カンジダは感染してすぐに症状が出るのではなく、潜伏期間を経て発症するケースが多いといわれています。

本記事ではカンジダの潜伏期間について解説します。また、自然治癒の可能性があるのかについて詳しく解説するため、カンジダに感染しているかもとお悩みの方は参考にしてみてください。

カンジダの潜伏期間

カンジダは真菌といってカビの一種であるカンジダ菌によって引き起こされる病気です。性行為によって感染するものですが、実はカンジダは潜伏期間が一定しないとうのが大きな特徴となります。

カンジダは常在菌といい、そもそも人間の体内に存在している菌となるため、潜伏期間の特定が難しいのです。

概ね性行為後2日~1週間程度で症状が出るといわれていますが、人によっては数年後に症状が出るケースもあります。

カンジダは放置していても自然治癒しない

基本的にカンジダは治癒できず、治療が必要となります。カンジダはかゆみなどの症状が強く出て不快感があるため、自然治癒を期待せずに早めに治療をすることがおすすめです。

女性に発症する膣カンジダにおいてはごく稀に膣の持つ自浄作用によって自然治癒することがあります。しかしこれはあくまで症状が軽度であった場合のみです。自然治癒ができたとしても再発のリスクが高いことが考えられています。

また、自分自身では自然治癒したと思っていても、実は治ったのではなく症状が軽くなっただけというケースも考えられるので、自然治癒を望まずしっかりと医療機関で治療を受けることが望ましいです。

特に妊娠中の方、糖尿病の方、抗菌薬を服用している方、病気などにより免疫機能が著しく低下している方、症状が重い方についてはなるべく早く医療機関を受診して治療を受ける必要があります。

カンジダの治療は抗真菌剤の入ったクリームや膣剤、膣洗浄を1~2週間ほど行います。

カンジダの潜伏期間中の検査について

前述したようにカンジダは人間の体内にもともと存在している常在細菌であるため、潜伏期間中に検査をしても特定が難しいことがあります。

しかし、カンジダを発症しているとカンジダ菌が通常よりも明らかに増殖しているため、潜伏期間中でも検査を受けてカンジダかどうかを知ることは可能です。

カンジダ感染後24時間以上経過していれば、検査が可能です。カンジダの検査は、部位によって異なりますが多くの場合は分泌物を採取して調べます。

女性の場合は、おりもの、男性の場合は尿を採取して調べます。また、皮膚への感染が疑われる場合には皮膚の組織を綿棒でこすって採取しますが、これは、症状が出た場合に限るため、潜伏期間中の検査ではおこなわないこともあるでしょう。

カンジダの潜伏期間中の感染について

カンジダの潜伏期間中は、人に感染させる可能性が極めて高い時期といえます。とくに、カンジダは免疫力が低くなっていると感染しやすいです。

そのため、自身がカンジダに感染している可能性があるときにはほかの人に感染するのを避けるために、感染の原因となる性行為は避けましょう。

また、検査を受けて自身がカンジダであるとわかった場合には、パートナーもカンジダに感染している可能性があるため、共に検査を受けておくのが望ましいです。

カンジダの潜伏期間まとめ

カンジダは常在細菌であるため、具体的にどのくらい感染するのかについてはわかりにくいといわれていますが、一般的に感染から2日~1週間ほどで感染すると考えられています。しかし、症状発症まで数年を要することもあります。

カンジダに感染したかもと考えた場合、感染してから24時間たっていれば検査でわかります。そのため、もしも感染している可能性がある場合にはすみやかに検査を受けましょう。

特に、免疫力が低い人は感染する可能性が高いので、妊婦さんや持病を持っている方は感染しやすいです。

また、自分自身に感染が確認された場合、パートナーも感染している可能性が高いといえます。自身に感染が確認されたらパートナーとの性行為を避けつつ、パートナーにも検査を受けてもらいましょう。