クラミジアの症状について
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クラミジアの症状は男性・女性により異なります。また、性器に感染した場合と、のどや肛門に感染した場合とでも症状が異なります。クラミジアの症状を理解することで早期発見に繋げることができます。
また、クラミジアは無症状で感染しているケースも多くあります。自分は症状がないからクラミジアに感染していないと決めつけるのではなく、違和感を感じた際やクラミジア感染のリスク行為をした後などは定期的に検査するようにしましょう。
今回はクラミジアの症状について詳しく解説していきます。
目次
この記事の監修ドクター
百束 全人 ペアライフクリニック横浜院
平成30年 日本医科大学医学部 卒業
▼資格
日本性感染症学会 会員
日本感染症学会 会員
直接人の役に立ちたいと医学の道を志し、泌尿器科・皮膚科での経験を経て、ペアライフクリニック院長に就任。

クラミジアとは
クラミジアはクラミジア・トラコマティスという細菌によって引き起こる性感染症です。クラミジアは日本でもっとも多い性感染症と言われており、厚生労働省の発表によると、令和5年度に報告されたクラミジア感染者数は年間31,270人にのぼります。ただし、これは一部の医療機関からの定点報告に基づく数値のため、自覚症状のない無症状の感染者も含めると、実際の感染者数は100万人規模にのぼる可能性があるとも言われています。
クラミジア感染は特に女性に多くみられます。感染すると、下腹部の違和感やおりものの変化などの症状が現れることがありますが、自覚されにくい症状のため、受診や検査が遅れることがあります。その結果、感染に気づかないまま進行し、知らずにパートナーへ感染させてしまうケースもあります。
その結果、放置されたクラミジアが子宮や卵管に炎症を引き起こし、不妊症や子宮外妊娠の原因になることもあります。また、妊娠中にクラミジアに感染すると、新生児にも感染が及ぶ可能性があるため定期的に性病検査を受けることを推奨します。

クラミジアの症状は
感染部位により異なる
クラミジアは一般的なセックス(膣性交)によってのみ感染すると思われがちです。クラミジアは「クラミジアトラコマティス」という細菌が体の粘膜に付着することで感染するため、オーラルセックス(フェラチオ・クンニ)、アナルセックスによっても感染します。
男性器、女性器、肛門、のど、など感染部位によりクラミジアの症状は異なります。また、無症状のまま感染している場合が多いため、感染源を特定することが難しい感染症です。
クラミジアは性行為以外でも感染する?
クラミジアは理論上、性行為以外での感染率が0%とは断言できませんが、性行為以外で感染する可能性は低いです。サウナ、トイレ、公衆浴場、タオルなどの間接的な接触が感染経路となることはほぼ考えられません。
セックス(膣性交)による
クラミジアの症状
クラミジアは男女共に半数以上は無症状といわれております。症状が出にくい感染症だからこそ少しでも下記のような症状に当てはまる方は、クラミジアに感染している疑いがあります。
クラミジアの症状①尿道炎
クラミジア尿道炎の潜伏期間は、1週間~3週間後に発症するといわれております。主に以下のような症状が現れます。
また、尿道炎により尿が白濁します。これらの症状がある方はクラミジアの可能性が高いです。
クラミジアの症状②精巣上体炎(男性)
精巣上体炎は起因菌が精管を逆行して起こす炎症です。主に以下のような症状が現れます。
尿道炎の症状が少なくとも精巣上体炎は起こることがあります。
クラミジアの症状③子宮頸管炎(女性)
クラミジアに感染した際に女性の症状の中で最もよくみられる疾患は子宮頸管炎です。潜伏期間は基本的に10日前後といわれております。主に以下のような症状が現れます。
一般的に無症状感染の場合が多く、感染に気づかずパートナーの感染源となってしまうケースが多いのが特徴です。放置してしまうと、子宮内膜炎や骨盤内感染症などに悪化する可能性があります。
クラミジアの症状④骨盤内炎症性疾患(女性)
上記で紹介した、子宮頸管炎の約8%程度が骨盤内炎症性疾患となる可能性があります。主に以下のような症状が現れます。
クラミジアは自然治癒しません。放置してしまうとどんどん症状が悪化していき不妊の原因や重篤な病気まで進行する可能性があります。無症状であることが多いため、少しでも記載の症状が当てはまる方は性病検査をしましょう。

