喉に症状が出た時には耳鼻咽喉科を受診されるといいかと思います。喉を直接診察してもらい、検体を採取してもらいましょう。

性病の症状別科目の選び方

科目毎にそれぞれ得意な分野があります。症状別に最適な科目があります。

・男性の尿道炎、膀胱炎症状→泌尿器科
・女性の膀胱炎症状→泌尿器科または婦人科
・パートナーが性病と診断された→泌尿器科または婦人科
・尿に血が混じっている→泌尿器科
・尿の出が悪い もしくは 尿が漏れる→泌尿器科
・帯下(おりもの)が臭う→婦人科
・外陰部がかゆい→婦人科
・生理以外の変な出血がある→婦人科
・危険な性行為があった、緊急避妊薬がほしい→婦人科
・妊娠してしまったかもしれない→婦人科
・皮膚に皮疹(赤いぶつぶつやできもの)ができている→皮膚科
・皮膚にかゆみや痛みがある→皮膚科
・オーラルセックスをした後、喉の奥が痛い→耳鼻咽喉科
・クラミジア陽性のパートナーとオーラルセックスをしてしまった→耳鼻咽喉科
・口の中にできものができている→耳鼻咽喉科

性病は何科のまとめ

もしかして性病をもらってしまったかもしれないけれど、どうすればいいのかわからず困っている方はたくさんいらっしゃいます。

性感染症は放置しても自然に治ることはまずありません。早めに検査を受けることで原因がはっきりします。原因がわかれば、適切な治療へつなげることができます。

性感染症を診療している科目は多数あります。それぞれの科目では得意としている分野が異なります。困っている症状に応じて、受診する病院やクリニックを選んで頂きたいです。どこに行けばいいかわからない、恥ずかしくて相談できないという場合には、性病専門のクリニックがおすすめです。性病専門のスタッフが、プライバシーに配慮し、相談しやすい環境を準備してお待ちしています。性病に関して少しでも気になることがあれば、当クリニックへ気軽にお越しください。