性器ヘルペスは、感染してから症状が出るまでに潜伏期間があります。潜伏期間について知っておくことで、適切なタイミングで検査や治療ができるかもしれません。

本記事では性器ヘルペスの潜伏期間について解説します。また、性器ヘルペスが自然治癒できるかどうかについても解説するため、自然治癒するか気になっている方も本記事を参考にしてみてください。

性器ヘルペスの潜伏期間

性器ヘルペスはヘルペスウイルスが原因で発症する性感染症です。性器ヘルペスは初発型、再発型、非初感染初発の3つに分類されます。

初発型とは、初めてヘルペスに感染したケース、再発型は一度ヘルペスに感染して再発したケース、非初感染初発は過去に感染していたが無症状で、免疫低下がきっかけとなって体内に潜伏していたウイルスが活性化して症状が出るケースです。

性器ヘルペスは初感染の場合、感染機会があってから2〜21日の潜伏期間があるといわれています。また、感染しても症状が出ずに無症状のままのケースもあります。

しかし、感染したヘルペスウイルスを完全に体外に除外することはできません。そのため、一度感染すると、常に原因となるヘルペスウイルスが潜伏していることになるのです。

性器ヘルペスは放置していても自然治癒しない

性器ヘルペスは放置して自然治癒を見込むよりも、治療を受けることがおすすめです。とくに初発感染の場合は症状がひじょうに重いため、放置はおすすめできません。

放置をしている間に発熱などの全身症状を伴うことから、自分自身が辛い思いをするかもしれません。そのため、放置せずに早めに治療を受けましょう。

性器ヘルペスの治療は抗ヘルペスウイルス薬を使用して行われます。症状が重い初発感染時には内服薬や点滴にて治療を行うケースが多いです。再発型の場合には症状が軽いケースがほとんどであるため、症状が出た部分に軟膏を塗布して治療をします。

性器ヘルペスの潜伏期間中の検査について

性器ヘルペスの検査は症状として出現している水疱や潰瘍から綿棒で細胞を採取して調べます。

そのため、症状が出ない潜伏期間中の検査はむずかしいといわれています。

抗体検査といって血液を採取して検査する方法もあります。しかし、抗体検査の場合はヘルペスと似た抗体まで感知して偽陽性が出る可能性があるほか、過去に水疱瘡や帯状疱疹等に感染していた場合も陽性と診断される可能性があるものです。

また、症状が出ないほど感染であった場合には、ヘルペスウイルスが潜伏していても陰性となる可能性があり、検査の信ぴょう性が低いといわれています。

そのため、医師からこの検査を提案されることは極めて少なく、潜伏期間に検査をしたいというときには、自ら医師に相談することが必要です。

性器ヘルペスの潜伏期間中の感染について

性器ヘルペスの潜伏期間中は、ほかの人にうつす可能性が極めて高いです。

しかし、性器ヘルペスウイルスが潜伏しているときには、症状が出ないため、ほかの人にかんさせないように意識することが極めて難しいとされています。

そのため、性器ヘルペスにパートナーが感染したあるいは、自身が感染しているかもしれないと思うときには、感染予防をする必要があります。性器ヘルペスはコンドームの使用で防げます。

性器ヘルペスの潜伏期間まとめ

性器ヘルペスは一度感染するとずっと自身の体に潜伏します。再発となれば症状は軽度であるものの、初発感染は全身症状も伴ない、苦痛となります。そのため、放置をせずに早めに治療を受けることがおすすめです。

しかし、性器ヘルペスは症状が出るまで自身が感染していると認識しにくいものです。そのため、潜伏期間中に知らず知らずに人に感染させる可能性もあるでしょう。

また、性器ヘルペスの検査は一般的に症状が出るまで検査ができないケースが多いです。そのため、パートナーが性器ヘルペスに感染した場合には自身の感染も疑い、感染予防をして過ごしましょう。