オーラルセックスによる
喉のクラミジアの症状
相手がクラミジアに感染している場合、オーラルセックス(フェラチオ・クンニ)を行うと病原菌が喉にうつりクラミジアに感染する可能性があります。主に以下のような症状が現れます。
咽頭クラミジアに関しても、無症状や症状が軽いため気づきにくいです。ご自身が喉にクラミジアの病原菌を持っている際に咽頭性交(オーラルセックス)を行ってしまうとパートナーに感染させてしまう可能性があります。
風邪のような症状なため、見逃してしまうことが多いですが、思い当たりがある際はクラミジアの感染を疑いましょう。
アナルセックスによる
肛門・直腸クラミジアの症状
男性・女性共に肛門性交の経験がある方はクラミジアに感染している可能性がないとは言えません。主に以下のような症状が現れます。
肛門性交によるクラミジア感染も無症状である場合や症状が軽いため放置されている場合も多くあります。基本的にクラミジアの症状がある場合は、肛門性交経験がある方は同時に検査することをおすすめします。

クラミジアの検査と治療

当院ではクラミジア感染症の検査として、尿検査、膣ぬぐい、肛門ぬぐい、うがい液から検体を採取しています。検査から最短90分で結果をご確認いただけるので、陽性と診断された場合には、その日のうちに治療を開始することができます。治療には内服薬を使用し、1週間ほど服用していただきます。
服用を終えたあと、完治しているかどうかを確認するため、3週間後に「治癒検査」を行います。検査で陰性と確認することができたら、治療完了となります。
また、ピンポン感染を防ぐためにもパートナーの検査が必要です。

キスでも咽頭クラミジアに感染する
咽頭クラミジアはディープキスでも感染する可能性があります。心当たりがないのに、クラミジアの症状がある方は、キスなどの行為で感染している可能性があります。
クラミジアは無症状のケースがかなり多く、感染していても気づかない場合が多いです。
またパートナーが完治していると思っていても、違う箇所にクラミジアの病原菌が残っていた可能性もあります。
クラミジアを放置してしまうと不妊だけでなく子宮外妊娠、流早産の誘因となります。少しでも気になる方は一度性病検査をしてみてはいかがでしょうか。

ペアライフクリニックは予約不要で
ご来院いただけます

「感染行為を行いすぐにでも検査を受けたい方」
「先の予定がたてにくく予約を取ることが難しい方」
「性感染症に該当する症状を発症しているが誰にも相談できない方」など
性感染症は誰にも感染するリスクがあるのにも関わらず受診しずらい感染症だからこそ予約不要で手軽にご来院いただける体制を整えています。検査を受けたその日に検査結果がわかり、陽性だった場合には当日に治療を開始することができます。
また、性感染症・感染症学会に所属している医師が常駐しております。ご不安なことがありましたらお気軽にご相談くださいませ。
クラミジアの症状について よくあるご質問
A.
主な症状として、排尿時の痛み、尿道からの分泌分、精巣腫れ痛みなどが現れます。感染しても無症状な場合があるので注意が必要です。
A.
主な症状としては、おりものの量が増えたり、においが変わったりするほか、生理以外の出血(不正出血)や下腹部の違和感が現れることがあります。放置すると卵管に炎症が起き、不妊症につながる恐れもあるため、気になる症状があれば早めの検査をおすすめします。
A.
はい、あります。無症状のまま感染しているケースが多いです。そのため、知らずに感染し、相手にうつす可能性があります。