淋菌は性的に感染することが一般的で、感染が進行すると治療を要することもあります。そのため淋病の早期発見・早期治療をするための方法として詳細に説明いたします。

淋菌とは

性感染症の中でも淋病はクラミジアと並んで感染者が多いとされ、一度感染しても抗体ができないことから再感染するような場合もあります。

男性や女性の性器だけでなく、咽頭、および直腸に感染し、感染が進行すると前立腺炎や子宮内膜症など他の病気を引き起こす可能性もあります。

しかし淋菌自体はとても弱い菌なので、日光や温度差、乾燥によって死滅します。

ただ人間の粘膜にいる間は生存できる特性があるため、粘膜に寄生しながら感染を広げていくのです。

そのため感染した際は、パートナーと共に早期治療を行うことが大切です。

淋菌は感染力の高い性感染症であるため、感染の早期発見と適切な対処が不可欠となります。

淋菌の感染経路

淋菌は粘膜から離れれば生存できないため、人の粘膜と粘膜の接触によって感染します。

つまり、性行為や性行為に似た行為によって感染するということです。

そのため、男性は尿道や肛門に感染することが多く、女性は膣に感染しやすくなっていますが、性器だけでなく、口や目にも感染するリスクがあります。

一度の性行為で感染する確率は40%前後と言われており、高い確率で感染の危険があり、淋菌はピンポン感染や抗体ができないことから、近年はほぼ横ばいで推移し高い水準です。

淋菌は性行為によって感染する確率が高いため、性器だけでなく口や目の粘膜にも感染しますが、キスや飲み物・食べ物を一緒に食べることで感染するリスクは低いとされています。

妊婦が淋菌感染をしている場合、出産時に赤ちゃんへ感染してしまう場合もあります。

淋菌の症状

淋菌に感染すると、2~7日間ほどの潜伏期間を経て発症します。

淋菌に感染した場所や、発生した個人によって症状が異なりますが、一部の感染者は症状が現れないことがあり「無症状感染」によって、症状が進行する場合もあります。

淋菌性尿道炎

淋菌性尿道炎は、尿道から淋菌が侵入し炎症を起こす疾患です。

尿道が炎症を起こすため、排尿時の痛みや灼熱間、尿意の増加や陰部や下腹部の痛み、不快感が生じることもあります。

また白血球の残骸が尿道から排泄されるため、尿道からの黄色や緑色の膿を排出することもあります。

淋菌性尿道炎を放っておくと、感染が広がって精巣上体炎を引き起こす可能性があり、不妊につながるリスクもあります。

淋菌性子宮頚管炎

女性の場合、膣や子宮頚管に淋菌が感染します。

クラミジアと同じように、おりものの異常(におい・量など)や子宮頚部内の炎症による痛みや不快感が発症することもあります。

感染が進行すると生理不順や出血が生じることもあり、男性と同じように排尿時の痛みも感じることがあります。

感染に気づかずいると、炎症が子宮頚管から卵管にまでおよび不妊症の原因となり得ます。

咽頭淋菌

淋菌が口腔内の粘膜に感染することを、咽頭淋菌といいます。

咽頭淋菌を発症すれば咽頭炎に似たような症状が現れ、喉の痛みや不快感、喉が腫れてくることから、初期段階では風邪の症状と似ているため特定しにくいことがあります。

また症状がほとんどない方も多いため、感染に気づけないことも少なくありません。

淋菌性結膜炎

目に淋菌が感染することを、淋菌性結膜炎といいます。

成人の場合は性器分泌液が目に入ってしまうことで感染してしまいますが、赤ちゃんの場合は母体感染が原因で発症します。

目が充血したり、かゆみや痛みを伴うこともある他、めまいや光に対する過敏症状が生じることがあり、重症化すれば失明する危険もあります。

淋菌の検査および診断

淋菌の症状がある場合、症状が疑われる箇所に対して検査を行います。

尿検査や検体採取、結膜からの検体採取を行うことで検査ができますが、淋菌以外にもクラミジアや他の性感染症を併発している可能性がある場合には、さらに追加で検査を行うこともあります。

検査結果が出るまでは数日~1週間ほどかかるため、症状がはっきりと出ている場合は結果の前に治療を開始することもあります。

淋菌の治療

淋菌性尿道炎や咽頭淋菌の場合には、注射や点滴による治療を行います。

淋菌に抗生物質への耐性がある場合には一度の治療では効果が得られない場合もあるので、再検査で確認する必要があります。

また淋菌性結膜炎の場合には点眼タイプの抗菌薬を用いながら、薬の内服も併用します。

まとめ

淋菌の未治療または不適切な治療は合併症や、子宮内膜炎、精子管炎など他器官への感染もリスクが高まります。

そのため感染がを疑う症状や、パートナーの感染が発覚した際はすぐに検査を受け治療を受ける必要があります。

万が一、パートナーに症状が出ていない場合でも感染している可能性が性行為の場合40%と感染率が高いため、潜伏期間内のピンポン感染を防ぐ行動を取りましょう。

また治療によって症状が改善してきたとしても、自己判断で治療を中断した場合、抗生物質への抗体がある淋菌や他感染症に感染する可能性が高い状態のままとなってしまいます。

淋菌自体も、再び活性化する可能性もあるため再検査の結果を確認するまでは完治したと考えず、医師の指示に従って治療を続けましょう。

性行為によって感染リスクの高くなる淋菌は、予防としてコンドームの使用やパートナーとのオープンなコミュニケーション・定期的な性感染症検査が重要です。