淋病は日本で確認されている性感染症のうち、淋病に次ぐ2番目に感染者数が多い性病です。淋病は性別や感染部位によって症状が異なります。淋病の症状は淋病と酷似しているため、症状から判断することは感染症です。
解説する淋菌の症状に当てはまる方は淋病と合併している可能性もありますので、すぐに検査を行うことをおすすめします。
淋病は性行為の種類によって変わる症状
淋病は膣に陰茎を入れる行為によってのみ感染すると思われがちですが、口腔性交（オーラルセックス）、肛門性交（アナルセックス）によっても感染します。
淋病は「淋菌」という細菌が体の粘膜に付着することで感染するため、感染部位によって性別や感染部位によって淋病の症状は異なります。
今回は性行為別に淋病の症状を紹介していきます。
膣性交による主な淋病の症状
淋病は男女共に半数以上は無症状といわれております。無症状が出にくい感染症だからこそ少しでも下記のような症状に当てはまる方は、一度性病検査を受けましょう。
淋病の症状①尿道炎(男性)
淋病に感染した際に女性の症状の中で最もよくみられる疾患は子宮頸管炎です。潜伏期間は基本的に10日前後といわれております。
主に以下のような症状が現れます。
・オリモノの増加
・下腹部の痛み
・不正性器出血
一般的に無症状感染の場合が多く、感染に気づかずパートナーの感染源となってしまうケースが多いのが特徴です。
放置してしまうと、子宮内膜炎や骨盤内感染症などに悪化する可能性があります。
淋病の症状②子宮頸管炎(女性)
淋病に感染した際に女性の症状の中で最もよくみられる疾患は子宮頸管炎です。潜伏期間は基本的に10日前後といわれております。
主に以下のような症状が現れます。
・オリモノの増加
・下腹部の痛み
・不正性器出血
一般的に無症状感染の場合が多く、感染に気づかずパートナーの感染源となってしまうケースが多いのが特徴です。
放置してしまうと、子宮内膜炎や骨盤内感染症などに悪化する可能性があります。
淋病の症状③骨盤内炎症性疾患(女性)
骨盤内炎症性疾患は子宮頸管から淋菌が確認された女性のうち約10~20％程度が骨盤内炎症性疾患となる可能性があります。
主に以下のような症状が現れます。
・下腹部の痛み
・発熱や悪寒
・吐き気や嘔吐
3回以上の感染では50~80%で卵管閉鎖をきたし、不妊となる可能性があります。クラミジアに比べ淋菌の方が炎症が強く症状が出やすいため、早期に診断されることが多いです。
淋病の症状④肝周囲炎
骨盤内感染が重症化した際に直接肝周囲にまで及んだ際に現れる症状です。
主に以下のような症状が現れます。
・下腹部の痛み
・右上の腹部痛
稀ではあるが男性にも発症する可能性があります。
咽頭性交（オーラルセックス）による主な淋病の症状
咽頭性交（オーラルセックス）で感染する頻度は低いものの全く感染しないというわけではありません。ただ、性器の感染治療後も感染源となる可能性があるため、注意が必要です。
主に以下のような症状が現れます。
・喉の痛み
・喉の腫れ
咽頭淋病に関しても、無症状や症状が軽いため気づきにくいです。また風邪のような症状なため耳鼻咽喉科などにかかって治療をしても薬の処方ではなかなか治らない場合は淋病の可能性が高くなります。咽頭淋病治りづらい病気の一つなので少しでも違和感がある際は性病検査をしましょう。
肛門性交（アナルセックス）による主な淋病の症状
男性・女性共に肛門性交の経験がある方は淋病に感染している可能性がないとは言えません。主に以下のような症状が現れます。
・肛門の痛みや違和感
・排便時の痛み
・血便
肛門性交による淋病感染も無症状である場合や症状が軽いため放置されている場合も多くあります。基本的に淋病の症状がある場合は、肛門性交経験がある方は同時に検査することをおすすめします。
淋病の症状を放置してしまうと不妊の原因になる
前述した通り、淋病に感染しながらも放置してしまうと不妊の原因となります。
初発患者の15%~20%、3回以上の感染では50~80%で卵管閉鎖をきたし不妊となる可能性がります。
淋病の症状が確認された際はすぐに検査することはもちろんのこと、コンドームなどの避妊具をしっかりと着用し、感染をっ予防することが大切です。
キスでも咽頭淋病の症状に当てはまれば性病の可能性はある
咽頭淋病はディープキスでも感染する可能性があります。
心当たりがないのに、淋病の症状に当てはまった方へ
淋病は無症状のケースがかなり多く、感染していても気づかない場合が多いです。
またパートナーが完治していると思っていても、違う箇所に淋病の病原菌が残っていた可能性もあります。
淋病を放置してしまうと不妊だけでなく子宮外妊娠、流早産の誘因となります。
少しでも気になる方は一度性病検査をしてみてはいかがでしょうか。