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性病は何科に行けばいいの?性感染症内科・泌尿器科・婦人科・皮膚科・耳鼻咽喉科の特徴を解説
目次
性病に感染した恐れがある場合、どの病院・クリニックを受診されますか?デリケートな問題のため、家族や友人に相談できず、ひとりで悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。
性病は早期発見・早期治療が大切です。検査を受けずに放置してしまうと大切なパートナーの方へ感染を広げてしまうかもしれません。気になる症状やリスク行為があった際には、すぐ医療機関に相談に行くことが大切です。
「性病の検査や治療を受けたいと思っているけれど、どこに相談へ行けばいいのかわからない。。」
「病院に行っても相談に乗ってもらえるんだろうか。。」
と悩んでいる方のために、性病は何科に受診すれば良いかについてお話します。
性病の疑いがある際は
性病専門のクリニックへ
性病科または性感染症内科は、性病専門のクリニックです。そのため、医師をはじめとするスタッフは全員、性病に対する専門的な知識を持っているだけではなく、受診された方のプライバシーや羞恥心にも細かく配慮することができます。
一般的に耳にする梅毒やクラミジア以外にも性病の原因となる病原体は多岐に渡ります。
- 梅毒
- 淋病
- クラミジア
- マイコプラズマ
- ウレアプラズマ
- トリコモナス
- 性器ヘルペス
- コンジローマ
- カンジダ
- HIV
- B型肝炎
- C型肝炎
- HPV
クラミジアに感染している方が淋菌にも重複して感染していることが多いというように、複数の病原体に同時感染しているケースが多数みられます。
性病の検査をするときには、網羅的に検査をすることが必要となります。性病専門のクリニックでは、性別や部位など関係なく一通りの性病検査を受けることも可能です。複数回通院する事なく効率的に原因を突き止めることができます。
性病は、病原体を殺菌することができる、抗菌薬や抗真菌薬を投与することによって治療を行います。しかし、治療薬に対して耐性がある病原菌などは一度の治療で完治しない場合があります。
耐性とは?
本来病原体に対して殺菌する作用を持っていたのに、病原体が変異し進化することによって殺菌作用が無くなってしまうことをいいます。近年は治療薬が耐性をもつことが問題となっており、治療を行うには専門的な知識が要求されます。
性病専門のペアライフクリニック
ペアライフクリニックは、性感染症学会所属・感染症学会の医師が在籍しております。また豊富な治療実績から、より効果の高い治療を選定しております。
1つの性感染症に関して、複数の治療方法をご用意しておりますので、他院で完治しなかった方や治療方法に関しての疑問などありましたらお気軽にご相談ください。
性病の科目別の特徴
性病の患者さまを診療することが多い科目は、性感染症内科・泌尿器科・婦人科・皮膚科・耳鼻咽喉科です。それぞれの科について特徴をご説明します。
性感染症内科
文字通り、性感染症に特化したスタッフが診察・検査・相談をしております。現行の医学教育では、性感染症だけを専門に研修するシステムはありません。
そのため、性病の患者さまをより多く診ていることから、泌尿器や婦人科より専門性が高いといえるでしょう。また、性病専門だからこそ精密検査や他院では取り扱っていない治療薬などがあります。
泌尿器科
泌尿器科医は泌尿器と男性生殖器を診ることを専門としています。泌尿器というのは、尿を作ったり出したりすることに関わっている臓器で、腎臓、尿管、膀胱、前立腺、尿道を指します。
男性が性感染症にかかった場合には、尿道周囲に症状が出ることが多いです。また尿に関する様々な悩みに対応することもできるのが泌尿器科です。
婦人科
婦人科医は女性生殖器を診ることを専門としています。女性の方で性感染症の疑いがある場合には、子宮頸部や腟内の分泌物を採取し検査に出す必要がありますが、この検体を採取することが得意です。
婦人科ではすべての患者さんが女性なので、女性の方が受診しやすいような工夫がされています。月経の異常や妊娠の疑いがある場合にも婦人科を受診するのがよいかと思います。
皮膚科
性感染症の中には皮膚にできものができるものも多数あります。このような場合には皮膚科を受診されることが多いです。皮膚科医は皮疹の様子から原因を推測することが専門です。原因不明の皮疹で悩まれている方は皮膚科受診を検討してください。
耳鼻咽喉科
腟を介した性交だけではなくオーラルセックスによっても性感染症に感染してしまいます。喉に症状が出た時には耳鼻咽喉科を受診されるといいかと思います。喉を直接診察してもらい、検体を採取してもらいましょう。
性病の症状別|科目の選び方
科目毎にそれぞれ得意な分野があります。症状別に最適な科目があります。性病で悩んだ際は「性感染症内科」に通院することでどんな症状にも対応することができます。
泌尿器科
- 男性の尿道炎、膀胱炎症状
- 女性の膀胱炎症状
- パートナーが性病と診断された
- 尿に血が混じっている
- 尿の出が悪い、尿が漏れる
婦人科
- 女性の膀胱炎症状
- パートナーが性病と診断された
- 帯下(おりもの)が臭う
- 外陰部がかゆい
- 生理以外の変な出血がある
- 危険な性行為があった、緊急避妊薬がほしい
- 妊娠してしまったかもしれない
皮膚科
- 皮膚に皮疹(赤いぶつぶつやできもの)ができている
- 皮膚にかゆみや痛みがある
泌尿器科
- オーラルセックスをした後、喉の奥が痛い
- 陽性のパートナーとオーラルセックスをしてしまった
- 口の中にできものができている
性病は何科のまとめ
もしかして性病をもらってしまったかもしれないけれど、どうすればいいのかわからず困っている方はたくさんいらっしゃいます。
性感染症は放置しても自然に治ることはまずありません。早めに検査を受けることで原因がはっきりします。原因がわかれば、適切な治療へつなげることができます。
性感染症を診療している科目は多数あります。それぞれの科目では得意としている分野が異なります。困っている症状に応じて、受診する病院やクリニックを選んで頂きたいです。
どこに行けばいいかわからない、恥ずかしくて相談できないという場合には、性病専門のクリニックがおすすめです。性病専門のスタッフが、プライバシーに配慮し、相談しやすい環境を準備してお待ちしています。性病に関して少しでも気になることがあれば、当クリニックへ気軽にお越しください。